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Agentforce Salesとは?料金・機能・特徴を解説

案件の進捗確認や営業会議の資料作成に追われ、顧客への提案に十分な時間を使えていないと感じませんか。

営業支援システムを選ぶ際は、情報の一元管理に加え、日々の顧客対応や社内手続きをどこまで効率化できるかも大切です。

Agentforce Sales(旧Sales Cloud)は顧客・商談情報をまとめ、契約内容に応じてAIによる見込み客対応や商談練習も支援します。

本記事では、Agentforce Salesの特徴・機能・料金に加え、サポート・セキュリティ体制や、業務改善につながった導入事例を解説します。

Agentforce Salesとは?

Agentforce Salesは、顧客情報や対応履歴を一元管理できるクラウド型のCRMツールです。商談の進捗管理や売上予測など、営業活動を支援する機能も備えています。担当者ごとに情報が分散し、案件の確認や営業会議の資料作成に時間がかかる企業の検討候補です。

項目内容
製品名Agentforce Sales(旧Sales Cloud)
提供形態クラウド型
主な営業支援機能顧客・見込み客管理
商談管理
営業活動管理
売上予測
レポート・ダッシュボード
営業プロセスの自動化
AIによる営業支援など
※利用範囲はプラン・追加契約により異なる
利用人数・最低契約人数ユーザー単位で契約
最低契約人数は要問い合わせ
料金(税抜)有料プランは月額3,000円~/名(Starter Suite)
無料のFree Suiteも提供
※契約期間・支払い方法はプランにより異なる
無料トライアル30日間
スマホ対応iOS・Android対応のSalesforceモバイルアプリを提供
外部連携・APIGmail・Outlookとの連携
拡張アプリの利用
APIによる外部システム連携に対応
※プランによる制限・追加料金あり
サポート体制標準のStandard Success Planでヘルプ記事・学習コンテンツ・コミュニティを利用可能
専門家による支援などを受けられる上位サポートプランも用意

Agentforce Salesを提供するSalesforceの日本法人は、株式会社セールスフォース・ジャパンです。営業支援をはじめとする業務用クラウドサービスや、アプリの開発・拡張に使う基盤を提供しています。

項目内容
運営会社株式会社セールスフォース・ジャパン(日本法人)
米国本社:Salesforce, Inc.
所在地東京都千代田区丸の内1-1-3 日本生命丸の内ガーデンタワー(Salesforce Tower)
設立2000年4月(日本法人)
事業内容クラウドアプリケーション及びクラウドプラットフォームの提供

Agentforce Salesの特徴

Agentforce SalesはAIによる見込み客対応や営業担当者の育成、自社の営業手順に合わせた自動化に対応しています。比較する際は、機能の有無に加え、営業担当者のどの作業を任せられるかに注目すると、自社での活用を判断しやすくなります。

AIエージェントが見込み客への回答から商談の日程調整まで対応

Agentforce SalesではAIエージェントが見込み客へのメール対応や商談の日程調整を担います。顧客情報や製品資料などに基づく回答と、カレンダーの空き状況を使った商談予約に対応する仕組みです。

比較時に注目したいのは、AIに任せられる範囲が、見込み客とのやり取りから商談予約まで及ぶ点です。返信や日程調整に時間を取られている企業では、提案準備や商談に力を注ぎやすくなると考えられます。導入を検討する際は、自社で多い質問に回答できるか、営業担当者へ円滑に引き継げるかを確認しましょう。

実際の案件情報を使ってAIと商談のロールプレイができる

「Agentforce セールスコーチング」では、実際の案件情報を使い、AIを顧客役にした商談練習ができます。案件の状況や商談の段階に応じて、提案の説明や反論への対応を練習できる機能です。練習後には、顧客・商談データや自社の営業ノウハウに基づくフィードバックを受けられます。

ビジトラが注目するのは、営業活動で蓄積した案件情報を、その案件に臨むための練習にも活用できる点です。上司が毎回付き添う負担を抑えながら、担当者が実践的な準備を重ねられるため、育成時間の確保に悩む企業で役立つと考えられます。

自社の営業手順に合わせて承認や情報更新を自動化

Agentforce Salesは自社の営業ルールに合わせて、承認申請や情報更新の流れを自動化できます。処理の条件や順序を画面上で組み立てる「フロー」と、承認者や承認手順を定める機能を備えています。

承認後のステータス更新や、受注時の作業リスト作成などが活用例です。 比較時には、承認者・承認順序の設定に加え、承認後や受注後の処理まで自動化できるかに注目するとよいでしょう。部門間の引き継ぎや情報更新が多い企業ほど、申請から後続作業までをつなぐことで、連絡漏れや更新忘れの削減が期待できます。

※AI機能の利用には、対象プランや追加ライセンスなどの条件確認が必要です。

Agentforce Salesの機能一覧

Agentforce Salesは、商談管理や営業活動の記録、売上予測など、SFAツールとしての機能も備えています。利用できる機能は契約プランによって異なるため、必要な機能と追加契約の有無を確認することが大切です。

標準機能

日々の営業活動を支える機能として、顧客情報の管理から売上予測まで用意されています。以下は各プランに標準搭載される主な機能で、すべてが最下位プランに含まれるわけではありません。

機能主な内容
顧客管理取引先企業や担当者の情報を登録し、関連する商談や対応履歴をまとめて管理
見込み客管理問い合わせなどで獲得した見込み客の情報や対応状況を管理し、商談化まで追跡
商談管理案件ごとの金額・進捗・完了予定日などを記録し、営業チームで共有
営業活動管理電話・メール・会議などの履歴や、今後対応するタスク・予定を顧客や商談に関連付けて管理
レポート・ダッシュボード担当者別の商談金額や受注状況などを集計し、表やグラフで可視化
売上予測商談の金額や進捗などを基に、今後の売上見込みや目標に対する進捗を把握
商品・価格表・見積管理商品や価格を登録し、商談に関連付けた見積を作成
業務の自動化Flow Builderなどを使い、条件に応じたデータの作成・更新や業務処理を設定

顧客・商談・活動管理、分析、自動化の内容は、公式製品ページと学習資料で確認できます。

※見積・売上予測はPro Suiteから案内されており、自動化できる範囲や設定数にもプランによる違いがあります。

オプション機能

AIによる営業支援や訪問計画、報酬管理などは、追加製品や上位プランで拡張できます。一部はプランに含まれるため、導入時には既存の契約範囲と照合しましょう。

機能・関連製品主な内容
AIによる営業支援(Agentforce for Salesなど)見込み客への対応や商談設定
顧客情報の調査
AIとの模擬商談による営業トレーニングを支援
訪問営業支援(Salesforce Maps)顧客や営業データを地図上に表示し、訪問ルートやスケジュールの作成を支援
営業育成支援(Sales Programs)営業活動の流れに育成プログラムを組み込み
担当者の行動改善やスキル向上を支援
営業報酬管理(Salesforce Spiff)営業成果に応じたインセンティブを自動計算し、担当者が報酬や目標達成状況を確認
見積・契約・請求管理の拡張(Agentforce Revenue Management/旧Revenue Cloud)複雑な商品構成や価格設定に対応し、見積から契約・請求までの業務を管理

AIの対応範囲は機能ごとに異なり、利用ライセンスや使用量に応じたクレジットの確認も必要です。

訪問営業・営業報酬・見積から請求までの拡張機能は、それぞれの公式製品ページで案内されています。

外部連携機能

普段使っているメールやチャット、基幹システムと連携し、情報の転記や画面の切り替えを減らせます。連携方法によって、対象プランや追加ライセンス、設定・開発の要否が異なります。

連携先・連携方法主な内容
Gmail・Outlookメール画面で顧客・商談情報を参照し、メールのやり取りをSalesforceの関連情報に記録
Slack顧客や商談に関する会話とCRMデータを結び付け、Slack上で情報を確認・更新
拡張アプリSalesforce向けのアプリを追加し、電子契約などの周辺業務と連携
API・MuleSoftなどシステム間でデータをやり取りするAPIや連携基盤を利用し、外部システムと接続

メール連携は公式ヘルプ、Slack連携は公式製品ページで機能が案内されています。

※APIや拡張アプリは利用条件の確認が必要です。Pro SuiteのWebサービスAPIは追加料金の対象で、MuleSoftや有料アプリも別途費用がかかります。

Agentforce Salesのサポート・セキュリティ体制

Agentforce Salesは導入後の学習・運用を支えるサポートと、顧客情報を保護するセキュリティ機能を提供しています。サポートの対応範囲や高度な保護機能には契約条件があるため、自社の運用体制に合わせた確認が必要です。

サポート体制

標準のサポートに加え、専門家への相談や、重大な障害への迅速な対応を受けられる上位プランを選べます。社内で設定・運用を担えるか、業務停止時にどの程度の対応速度が必要かが選定のポイントです。

サポートプラン主な内容利用条件
Standard Success Planヘルプ記事、無料学習サービス「Trailhead」、利用者コミュニティ、テクニカルサポートへの問い合わせすべてのライセンスに含まれる
Premier Success Plan専門家による活用支援・コーチング、業務停止につながる重大な問題への24時間365日の対応別途契約、または対象の製品プランに同梱
Signature Success Plan専任のカスタマーサクセスマネージャーによる支援、予防的な監視、重大な問題への優先対応個別見積もり

業務が停止し、回避策がない「重要度1」の問題では、一次応答の目標はPremierが1時間以内、Signatureが15分以内です。問題の解決までの時間を示すものではなく、受付時間や応答目標は問題の重要度によって異なります。

初期設定やデータ移行などの導入作業を依頼したい場合は、Salesforceの専門サービスや認定パートナーへの相談も可能です。

セキュリティ体制

Agentforce Salesでは認証の強化やアクセス権限の設定により、顧客・商談情報を保護できます。例えば、担当者が閲覧できる案件や編集できる項目を制限し、業務上必要な範囲で情報を共有する運用が可能です。

対策・機能主な内容
多要素認証(MFA)パスワードに加え、認証アプリやセキュリティキーなどで本人確認を行い、不正ログインのリスクを低減
アクセス権限の管理ユーザーの役割に応じて、顧客・商談などのデータや各項目の閲覧・編集範囲を設定
通信の暗号化TLSという暗号化方式を使い、通信中のデータを保護
ログイン・変更履歴の確認ログインの成功・失敗や管理者による設定変更を確認し、設定した項目の値の変更も追跡
高度な保護機能(Salesforce Shield)保存データの暗号化強化、詳細な利用状況の監視、項目変更履歴の保持などに対応する追加製品

認証・権限管理・履歴確認の仕組みは、公式のセキュリティ資料で案内されています。

Salesforce Shieldは対象エディションやライセンスの確認が必要で、標準機能とは利用条件が異なります。 また、稼働状況や障害・メンテナンス情報は、公式の「Salesforce Trust」で確認できます。

Agentforce Salesの料金

Agentforce Salesの有料プランは、1ユーザーあたり月額3,000円からです。基本のライセンス費用は「プランの単価×利用人数」で決まり、必要な機能やサポートに応じてプランを選びます。

プラン月額料金(1ユーザー)契約・支払い条件主な内容
Free Suite0円最大2ユーザーまで無料基本的な顧客・見込み客・商談管理
Starter Suite3,000円月払い・年払いを選択可能顧客・商談管理
営業フロー
メールマーケティングなど
Pro Suite12,000円年間契約Starter Suiteの機能
見積・売上予測
カスタマイズ・自動化の拡張
Core23,400円年間契約AI機能
Slackビジネスプラス
Tableau Next
Premierサポートなど
Advanced47,400円年間契約Coreの機能
セキュリティ・AI機能の強化
データ容量の拡大
Max66,000円年間契約Advancedの機能
営業向けAIエージェント
報酬管理、訪問営業支援など

※2026年9月24日時点の公式掲載価格です。年間契約のプランも、1ユーザーあたりの月額で表示しています。

例えば、Pro Suiteを10人で利用する場合、ライセンス費用は月額換算12万円、年間144万円です。

初期設定・データ移行を外部へ依頼する費用や、追加製品・サポート・容量追加などの費用が発生する場合もあります。比較する際は、AIの利用枠や外部連携の条件も含め、導入時と運用時の総額を確認しましょう。

Agentforce Salesの導入実績からわかること

Agentforce Sales(旧Sales Cloud)の導入事例では、情報収集や問い合わせ対応、会議の準備などで改善効果が報告されています。関連製品の活用や運用の見直しも含め、成果につながった取り組みを紹介します。

営業の情報収集を年間27,600時間削減

アドバンテッジリスクマネジメントは、企業のメンタルヘルスや健康経営などを支援する会社です。導入前は営業・マーケティングなどの情報が分散し、情報収集やExcelでの集計に手間がかかることが課題でした。

Agentforce Salesと、見込み客の育成を支援するMAツール「Account Engagement」で情報を統合しました。営業担当者の情報収集工数を年間27,600時間削減しています。

クロスセルやアップセルの可能性を、経験や勘だけでなくデータから捉えられる基盤が整いました。結果として、これまでデータ収集に追われていたフィールドセールスの情報収集工数を、年間27,600時間削減するという劇的な効率化をもたらしています。

引用:セールスフォース・ジャパン「株式会社アドバンテッジリスクマネジメント」

つまり、情報が分散している企業では、データの統合によって提案準備や営業施策の検討に時間を回しやすくなると考えられます。

問い合わせへの初動対応を最速2分に短縮

住宅の設計・施工・販売を行うアイダ設計は、Sales CloudとAccount Engagementを導入しました。導入前は問い合わせ情報を印刷して手作業で担当者に振り分け、初動対応まで平均3時間以上かかることが課題でした。

問い合わせ情報の自動取り込みと対応体制の整備により、担当者の割り振りから初動対応までを最速2分に短縮しています。インサイドセールス部門の立ち上げや、案件情報をチームで共有する運用も組み合わせた取り組みです。

「以前は顧客からの反響に対し、それを印刷して手書きで割り振り、各店舗に振り分けて顧客にメール送付、さらにそれに対する反響を確認して初動対応を行うまで、平均で3時間以上かかっていました」と早川氏。そのため他社に先を越されてしまい、アポが取れないことも多かったと言います。「これを、反響を自動的にSalesforceに取り込むことで、担当割り振りから反響確認、初動対応までを、最速2分で行えるようにしました。初動レスポンスが格段に早くなることで、アポ率も飛躍的に向上していきました」。

引用:セールスフォース・ジャパン「株式会社アイダ設計」

つまり、問い合わせ対応が遅れがちな企業では、情報の取り込みから担当者への引き継ぎまでを整えることが、商談機会の確保につながると考えられます。

資料作成や会議の時間を年間約54,000時間削減

NTT東日本は、Sales Cloudによる営業情報の共有と、Tableauによる経営状況の分析を進めました。営業会議でダッシュボードを活用し、集計・資料作成や、数値・案件状況の確認にかかる時間を削減しています。

管理・支援部門を中心とした削減効果は、年間約54,000時間です。導入時には管理職向けの研修を行い、会議や意思決定の進め方も見直しました。

全面移行から1年余りという短期間にもかかわらず、同社ではSalesforceによって定量的に大きな効果が出ています。まず、営業会議がダッシュボードベースで進められるようになったことで、オーバーヘッド部門では、データ集計・資料作成などの準備時間や、数値・案件状況の確認などの会議時間が削減されました。その効果は、オーバーヘッド部門中心という道半ばの状況ではありますが、年間約5万4,000時間分の時間削減となっています。

引用:セールスフォース・ジャパン「東日本電信電話株式会社」

つまり、営業報告の準備に負担を感じる企業では、管理職も同じデータを直接確認する運用に変えることで、集計や確認作業を減らせると考えられます。