顧客情報を探すために複数の画面を開いたり、営業データをExcelで集計し直したりしていませんか。
営業活動を効率化するには、情報の一元化に加え、自社の業務に合う入力・確認方法を整えることも大切です。
JUST.SFAは入力項目や画面構成を柔軟に調整でき、継続契約の売上明細作成や分析用データの処理も自動化できます。
本記事ではJUST.SFAの特徴・機能・料金に加え、サポート・セキュリティ体制や、集計・入力の負担軽減につながった導入事例を解説します。
JUST.SFAとは?
JUST.SFAは、株式会社ジャストシステムが提供するクラウド型のSFAツール(営業支援システム)です。SFAとは「Sales Force Automation」の略で、商談の進捗や営業活動を管理する仕組みを指します。
JUST.SFAの特長は、プログラミングをせずに、入力項目や画面構成を自社向けに調整できる点です。顧客情報や対応履歴を蓄積・共有するCRMツールとしての機能も備え、営業データの集計・分析まで支援します。自社の営業手順に合わせて管理方法を整え、運用開始後も見直したい企業の検討候補になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | JUST.SFA |
| 提供形態 | クラウド型 |
| 主な営業支援機能 | 顧客管理 案件管理 活動管理 プロセス管理 集計・分析 レポーティング 帳票出力 スケジュール管理 |
| 利用人数・最低契約人数 | 要問い合わせ |
| 料金 | 要問い合わせ |
| 無料トライアル | 14日間 |
| スマホ対応 | iPhone・Androidに対応 |
| 外部連携・API | API CSV Webhook 販売管理などの基幹システムや外部サービスと連携可能 |
| サポート体制 | 電話・メールによるテクニカルサポート(平日9:00〜18:00) オンライン学習コンテンツ カスタマーサクセスによる活用支援 導入コンサルティング・構築運用支援(有償) |
提供元のジャストシステムは、個人・企業・教育機関などに向けて、ソフトウェアや関連サービスを開発・提供する会社です。日本語入力システム「ATOK」やタブレット通信教育「スマイルゼミ」などを展開しています。法人向けにはJUST.SFAに加え、プログラミング不要で業務システムを構築できる「JUST.DB」も提供しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社ジャストシステム |
| 所在地 | 東京本社:東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR 徳島本社:徳島県徳島市川内町平石若松108-4 |
| 設立 | 1981年6月2日(創立:1979年7月7日) |
| 事業内容 | ソフトウェアおよび関連サービスの企画・開発・提供 |
JUST.SFAの特徴
JUST.SFAは自社の営業業務に合わせた画面構築に加え、継続契約の売上管理やデータ処理の自動化にも対応しています。ここでは、情報の確認・入力・分析を効率化する3つの特徴を紹介します。
顧客・案件・活動履歴のパネルを連動させて情報を一画面で確認できる
JUST.SFAでは顧客情報や案件、活動履歴などを表示するパネルを、一つの画面に配置できます。画面は「業務プレート」と呼ばれ、パネル同士を連動させて関連情報を絞り込める仕組みです。
例えば、顧客一覧で選んだ企業に関連する案件や活動履歴を、同じ画面で確認する構成をつくれます。配置や入力項目はマウス操作で調整でき、自社の営業手順に合わせた設計が可能です。
商談前の情報収集や進捗確認で、複数の画面を行き来する負担を減らしたい企業に役立つと考えられます。
顧客・案件管理の仕組みを自社で構築・調整したい場合は、ノーコードで業務アプリを作成できるkintoneも比較候補です。入力項目の変更方法や関連情報の表示方法に加え、運用開始後に担当者自身で修正できる範囲を比較しましょう。
サブスク契約の期間に応じて売上明細を一括生成できる
JUST.SFAは継続的に料金が発生するサブスク契約について、売上明細データを一括生成できます。顧客ごとの契約期間や売上処理の間隔に合わせてデータを作成する「繰り返しレコード作成」機能です。
生成した明細の特定項目は、一覧上で直接編集できます。明細データは、売上の集計や将来の売上見込みの把握にも活用可能です。
契約ごとに月別の売上データを手作業で作成している企業では、明細作成の負担軽減が期待できるでしょう。
データの加工・統合や案件履歴の記録を自動化し、営業分析に活かせる
JUST.SFAは蓄積したデータの編集・移動・複製・統合を組み合わせ、自動で実行できます。処理の手順を設定する「データ処理フロー」により、分析用のデータを整える仕組みです。
案件の進捗状況の変化や、特定時点で抱えている案件の量も、分析目的に合わせて自動記録できます。記録した情報は、成約までの期間の算出や過去との比較に活用可能です。
分析のたびにデータを加工したり、比較用の情報を保存したりする作業を減らしたい企業の検討材料になります。
蓄積した営業データを、優先して対応する案件の判断にも活用したい場合は、AIによる契約確度などの予測に対応するMazrica Salesも比較候補です。分析に必要なデータを整える手間と、分析結果を日々の営業判断に活かせるかを、対象プランとあわせて確認しましょう。
JUST.SFAの機能一覧
JUST.SFAは顧客・案件情報の管理から、営業活動の分析や帳票作成までに対応しています。入力項目や画面構成を自社の業務に合わせて調整できるため、導入時には管理したい情報と運用手順を整理するとよいでしょう。
標準機能
標準の営業支援機能では、顧客情報や商談の進捗をまとめて管理できます。蓄積した情報を集計・報告にも使えるため、入力後のデータを会議や営業改善にどう活かすかも確認したいポイントです。
| 機能 | 主な内容 |
|---|---|
| 顧客管理 | 企業・担当者情報に、商談状況や過去の対応履歴をひも付けて管理 |
| 案件管理 | 案件情報を蓄積し、商談の状況把握や営業活動に活用 |
| 活動管理 | 営業活動を記録し、活動効率や目標に対する実績を分析 |
| プロセス管理 | 案件の進捗を見える化し、営業手順をチームで共有 |
| 集計・分析 | 入力データをリアルタイムに集計し、グラフなどで表示 |
| レポーティング | 蓄積した情報から報告用のレポートを作成 |
| 帳票出力 | 見積書・報告書などを、表計算ファイルやPDFで出力 |
| スケジュール管理 | 社内外の予定を分けて登録し、営業に必要な情報とひも付け |
上記は、公式サイトで紹介されている主な営業支援機能です。
オプション機能
公式サイトでは、名刺管理と外部カレンダーとのスケジュール連携がオプションとして案内されています。名刺管理アプリの導入も検討している場合は、JUST.SFAのオプションで必要な名刺管理を行えるか確認しましょう。予定の二重入力に負担がある場合は、スケジュール連携も検討候補になります。
| 機能 | 主な内容・利用条件 |
|---|---|
| 名刺管理 | スキャナーやスマートフォンで読み取った名刺情報をJUST.SFAへ取り込み |
| スケジュール連携 | GoogleカレンダーやOffice 365などと予定を同期 最低契約ID数は30 |
※最低契約ID数30は、スケジュール連携オプションの条件です。各オプションの料金や詳しい契約条件は、問い合わせが必要です。
外部連携機能
JUST.SFAは、API(システム同士でデータをやり取りする仕組み)やCSVによる外部連携に対応しています。MAツールが管理する見込み客情報やWeb上の行動履歴を取り込み、JUST.SFAの商談状況をMA側へ反映する構成も可能です。連携したいデータと更新のタイミングを整理し、自社で必要な設定・開発の範囲を確認しましょう。
| 連携対象 | 主な活用例 |
|---|---|
| 基幹システム | 販売管理などの顧客・売上データを取り込み、JUST.SFAで更新した情報を反映 |
| Excel | 登録したテンプレートに合わせて、JUST.SFAのデータを帳票として出力 |
| MAツール | 見込み客情報やWeb上の行動履歴を取り込み、商談状況をMA側へ反映 |
| Googleスプレッドシート | シート上で更新したデータをJUST.SFAへ反映 |
| メール・チャットツール | データ追加時のメール通知や、指定したチャットメッセージの登録 |
連携方法には、CSV・APIに加え、外部システムへ通知を送るWebhookもあります。連携先ごとの対応範囲や追加費用は、事前に確認してください。
マーケティングと営業の情報共有を重視する場合は、Marketing Hubと共通の顧客情報を活用できるHubSpot Sales Hubも比較候補です。既存のMAツールをJUST.SFAと連携させる構成と、HubSpotの製品を組み合わせる構成について、引き継げる情報や必要な契約・費用を比較しましょう。
JUST.SFAのサポート・セキュリティ体制
JUST.SFAを継続して活用するには、導入時の構築支援や運用中の相談窓口に加え、顧客情報を保護する仕組みも確認することが大切です。ここでは、サポートの内容と有償支援の範囲、セキュリティ対策を整理します。
サポート体制
JUST.SFAは、導入検討から環境構築、運用定着までの支援を提供しています。操作に関する問い合わせだけでなく、自社に合う管理方法や活用方法も相談できる体制です。構築を自社で進めるか、外部の支援を受けるかに応じて、必要なサポートを選びましょう。
| サポート | 主な内容 |
|---|---|
| 導入検討支援 | 業種・業務に合わせた構築パターンの提案や導入事例の紹介 |
| 無料トライアル | 14日間 |
| オンライン学習 | 構築・運用方法を学べるセルフトレーニングコンテンツ |
| テクニカルサポート | 電話・メールで操作方法や技術的な質問に対応 平日9:00〜18:00 |
| カスタマーサクセス | 利用状況や営業スタイルに応じた機能・活用事例の紹介 |
| 導入コンサルティング(有償) | ジャストシステムやパートナーによる仕様設計の支援 |
| 構築・運用支援(有償) | 技術者による構築・運用サポートや、パートナーによる導入後の支援 |
導入コンサルティングや構築・運用支援は有償のため、依頼する作業範囲と費用を事前に確認してください。
セキュリティ体制
現在の公式FAQでは、JUST.SFAは「JUST.DB」の営業管理機能オプションとして案内されています。JUST.DBでは、認証の強化やアクセス権の管理、操作状況の確認に関する機能を公開しています。契約するJUST.SFA環境への適用範囲は、導入前に確認しましょう。
| 項目 | JUST.DBで公表されている対策 |
|---|---|
| アクセス権管理 | データテーブルや画面の構成要素ごとに、アクセスできるユーザー・グループを設定 |
| 二要素認証 | ID・パスワードに加え、ワンタイムパスワードによる認証を設定可能 |
| IPアドレス制限 | 接続元のIPアドレスに基づいてアクセスを制限 |
| パスワードポリシー | 文字種・文字数・使用履歴・有効期限などの条件を設定 |
| 監査ログ | 利用状況や不正アクセスの有無などを確認するためのログを取得 |
| 第三者認証 | JUST.DBの運用について、情報セキュリティ管理のISO/IEC 27001と、クラウドのセキュリティ管理に関するISO/IEC 27017を取得 |
上記は、公式のJUST.DBセキュリティページに基づく内容です。顧客情報を部署間で共有する場合は、誰にどの情報の閲覧・編集を認めるかも整理しておくとよいでしょう。
JUST.SFAの料金
JUST.SFAの初期費用・月額費用は、問い合わせが必要です。現在の公式FAQでは、JUST.DBの営業管理機能オプションとして案内されているため、JUST.DBの利用料を含めた総額を確認しましょう。
| 項目 | 料金・条件 |
|---|---|
| 初期費用 | 要問い合わせ |
| 月額費用 | 要問い合わせ |
| 導入コンサルティング・構築運用支援 | 有償 |
| 無料トライアル | 14日間 |
導入コンサルティングや構築・運用支援は、通常の問い合わせ対応とは別の有償メニューです。見積もり時は、利用人数や必要な機能に加え、データ移行・外部連携・構築支援の費用、最低契約数・最低利用期間も確認してください。無料トライアルでは、実際の入力や集計を試し、自社の業務に合うかを判断できます。
JUST.SFAの導入実績からわかること
JUST.SFAの導入事例では、集計・入力の負担軽減や、顧客・案件情報の共有による成果が報告されています。ここでは2社の取り組みから、業務改善につながった活用方法を紹介します。
集計・分析の作業工数を3分の1に削減
ドリームベッドのコントラクト事業部では、JUST.SFAへの切り替え後、集計・分析の工数を従来の3分の1に削減しました。以前のSFAは画面表示の柔軟性が低く、Excelとの並行運用が二度手間になっていました。
そこでカスタマイズ性に優れサポートも期待できるJUST.SFAへの切り替えを決断。導入後は、集計・分析に掛かっていた工数を3分の1に削減したうえ、情報共有が進み、営業力の強化が実現しつつある。
引用:JUST.SFA「ドリームベッド株式会社」
改善のポイントは、蓄積したデータで達成率や営業指標を確認・分析できる環境です。画面を見ながら状況を確認・報告することで、報告書作成や会議の時間も短縮しています。
つまり、入力した情報をそのまま集計・報告に使える仕組みを整えることが、営業管理の負担軽減につながると考えられます。
業務に合わせた画面設計でデータ入力時間を半分近くに短縮
ユニマット スタッフカンパニーでは、求職者データの入力時間が従来の半分近くになりました。以前のSFAには不要な入力項目が多く、案件の進捗もExcelで別管理していました。
営業フローをそのままシステムに落とし込んだ工夫が功を奏し、JUST.SFAはスムーズに定着。求職者のデータを入力する所要時間が半分近くなるなど、効率化を果たした。
引用:JUST.SFA「株式会社ユニマット スタッフカンパニー」
JUST.SFAへの切り替えでは、自社の営業フローに合わせてシステムを構築した点が特徴です。導入後は営業の進捗を入力する習慣が根付き、情報共有の定着にもつながっています。
つまり、現場の業務に合う入力項目や画面を整えることが、入力負担を抑えながら情報を蓄積するポイントだと考えられます。