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Sansanとは?料金・機能・特徴を解説

顧客の連絡先を探したり、過去にやり取りした社員を確認したりするために、時間を取られていませんか。

営業情報を組織で活用するには、名刺を保管するだけでなく、社内の人脈や顧客との接点を共有できる仕組みが大切です。

Sansanは名刺や商談履歴の共有に加え、オプションで顧客データの整備や取引リスクの確認も支援します。

本記事ではSansanの特徴・機能・料金に加え、サポート・セキュリティ体制や、業務改善につながった導入事例を解説します。

Sansanとは?

Sansan(サンサン)は、名刺や商談履歴を社内で共有し、顧客への営業活動に生かせるサービスです。公式では、AIを活用して営業の進め方を変える「営業AXサービス」と位置付けられています。担当者ごとに分散した顧客情報を集約し、社内の人脈や過去のやり取りを確認できるため、組織で営業情報を活用したい企業の検討候補になります。

項目内容
製品名Sansan
提供形態クラウド型
主な営業支援機能名刺のデータ化・共有
顧客との接点や商談履歴の管理
企業情報の検索
AIによる情報活用支援
利用人数・最低契約人数要問い合わせ
料金個別見積もり
無料トライアルあり
スマホ対応iPhone・Androidアプリに対応
名刺の読み取りや顧客情報の検索などが可能
外部連携・APISalesforceなどの外部サービスとの連携
APIによるデータ連携に対応
サポート体制カスタマーサクセスチームによる導入・活用支援
サポートセンター
活用ガイドなど

※利用できる機能は、契約プランやオプション、設定によって異なります。

運営元のSansan株式会社は、営業・経理・契約業務などを支援するサービスを開発・提供する企業です。営業向けの「Sansan」のほか、経理業務を支援する「Bill One」、契約書を管理する「Contract One」、名刺アプリ「Eight」などを展開しています。

項目内容
運営会社Sansan株式会社
所在地東京都渋谷区桜丘町1-1 渋谷サクラステージ28F
設立2007年6月11日
事業内容営業・経理・契約業務などのデータ活用やAI活用を支援するサービスの企画・開発・販売

Sansanの特徴

Sansanは名刺から得られる顧客情報を、営業先の選定や顧客データの整備、取引リスクの確認に活用できます。社内の人脈を営業に生かしたい企業や、顧客情報の管理に手間がかかっている企業にとって、検討する価値のあるサービスです。

相手企業の組織と社内の人脈からアプローチ先を探せる

Sansanでは相手企業の部署・役職と、自社の社員が持つ接点を確認しながら、営業先を検討できます。「組織ツリー」は、名刺情報などを基に相手企業の人物を部署別に表示する機能です。

役員・管理職情報や公開プロフィール情報があれば、まだ名刺交換をしていない人物も表示されます。さらに、顧客と接点を持つ社員を確認できるため、社内で紹介を依頼する相手も探せる仕組みです。

新規開拓や既存顧客の別部署への提案で、誰に連絡すべきか迷う場面で便利です。

SFAやCRMの顧客データの名寄せや情報更新を効率化できる

Sansanは外部の営業支援・顧客管理システムに蓄積されたデータを整える用途にも活用できます。連携オプションの「Sansan Data Hub」は、名刺情報を基に、顧客データの名寄せや更新を支援する仕組みです。

名寄せとは、同じ企業や人物の情報を照合し、重複したデータをまとめる処理を指します。顧客情報の更新に加え、企業の属性情報も自動で補えるため、手作業によるデータ整備の負担を軽減できます。

SFAやCRMを利用していても、重複登録や古い情報の修正に追われている企業に適した選択肢です。

名刺の取り込みを起点に取引先のリスクを自動チェックできる

Sansanでは名刺情報の取り込みをきっかけに、取引先に関するリスクの一次確認を自動化できます。オプションの「リスクチェック」は、反社会的勢力との関わりや人権侵害への関与などを確認する機能です。

商談の早い段階でリスクの可能性を把握できるため、契約直前の発覚による手戻りを減らすことにつながります。検知後の詳しい調査や取引可否の判断は、担当者が行う運用です。

取引先ごとの確認作業に時間がかかっている企業や、営業と管理部門の確認を円滑に進めたい企業に役立ちます。

Sansanの機能一覧

Sansanには名刺や顧客情報の共有から、営業活動の記録、外部システムとの連携まで幅広い機能があります。利用できる範囲はプランやオプション契約によって異なるため、自社で管理したい情報に合わせて確認しましょう。

標準機能

Sansanの標準機能は、契約するプランによって異なります。名刺管理を中心としたLiteに対し、Standardでは企業情報や営業活動の履歴も活用できます。Advancedでは、デジタル名刺を届ける機能まで利用範囲が広がる仕組みです。

機能主な内容対象プラン
名刺のデータ化・共有社員が交換した名刺をデータ化し、顧客情報や社内の人脈を検索・共有Lite
Standard
Advanced
メール署名取り込みメールの署名から連絡先を取り込み、名刺交換していない相手の情報も蓄積Lite
Standard
Advanced
企業・人物情報の活用企業概要や拠点、企業動向、役職者などの情報を営業先の選定や商談準備に活用Standard
Advanced
営業活動の履歴管理顧客との面会・電話・メールなどのやり取りを記録し、社内で共有Standard
Advanced
デジタル名刺ソリューションデジタル名刺の作成やメールでの自動送付により、名刺交換後の連絡を受けやすい環境を整備Advanced

既存契約などでは適用条件が異なる場合があるため、詳細は見積もり時に確認してください。

また、案件の進捗や次の行動を共有する「案件管理」も用意されており、利用可否は契約プランによります。AIを使った企業検索や議事録作成などは、実験的な機能を提供する「Sansan Labs」でも紹介されています。

オプション機能

Sansanでは外部システムのデータ整備や取引リスクの確認などに対応するオプションを用意しています。顧客情報の共有に加えて、入力・確認作業の削減や社内の管理体制を強化したい場合に検討できます。

機能主な内容
データ連携ソリューション名刺情報を外部システムに連携し、同一顧客の重複データをまとめる名寄せや属性情報の付与を実施
リスクチェック顧客情報を基に取引上のリスクを確認し、既存の接点の一括チェックや未接触企業の検索にも対応
高度なセキュリティー機能社内の認証基盤と連携するSAML認証、スマホアプリの端末制限、メール配信時の承認、利用ログの取得に対応

必要なオプションと追加費用は、連携先や社内のセキュリティー要件を伝えた上で確認しましょう。

外部連携機能

Sansanは単体で顧客情報や営業活動を管理するほか、すでに利用しているSFAツールやCRMツールと連携する使い方もできます。名刺情報を既存システムに反映して転記を減らしたり、連携先の商談情報をSansanから確認したりできる仕組みです。利用には契約や設定が必要なため、連携したい情報と対応範囲を確認しましょう。

連携機能・連携先主な内容
Salesforce連携Sansanの名刺情報を使い、Salesforceの取引先・取引先責任者・リードのレコードを作成・更新
商談管理オプション for SalesforceSalesforceの商談状況や担当者などをSansanの会社詳細画面に表示
Contract One連携Contract Oneに登録された契約書情報を、閲覧権限の範囲内でSansanから確認
Webフォーム連携問い合わせや資料請求フォームに入力された顧客情報をSansanに取り込み
API連携システム同士をつなぐAPIを使い、自社開発のプログラムや対応サービスからSansanのデータを活用

Contract Oneの契約書情報を閲覧する場合など、連携先サービスのアカウントが必要になる機能もあります。

Sansanのサポート・セキュリティ体制

Sansanを社内で活用するには、導入後の支援内容と顧客情報を保護する仕組みの確認が大切です。ここでは、利用定着を支えるサポートと、システム・運用面のセキュリティ対策を紹介します。

サポート体制

Sansanでは、導入準備や社内への利用定着を支援するカスタマーサクセスプランを用意しています。専任担当による導入時の案内や利用状況に応じた改善提案を受けられ、支援期間・内容は契約によって異なる仕組みです。

操作上の疑問はAIチャットで確認でき、解決しない場合はサポートセンターへ相談できます。サポートセンターの対応時間は、土日・祝日を除く平日10〜17時です。

電話やWebミーティングによる技術サポートはCSプランProfessionalに含まれるため、希望する相談方法も契約前に確認しましょう。

セキュリティ体制

Sansanは接続元を限定するIPアドレス制限や、パスワードに加えて本人確認を行う二要素認証に対応しています。

名刺をデータ化する際も、入力対象を細かく分割し、担当者が名刺全体を閲覧できない仕組みです。

運営会社は情報セキュリティ管理の国際規格ISO/IEC 27001などの認証を取得しています。通信の暗号化に加え、外部専門機関によるシステムの弱点の検査や、役職員への定期研修も実施しています。

スマホアプリの端末制限や利用ログの取得などはオプションのため、自社の管理要件に必要な機能を確認しましょう。

Sansanの料金

Sansanの料金は個別見積もりで、具体的な金額は問い合わせが必要です。主に3つのプランがあり、名刺管理を中心に使うか、顧客情報や営業活動の管理まで広げるかで選び方が変わります。

プラン料金主な利用範囲利用目的の目安
Lite要問い合わせ名刺やメールから得た顧客情報・人脈の共有名刺管理や社内の連絡先共有を効率化したい
Standard要問い合わせ名刺管理に加え、企業情報や営業活動の履歴を活用顧客とのやり取りを管理し、新規開拓や既存顧客への提案に生かしたい
Advanced要問い合わせデジタル名刺の作成・自動送付まで活用名刺交換後も顧客から連絡を受けやすい環境を整えたい

※利用目的の目安は、公式のプラン説明を基に整理しています。

料金は初期費用と月額費用に分かれ、それぞれ以下の項目で構成されます。プランの利用料に加え、導入支援や機器の費用も含めて見積もりを確認することが大切です。

区分費用項目内容
初期費用導入費用導入前から保有している名刺をデータ化する費用です。
過去に交換した名刺も、社内で検索・共有できる状態に整えます。
初期費用カスタマーサクセスプラン費用導入準備や運用・活用の支援を受けるための費用です。
支援内容や期間は、契約するプランによって異なります。
月額費用プラン別ライセンス費用Sansanの機能を継続して利用するための費用です。
企業規模や用途、選択するプランに応じて設定されます。
月額費用オプション費用データ連携やリスクチェックなど、追加で契約する機能・サービスの費用です。
利用目的に合わせて必要なものを選びます。
月額費用Sansanスキャナ費用名刺の取り込みに使う専用スキャナとタブレットの費用です。

各項目の金額や適用条件は、個別見積もりで確認が必要です。複数のフロアや拠点で利用する場合は、スキャナの必要台数も伝え、初年度と次年度以降の総額を確認しましょう。

CRM・SFA用途で検討する場合は、顧客情報の共有に加え、必要な案件管理機能が契約範囲に含まれるか確認しましょう。既存のCRM・SFAへ名刺情報を連携する場合は、データ連携オプションや連携支援の費用も確認が必要です。見積もり時には、利用人数・取り込む名刺の量・必要な支援を伝え、初年度と次年度以降の総額を比較すると判断しやすくなります。

Sansanの導入実績からわかること

Sansanの導入事例では、名刺の検索や顧客データの整備にかかる時間の削減、アポイント獲得数の増加が報告されています。各社の課題と活用方法から、自社でどのような改善を目指せるかを考えてみましょう。

名刺情報の検索時間を89%削減

レモジャパン株式会社では、社員ごとに名刺を管理しており、顧客情報や人脈を全社で共有できていませんでした。Sansanの導入後は、外出先でも顧客との過去の接点を確認でき、名刺情報の検索時間を89%削減しています。

外出先でもスマートフォンを使い、会社名や名前で検索して、過去の当社とのつながりを容易に確認できるようになりました。Sansanのアプリからメールや電話を直接発信・送信できる点も便利です。名刺の情報を探し出す時間については、89%削減されました。

引用:Sansan「レモジャパン株式会社」

さらに、問い合わせ元とのつながりを基に担当者を判断できるようになり、案件の振り分けにかかる時間も60%以上減少しました。

つまり、顧客情報を共有する仕組みは、連絡先の検索から担当者の選定まで、日常的な確認作業の効率化に役立つと考えられます。名刺を探したり、顧客を知る社員に問い合わせたりする機会が多い企業にとって、参考になる事例です。

月間アポイント獲得数が8件前後から20件に増加

三菱倉庫株式会社では、部門や拠点で顧客情報が共有されず、営業先の重複や過去に失注した企業への連絡が発生していました。Sansanの導入により、社内の誰が顧客と接点を持っているかを確認し、連絡相手を判断できるようになっています。

ある部署では、2019年4〜6月のアポイント獲得数が月8件前後だったのに対し、導入後の同年7月は20件に増加しました。

Sansanを導入した成果は、すぐに現れました。ある部署では、導入前の2019年4~6月のアポイント獲得数は月間で8件前後。それに対して、導入後の同年7月のアポイント獲得数は20件に上り、2倍以上にジャンプアップしました。

引用:Sansan「三菱倉庫株式会社」

つまり、新規開拓では、社内にある人脈を共有し、適切な相手に連絡できる環境を整えることも有効と考えられます。部署ごとに顧客情報が分散し、過去の接点を営業に生かせていない企業にとって、参考になる事例です。