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HubSpot Sales Hubとは?料金・機能・特徴を解説

見込み客への連絡や商談の日程調整に追われ、提案の準備に十分な時間を取れていないと感じていませんか。

営業活動を効率化するには、顧客情報をまとめるだけでなく、情報の引き継ぎや継続的なフォローまで見直すことが大切です。

HubSpot Sales Hubは顧客・商談管理に加え、プランに応じた追客の自動化や、Marketing Hubとの連携に対応しています。

本記事ではHubSpot Sales Hubの特徴・機能・料金に加え、日程調整や情報共有の負担を減らした導入事例を解説します。

HubSpot Sales Hubとは?

HubSpot Sales Hubは、米国HubSpotが提供するクラウド型のSFAツール(営業支援ツール)です。顧客情報や商談の進捗をまとめ、メール対応や日程調整の効率化、営業活動の分析を支援します。

HubSpotはCRMツールとしての顧客管理機能を基盤に、マーケティングや営業などを支える製品を提供しています。Sales Hubは、その中で営業支援を担う製品です。

項目内容
製品名HubSpot Sales Hub
提供形態クラウド型
主な営業支援機能顧客・商談管理
営業活動の記録
メールの開封通知
日程調整
営業プロセスの自動化
レポート・売上予測など
利用人数・最低契約人数無料ツールは2人まで
有料プランは1シート(1人分の利用枠)から契約可能
料金(税別)無料ツールあり
Starter:月額2,400円/シート〜
Professional:月額12,000円/シート〜
Enterprise:月額18,000円/シート〜
無料トライアル14日間
スマホ対応iOS・Android向けのHubSpotモバイルアプリに対応
外部連携・APIアプリマーケットプレイスを通じた外部サービス連携
APIによる独自連携に対応
サポート体制無料:ナレッジベース・コミュニティーなど
Starter:チャット・メール
Professional・Enterprise:電話にも対応

※料金は契約・支払い条件やキャンペーンにより異なります。Professional・Enterpriseは、別途初回の導入支援費用が必要です。
※トライアル・スマホ対応・外部連携・サポートは、各公式案内に基づきます。

HubSpotは無料ツールから試せるほか、Marketing Hubなどを組み合わせ、共通の顧客情報を使って営業と他部門の業務をつなげられる点が特徴です。

項目内容
運営会社HubSpot, Inc.(米国本社)/HubSpot Japan株式会社(日本法人)
所在地米国本社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ日本法人:東京都千代田区丸の内一丁目4番1号 丸の内永楽ビル26F
設立米国本社:2006年6月創業日本法人:2016年2月設立
事業内容CRMプラットフォームの開発・販売および関連サービスの提供

HubSpot Sales Hubの特徴

HubSpot Sales Hubは顧客情報の共有や追客の自動化を通じて、営業活動を支援します。情報の引き継ぎや見込み客への継続的な連絡に課題がある企業は、次の3つの特徴に注目するとよいでしょう。

マーケティングと営業で顧客情報を共有し見込み客の育成から商談までつなげられる

Sales Hubは見込み客の獲得・育成を支援するMAツール「Marketing Hub」と併用できます。両部門が共通の顧客情報や対応履歴を確認できるため、営業への引き継ぎがしやすい仕組みです。

例えば、マーケティング施策への反応を踏まえて、営業担当者が相手の関心に沿った提案を行えます。部門ごとに情報を管理している企業では、情報確認の手間や伝達漏れを減らす上で役立ちます。

フォローメールと架電タスクを組み合わせて追客を自動化できる

Sales Hubのシーケンス機能では、営業メールの自動送信と、電話をかけるタスクの作成を順番に設定できます。例えば、資料送付後に確認メールを送り、数日後に担当者が電話するよう通知する仕組みです。相手から返信があった場合や、日程調整リンクから面談が予約された場合には、後続の自動送信を止められます。連絡忘れを防ぎながら、反応があった見込み客への個別対応に時間を充てやすくなります。利用にはSales HubのProfessional以上と、担当者へのSalesシートの割り当てが必要です。

営業資料の閲覧や共有を把握して追客のタイミングを判断できる

営業資料をHubSpotで発行したリンクから共有すると、相手による閲覧や共有を追跡し、通知を受け取れます。資料への反応を確認できるため、送付後に連絡するタイミングを判断する手掛かりになる仕組みです。

例えば、閲覧通知を受けた後に不明点を確認するなど、相手の行動を踏まえたフォローが考えられます。 なお、閲覧者の特定にはメールアドレスの入力などの条件があり、共有先の全員を把握できるとは限りません。

HubSpot Sales Hubの機能一覧

HubSpot Sales Hubは顧客・商談管理から営業活動の自動化、売上予測まで対応しています。利用できる機能や件数の上限はプランによって異なるため、必要な業務と契約範囲を照らし合わせて確認しましょう。

標準機能

顧客情報の管理や日程調整などは、無料ツールから利用できます。継続的な営業メールの送信や売上予測には上位プランが必要なため、管理業務と自動化したい業務を分けて検討すると選びやすくなります。

機能主な内容利用できるプラン・条件
顧客・商談管理担当者や企業の情報、商談金額、進捗、対応履歴を関連付けて管理無料ツールから利用可能
管理できる営業プロセスの数などはプランにより異なる
タスク・営業活動管理電話やメールなどの活動を記録し、次に行う作業や期限を管理無料ツールから利用可能
繰り返しタスクなどはプランによる
メールテンプレート・開封通知営業メールのひな型を共有し、送信したメールの開封を確認無料ツールから利用可能
保存数や通知件数などに制限あり
ミーティング日程調整予約ページで空き時間を提示し、顧客から商談の予約を受け付け無料ツールから利用可能
チームでの日程調整などは有料プラン
営業資料の共有・閲覧確認提案資料をまとめて管理し、共有した資料の閲覧状況を確認無料ツールから利用可能
登録できる資料数などはプランによる
営業プロセスの自動化商談の進捗変更に応じて、タスク作成や社内通知などを自動実行Starterは限定的な自動化
Professional以上で高度な設定に対応
シーケンス営業メールの段階的な送信と、電話などのタスクを組み合わせて追客Professional・Enterprise
レポート・売上予測営業実績や商談状況を可視化し、売上の見通しを確認基本レポートは無料ツールから
売上予測はProfessional以上
カスタムオブジェクト顧客・商談とは別に、自社独自の管理対象を作成して情報を関連付けEnterprise

※Professional・Enterpriseの営業専用機能を利用するには、対象ユーザーへのSalesシートの割り当てが必要です。

HubSpotにはメール共有システムの基本的な役割を担う共有受信トレイも用意されています。代表アドレスに届いた問い合わせを複数人で確認・返信し、顧客とのやり取りをチームで共有できます。

HubSpotのモバイルアプリは名刺管理アプリのように、スマホで名刺を撮影して顧客情報を登録できます。展示会や訪問先で交換した名刺を取り込み、その後の商談管理やフォローに活用できます。

AIによる業務支援も用意されており、Breezeアシスタントで顧客情報の要約や商談準備などを進められます。

オプション機能

契約プランの利用上限が不足する場合は、追加購入で対応できる項目があります。また、見積作成などを拡張する別製品も用意されているため、追加費用と必要な契約を確認しましょう。

追加・拡張項目主な内容利用条件
ワークフロー数の追加自動処理の設定数を増やし、部署や営業プロセスごとに運用を拡張Professional・Enterprise向け
レポート数の追加ダッシュボードやカスタムレポートの作成上限を拡張Professional・Enterprise向け
API利用上限の追加外部システムとのデータ連携で使用するAPIの呼び出し上限を拡張対象の有料プランで追加購入
カスタムオブジェクトの拡張独自の管理対象や保存できるデータ件数の上限を拡張Enterprise向け
HubSpotクレジットの追加案件創出エージェントなど、クレジットを消費する機能の利用量を確保プランに含まれる付与分を超えて利用する場合などに追加購入
見積作成・電子署名の拡張商品構成や価格設定を踏まえた見積作成、署名までの手続きを支援別製品のRevenue Hubと対象シートの契約が必要

※Revenue HubはSales Hubとは別製品です。また、クレジットを消費するAI機能と、Breezeアシスタントなどの機能では利用条件が異なります。

外部連携機能

HubSpot Sales Hubは普段使っているメールやカレンダー、チャットと連携し、営業活動の記録や情報共有を効率化できます。連携先によって必要なプランや同期できる情報が異なるため、現在の運用に必要な範囲を確認することが大切です。

連携先・方法主な連携内容
Gmail・Microsoft Outlook仕事用メールを接続し、HubSpotからのメール送信や顧客とのやり取りの記録に活用
Google カレンダー・Outlookカレンダー商談予定を同期し、顧客情報とミーティングの履歴を関連付け
Zoom日程調整ページに会議リンクを追加し、オンライン商談の設定を効率化
SlackHubSpotの通知を受け取り、顧客情報の共有やタスク作成を実行
Salesforce顧客・企業・商談などの情報を同期し、両システムでの情報共有を支援
APIによる独自連携自社システムと顧客・商談データなどを連携。連携内容に応じた開発が必要

※Salesforce連携には、対応するHubSpotの有料プランとSalesforce側の契約・権限が必要です。Zoomの録画・文字起こしの同期などにも、連携先のプランや設定条件があります。

HubSpot Sales Hubの料金

HubSpot Sales Hubには無料ツールと3つの有料プランがあり、有料プランはシート(1人分の利用枠)単位で課金されます。必要な機能に加え、利用人数や導入支援費用を含めた総額で比較することが大切です。

プラン月額料金の目安(税別)初回の導入支援費用(税別)主な利用範囲
無料ツール0円/2人までなし基本的な顧客・商談管理、日程調整など
Starter通常2,400円/シート〜必須の導入支援なしメール対応や日程調整の機能拡張、限定的な営業プロセスの自動化
Professional12,000円/シート〜180,000円シーケンス、高度な営業プロセスの自動化、売上予測など
Enterprise18,000円/シート〜420,000円カスタムオブジェクトなど、複雑な業務に対応する管理機能

※月額料金は公式の製品・サービスカタログを基準に記載しています。Professional・Enterpriseの導入支援費用は、利用料金とは別に初回のみ必要です。

※2026年9月25日の確認時点では、公式料金表にStarterは月額840円/シート〜、Professionalは月額10,800円/シート〜の表示もあります。適用される支払い条件やキャンペーン条件、更新後の料金は契約時に確認してください。

Professionalは年間契約で、月払いと年払いを選べる一方、Enterpriseは年間一括払いです。月額表示でも月単位で解約できるとは限らないため、契約期間と支払い方法を分けて確認しましょう。

また、AI機能用のクレジット追加や利用上限の拡張、Revenue Hubなどの別製品を組み合わせる場合は、追加費用も見込む必要があります。

HubSpot Sales Hubの導入実績からわかること

HubSpot Sales Hubの導入事例では、日程調整の自動化や営業情報の集約による業務改善が報告されています。Marketing Hubとの併用事例も含め、導入前の課題と取り組み、具体的な成果を紹介します。

面談設定を自動化し同じ人数で3倍の問い合わせに対応

キャリア支援サービスを提供するポジウィル株式会社では、問い合わせの増加に伴い、手作業での面談設定が負担になっていました。

同社はSales Hubのミーティング設定機能とGoogleカレンダーを連携し、相談者が空き時間から面談日時を選べる仕組みを構築しています。その結果、メールによる日程調整の作業工数がほぼゼロとなり、同じ人数で導入前の3倍の問い合わせに対応できるようになりました。

これまでは、メールをやりとりして日程調整していたので、その作業が丸ごとなくなりました。HubSpot導入前は1日数十名の問い合わせ対応でも疲弊していたのですが、現在はその3倍以上の問い合わせが来ても、作業時間はゼロです。

引用:HubSpot「ポジウィル株式会社」

つまり、商談や面談の日程調整に追われている企業では、予約受付の自動化が、増員に頼らず対応件数を増やす手段になると考えられます。

営業情報の一元化で週約7時間の業務効率化を実現

複数の海外拠点を持つAnyMind Groupでは、営業情報が拠点ごとに分散し、活動状況を把握しにくいことが課題でした。

同社はHubSpotに営業情報を集約し、営業会議や管理職の会議でも共通のダッシュボードを活用しています。ファイル管理や新入社員への引き継ぎ・教育が円滑になり、マーケティングプラットフォーム事業の責任者から週約7時間の業務効率化が報告されました。

マーケティングプラットフォーム事業の責任者からは、およそ週7時間の業務効率化を実現したとの声が届いています。これまで煩雑化していたファイルの管理が楽になったこと、入社してすぐのメンバーへの営業情報の引き継ぎや教育がスムーズになったことで大幅な業務改善を実現しました。

引用:HubSpot「AnyMind Group」

つまり、担当者や拠点ごとに営業情報が分かれている企業では、情報の集約と会議での活用を組み合わせることが、確認や引き継ぎの負担軽減につながると考えられます。

問い合わせの振り分け工程を6分の1に削減

電子部品や接合材料などを製造・販売するデクセリアルズ株式会社では、問い合わせを営業部門へ手動で振り分ける際の遅れが課題でした。

同社はSales HubとMarketing Hubなどを導入し、顧客情報の集約と問い合わせ対応の自動化に取り組んでいます。Marketing Hubによる振り分けの自動化で工程を6分の1に削減し、営業担当者が返答するまでの時間短縮につなげました。

社内の問い合わせ対応スピードも飛躍的に向上しました。これまでマーケティング部門が手動で行なっていた問い合わせの振り分け作業を、MAを実施できる「Marketing Hub」導入で自動化。振り分けのステップを6分の1に削減できたため、お客様をお待たせする時間を大幅に短縮できました。

引用:HubSpot「デクセリアルズ株式会社」

つまり、問い合わせ後の社内連携に時間がかかる企業では、顧客情報の共有に加え、営業への受け渡しまで自動化することが、初動の遅れを改善する手段になります。