日報や会議での報告に時間を取られ、訪問先の検討や顧客への提案が後回しになっていませんか。
営業活動を効率化するには、情報の共有に加え、蓄積したデータを次の行動に活かせる仕組みも大切です。
Sales Force Assistantは日々の営業活動を日報に集約し、AI秘書による商談先の提案や対応漏れの予防を支援します。
本記事では、Sales Force Assistantの特徴・機能・料金に加え、サポート・セキュリティ体制や、残業・報告業務の削減につながった導入事例を解説します。
Sales Force Assistantとは?
Sales Force Assistantは、株式会社NIコンサルティングが提供するSFAツール(営業支援システム)です。SFAとは、顧客情報や商談の進捗を共有し、営業活動の管理・改善を支援する仕組みを指します。Sales Force Assistantは日々の活動を一覧の日報に集約し、情報共有や上司からの助言を行いやすくしています。顧客情報や過去の対応履歴を蓄積するCRMツールとしての機能も備えており、担当者の引き継ぎや継続的な顧客対応にも活用できます。
アシスタント機能では、担当者専属の「AI秘書」が訪問準備や案件の進捗漏れなどを知らせ、営業活動を支援します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 製品名 | Sales Force Assistantシリーズ |
| 提供形態 | クラウド パッケージ |
| 主な営業支援機能 | 顧客管理 商談履歴管理 日報管理 案件管理 訪問計画管理 営業分析 AI秘書によるアシスタント機能 ※搭載機能は製品により異なる |
| 利用人数・最低契約人数 | クラウド版:1〜2,000名 パッケージ版:5ユーザーライセンスから |
| 料金(税別) | クラウド版:初期費用50,000円、月額3,500〜4,500円/名(営業部門向け製品) パッケージ版:200,000円〜・5ユーザー(顧客深耕) ※パッケージ版は保守・サーバーなどの費用が別途必要 |
| 無料トライアル | あり(30日間) |
| スマホ対応 | 対応 外出先での日報入力や顧客情報の確認が可能 専用アプリも提供 |
| 外部連携・API | NI Collabo 360 Approach DAM Sales Quote Assistantなどと連携 ※APIによる他システムとのデータ連携にも対応 |
| サポート体制 | ヘルプデスク(電話・メール) 操作研修 導入支援コンサルティング 導入後の運用定着支援 ※サービスにより別途費用が必要 |
※提供形態・料金・契約人数は公式価格表、各機能とサポートは公式製品サイト・マニュアルを基に記載しています。
提供元のNIコンサルティングは、経営コンサルティングと業務支援システムの開発・販売を行う会社です。営業力の強化や人材育成の支援に加え、コンサルティングのノウハウを組み込んだシステムを提供しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営会社 | 株式会社NIコンサルティング |
| 所在地 | 東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー19F |
| 設立 | 1991年3月 |
| 事業内容 | 経営・営業力強化などのコンサルティング 教育研修 経営支援システムの開発・販売 M&A・事業承継支援 |
Sales Force Assistantの特徴
Sales Force Assistantは、商談先の提案や機器の更新時期の管理など、次の営業活動につながる機能を備えています。継続利用を促す仕組みも含め、特徴的な3つの機能を紹介します。
AI秘書が空き時間と移動時間に合わせて商談先を提案
「アポイントアシスト」は、顧客データと担当者の予定を基に、AI秘書が商談先を提案する機能です。予定に一定の空きがあると、前後の商談予定から移動に使える時間を算出します。その上で優先度の高い顧客を抽出し、訪問やオンライン商談を提案するほか、予定の自動作成にも対応しています。
訪問先を探す際に、顧客情報と予定表を照らし合わせる負担を減らせると考えられます。空き時間の活用と、優先したい顧客への接点づくりを両立したい企業の検討候補になります。
訪問先の選定と移動ルートの作成をまとめて効率化したい場合は、顧客の優先度や位置情報に基づいて訪問計画を提案するUPWARDも比較候補です。空き時間に訪問候補を追加する運用と、一日の訪問順序を組み立てる運用のどちらを重視するか、対象プランとあわせて確認しましょう。
競合が納入した機器の更新時期まで把握して切り替え提案
「顧客創造R」「顧客深耕R」の納入機器管理では、自社に加えて競合が納入した機器も管理できます。把握した機器情報やリース期限を登録しておくと、更新前の通知や経過年数に応じた入れ替え提案のアラートを活用できます。機器情報と商談の進捗をまとめて確認することも可能です。
機器の販売やリースを扱う企業では、競合製品の利用先も含めて提案時期を管理できる点が特徴です。担当者の記憶に頼りがちな更新情報を共有し、切り替え提案の機会を捉えやすくなると考えられます。
AI秘書の育成やゲーム形式の目標管理で継続利用を後押しできる
AI秘書からの通知に評価ボタンで反応すると、ポイントが加算され、キャラクターのレベルが上がります。成長に応じて着せ替えアイテムなどが増え、日々の利用に楽しみを持たせる仕組みです。さらに「BINGO!」では、個人や組織の目標をマスに設定し、達成状況をゲーム形式で共有できます。
こうしたゲームの要素を業務に取り入れる手法を、ゲーミフィケーションと呼びます。入力ルールや操作研修に加え、利用者が自ら取り組むきっかけも用意したい企業に適した仕組みと考えられます。
Sales Force Assistantの機能一覧
Sales Force Assistantは、顧客情報や営業活動を管理する機能に加え、生成AIや周辺システムとの連携にも対応しています。案件営業・ルート営業など、営業スタイルに応じた製品によって搭載機能が異なります。自社に必要な機能を整理し、対象製品と追加契約の有無を確認しましょう。
標準機能
日報や商談履歴の共有を中心に、顧客管理・営業分析などを行えます。以下はシリーズの代表的な標準機能で、案件管理や納入機器管理などは対応する製品の選択が必要です。
| 機能 | 主な内容 |
|---|---|
| 顧客情報・名刺情報管理 | 企業の基本情報や担当者の連絡先、顧客ランク、過去の商談履歴などを管理 |
| 日報・商談情報管理 | 日々の商談や業務内容、次回の対応予定を記録し、一覧の日報画面で共有 |
| 案件管理・受注先行管理 | 案件の進捗や受注予定日、予定金額、受注確度を管理 顧客創造・深耕創造などに搭載 |
| 訪問計画管理 | 訪問ルートや顧客ランクに応じた月間計画を作成 顧客深耕・深耕創造などに搭載 |
| 納入機器管理 | 顧客に納めた機器や契約情報を管理 顧客創造R・顧客深耕Rに搭載 |
| レポート・クロス集計 | 登録データの集計や、複数の項目を組み合わせた分析に対応 |
| 顧客関係の可視化 | カスタマーシート・コンタクトマップ・リレーションマップで顧客情報や人脈を整理 |
| ToDo・アラート | 対応すべき業務や期限を管理し、訪問の遅れや対応漏れなどを通知 |
| AI秘書・アシスタント | 訪問準備に必要な情報や案件の進捗漏れなどを担当者に通知 |
| モバイル活用 | スマートフォンで日報入力や情報確認を行い、専用アプリで名刺登録や訪問先の地図表示にも対応 |
名刺情報の整理・共有を中心に進めたい場合は、名刺管理アプリも比較候補になります。商談履歴や案件の進捗まで管理したいかを整理すると、自社に必要な機能を絞りやすくなります。
案件型・ルート型・リピートサイクル型の各製品紹介、およびアシスタント機能の公式情報を基に整理しています。
日報や活動報告の重複入力を減らしたい場合は、一度の登録内容を顧客・案件・活動・帳票へ反映できるeセールスマネージャーも比較候補になります。担当者が入力する項目と、その情報を上司の確認や集計に使える範囲を比較すると、日々の報告負担を具体的に検討できます。
オプション機能
商談準備や記録、集計などの負担を軽減したい場合は、追加オプションも検討できます。下表の生成AI機能は「SFA GenAIオプション」に含まれ、メールアシスタントはNI Collabo 360のメール機能で利用します。
| オプション・機能 | 主な内容 |
|---|---|
| 履歴サマリー(SFA GenAI) | 顧客や案件にひも付く商談履歴を要約し、商談準備や引き継ぎに必要な情報の把握を支援 |
| 集計アシスタント(SFA GenAI) | 知りたい内容を対話形式で入力し、登録データからクロス集計表を生成 |
| メールアシスタント(SFA GenAI) | メール文面の作成・推敲、受信メールの要約・翻訳、返信文面の生成を支援 |
| 音声議事録(SFA GenAI) | 録音・録画ファイルなどから文字起こしや要約を行い、内容の確認・修正後に商談情報として登録 |
| AIサポートデスク(SFA GenAI) | NI製品の機能や操作方法に関する質問に回答し、関連するマニュアルなどを案内 |
| 案件創造統合オプション | パッケージ版の「顧客深耕」に案件管理機能を追加 |
※パッケージ版のSFA GenAIオプションは、PostgreSQL版を「NI ホスティングサービス built on AWS」で利用する場合に限り提供され、一部機能に制限があります。AIサポートデスクは公式サイトでβ版として案内されています。
商談記録の入力負担を減らしたい場合は、AIによる議事録作成や、音声・手書きメモからの履歴登録に対応するネクストSFAも比較候補です。録音ファイルやメモなど、現場で残しやすい情報から営業履歴へ登録できるかを、追加料金や利用条件とあわせて確認しましょう。
外部連携機能
同社の業務支援製品に加え、カレンダーや電話システム、APIによる他システムとの連携にも対応しています。顧客情報を営業以外の業務でも活用し、情報の確認や転記にかかる負担を減らせます。
| 連携先・連携方法 | 主な内容 |
|---|---|
| NI Collabo 360 | 営業活動と社内のスケジュールを連携し、メールや各種通知なども活用 |
| Approach DAM | 見込み客の引合情報とSFAの案件情報を関連付け、マーケティング施策から受注までの成果を把握 |
| Sales Quote Assistant | 顧客・案件情報と見積情報を連携し、見積書の作成・承認・共有を支援 |
| MapScorer | SFAなどのデータを集計し、営業・経営指標の達成状況を一覧で表示 |
| Googleカレンダー・Microsoft 365予定表 | SFAの商談・業務予定とカレンダーの予定を連携 |
| CTIシステム | BIZTELやCTIコネクテルと連携し、着信時の顧客情報表示やSFA画面からの発信に対応 |
| API連携 | 顧客情報や商談情報などを、他システムと送受信するための機能を提供 |
※連携先の契約や設定、開発などが必要になる場合があります。クラウド版のSales Force AssistantにはNI Collabo 360が含まれます。
NI Collabo 360の「共有メール」では、共通アドレスに届いたメールの担当者や対応状況、対応履歴を共有できます。問い合わせの返信漏れや二重対応を防ぎたい場合は、メール共有システムの比較記事も参考に、必要な管理機能を確認しましょう。
営業管理に加え、社内の予定や情報共有までまとめて整えたい場合は、SFA・CRMとグループウェアを備えるKnowledge Suiteも比較候補です。Sales Force AssistantとNI Collabo 360を利用する構成と比較し、営業部門以外が使う機能や共有範囲、全社で利用した場合の総費用を確認しましょう。
Sales Force Assistantのサポート・セキュリティ体制
Sales Force Assistantでは、操作の問い合わせに加え、導入準備や運用定着を支援するサービスを提供しています。セキュリティ対策は、製品の管理機能とクラウドサービス側の対策を確認しましょう。
サポート体制
ヘルプデスクによる操作支援と、コンサルタントによる導入・活用支援を受けられます。操作方法だけでなく、商談の進捗区分や入力ルールの設計から相談できる体制です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ヘルプデスク | 操作方法などの問い合わせに電話・メールで対応 |
| 受付時間 | クラウド版は平日9〜12時・13〜17時 祝日および同社休業日を除く |
| 導入支援コンサルティング | 業務分類や商談の進捗区分、商品分類、案件名のルールなどの設定を支援 |
| 導入支援トータルサポート | 導入後約6カ月を目安に、コンサルティング・研修・プロジェクトミーティングを実施 |
| 操作研修・活用研修 | 導入後に入社した社員向けの無償操作研修や、営業・管理者向けの各種研修を提供 |
※クラウド版の問い合わせ窓口に登録できる担当者は2名です。電話は固定電話からの利用が必要で、研修やコンサルティングには有償メニューもあります。パッケージ版のヘルプデスク利用には保守契約が必要です。
セキュリティ体制
クラウド版では、通信の暗号化や不正アクセス対策、日次バックアップを実施しています。製品側にもパスワードの条件設定やアクセスログの管理機能があり、社内の運用ルールに合わせた設定が可能です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通信の保護 | クラウド版はSSLによる暗号化通信に対応 |
| 不正アクセス・攻撃対策 | クラウド版はファイアウォール、不正侵入を防ぐIPS、Webへの攻撃を防ぐWAF、大量の通信を送り付けるDDoS攻撃への対策を実施 |
| 接続元の制限 | クラウド版は接続元IPアドレスを限定する設定が可能 |
| データ保全 | クラウド版はディスクのミラーリングに加え、専用サーバーへの日次バックアップを7世代保存し、バックアップの複製も実施 |
| パスワード管理 | パスワードの文字数や入力条件、変更に関するルールなどを設定 |
| アクセスログ管理 | ログインやページ移動、データ操作などについて、設定した種類のログを記録・確認・出力 |
※クラウド基盤の対策は、パッケージ版にそのまま適用されるものではありません。パッケージ版では、利用するサーバー環境に応じて通信の保護やバックアップの方法を整える必要があります。
Sales Force Assistantの料金
Sales Force Assistantは、月額課金のクラウド版と、ライセンス購入型のパッケージ版から選べます。営業スタイルや必要な管理機能によって製品が分かれ、それぞれ料金が異なります。
クラウド版の料金
クラウド版は初期費用50,000円で、1名から契約できます。最低利用期間は6カ月で、月額料金には「NI Collabo 360」と「顧客の声」が含まれます。
| 製品名 | 主な対象 | 月額料金/名 |
|---|---|---|
| 顧客創造 | 案件営業 | 4,000円 |
| 顧客創造R | 案件・リピート商材営業 | 4,000円 |
| 顧客深耕 | ルート営業 | 3,500円 |
| 深耕創造 | 案件・ルート併用営業 | 4,500円 |
| 顧客深耕R | 案件・ルート・リピート商材営業 | 4,500円 |
| 顧客深耕AO | 会計事務所 | 3,500円 |
| ABM | 非営業部門の業務改善 | 2,000円 |
※各製品名の前に「Sales Force Assistant」が付きます。
パッケージ版の料金
パッケージ版は5ユーザーから購入でき、ライセンス料金とは別に保守やサーバーなどの費用が必要です。
| 製品名 | ライセンス料金(5ユーザー) |
|---|---|
| 顧客創造/顧客創造R | 300,000円 |
| 顧客深耕 | 200,000円 |
| 深耕創造/顧客深耕R | 325,000円 |
| ABM | 150,000円 |
※営業部門向け製品の「WEBSFA年間保守」は、5ユーザーまでの場合、初年度300,000円、次年度以降150,000円です。
生成AI機能を追加する場合、クラウド版の「SFA GenAIオプション」は月額2,000円/名が加算されます。SFA本体と同じユーザー数での契約が必要なため、利用人数を踏まえて総額を確認しましょう。
※料金はすべて税別です。クラウド版は2026年9月1日版、パッケージ版は2026年5月15日版の公式価格表を基にしています。
Sales Force Assistantの導入実績からわかること
Sales Force Assistantの公式導入事例では、残業時間の削減や報告業務の効率化につながった例が紹介されています。実際の変化と改善の背景から、自社で活用する際のポイントを見ていきましょう。
営業部長の残業時間が月平均約100時間から30〜35時間に減少
製版やデザインを手掛ける浅野製版所は、営業情報をSFAで共有し、見積や承認にも周辺製品を活用しています。こうした改善を進める中で、営業部長の残業時間が月平均約100時間から30〜35時間になりました。
以前成井の残業時間は月平均100時間くらいだったのですが、今は30~35時間くらいで、働き方改革で言われている45時間以内も余裕でクリアしています。
引用:「Sales Force Assistant」シリーズ「株式会社浅野製版所」
情報共有に加え、外出先での承認や紙の申請をやめる運用変更も含む成果です。
つまり、営業報告だけでなく見積・承認の進め方も見直すことが、管理職の負担軽減につながると考えられます。
出張報告の件数が5倍以上に増え報告中心の営業会議と月報を廃止
ニッタ・ハースでは、SFA導入後に出張報告の件数が5倍以上に増え、顧客情報の共有・蓄積が進みました。営業担当者がiPadから随時情報を共有し、最新の状況を確認できるようにした事例です。
導入効果は絶大で、まず出張報告の件数が5倍以上に増えました。これにより顧客との最前線の膨大な情報が社内にタイムリーに共有でき、また日々、貴重な情報の蓄積が始まっています。将来の活動に対する大きな知見・財産となるNIさんでいうところの「情報のダム」ができました。
引用:「Sales Force Assistant」シリーズ「ニッタ・ハース株式会社」
毎月の報告中心の営業会議と顧客別月報も廃止し、報告資料の作成をなくして顧客対応に注力できるようになっています。
つまり、日々入力した情報を会議や月報にも活用することが、情報共有を充実させながら報告の重複を減らすポイントと考えられます。