プロジェクト管理ツールの導入を検討している方へ。
プロジェクト管理ツールの比較基準がわからない方へ。
プロジェクト管理ツールにかかる料金を知りたい方へ。
プロジェクト管理ツールの導入による具体的なメリット、製品の比較方法、重視するポイントを解説します。
無料で使えるプロジェクト管理ツールの製品や、プロジェクト管理ツールとExcelとの違いについても紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
- プロジェクト管理ツールとは、プロジェクト作業を効率化するのに役立つツール
- プロジェクト管理ツールには5つのタイプがある
- プロジェクト管理ツールの比較ポイントは「自社が求める機能が搭載されているか」
- プロジェクト管理ツールのおすすめ製品はタイプ別に異なる
- プロジェクト管理ツールを導入する際に重要なのは「ツールの特徴」+「自社の特徴」
目次
プロジェクト管理ツールとは?
プロジェクト管理ツールとは
プロジェクト管理ツールとは、プロジェクトチームのタスクを集約し、管理するツールのことです。
管理できる具体的な業務には、進捗管理や予算管理、スケジュール管理や案件管理などが挙げられます。
複数人でこれらのタスクを抱えていると、誰がどの仕事をどこまで進めているのか、わからなくなってくることもしばしば…。
プロジェクト管理ツールを導入することで、これらの複数の業務の進捗状況が一目でわかるようになります。
プロジェクト管理ツールを導入するメリット
プロジェクト管理ツールを導入すると、作業の効率化が図れます。
タスクを進めるうえで必要な情報が一ヶ所にまとめられているので、行き違いによるミスを防ぐことが可能です。
またプロジェクト管理ツールなら現状を共有することができるため、メンバーにかかる負荷を把握することができるのもメリットです。
具体的に把握できる業務は…
- 全体のタスク内容、量
- 担当者ごとのタスク内容、量
- コスト
- 手順やマニュアル
- 目標
- 期限
- スケジュール
- 問題点
- 作業の生産性
これらを一ヶ所にまとめて管理できるため、スムーズな情報共有が可能です。
リモートワークにも大変役立ちます。
一言でいうと、プロジェクト管理ツールはプロジェクトの状況をわかりやすく可視化できるツールです。
プロジェクト管理ツールを比較・導入する際の注意点
プロジェクト管理ツールを比較する際に、どの項目を重視して比べたらよいかわからない場合もあるでしょう。
基本的には、自社の特徴と目的に合ったものを選ぶことが最も大切です。
そのために、「プロジェクト管理ツールの機能を把握」し、「自社の特徴を把握」するという2つのリサーチが必要になります。
プロジェクト管理ツールの機能は、これからタイプ別に詳しく述べていきます。
自社の特徴として把握しておくべき項目は、以下のとおりです。
- プロジェクトに関わる人数、期間、年齢層などの基本情報
- プロジェクトに独自の工程はあるか
- プロジェクトを進めるうえで現在困っていること、また予想される課題
- 現在どのような機能が欲しいと考えているか
- プロジェクト管理ツールを導入するための予算
実際に書き出してみる際の例が、以下のとおりです。
(例)
- 30人、現在のプロジェクトに2ヵ月必要だが今後の各種プロジェクトでも利用していきたい、50代の社員が多い
- 新製品の開発プロジェクトなので、独自の工程が多い
- 過去のメッセージが流れてしまった、個人のタスクの進捗状況が把握できていない
- 各メンバーのタスクを把握する機能、期限をリマインドする機能
- できれば無料で利用したいが、機能性を重視するためあまりこだわらない。相場に合わせる
簡単にいうと、
プロジェクト管理ツールについて知る + 自社の特徴を明らかにするという流れになります。
プロジェクト管理ツールを比較する際に知っておきたい5つのタイプ
プロジェクト管理ツールを比較するのに、プロジェクト管理ツールについて理解することと、自社の特徴を把握することの2つが大切だとわかりました。
ここで、プロジェクト管理ツールについて詳しく分類していきたいと思います。
プロジェクト管理ツールを5つのタイプごとに解説しているので、どれが自社に適しているかを判断しながら読み進めてみてください。
クラウド型 or オンプレミス型
プロジェクト管理ツールは、まずこの2つに分類することができます。
どちらにも長所と短所があり、どちらが合っているかは企業によります。
クラウド型のプロジェクト管理ツール
- コストを抑えたい
- 社外と頻繁にやり取りを行う
- 他システムと連携したい
オンプレミス型のプロジェクト管理ツール
- セキュリティ対策をしっかりしたい
- ネットワークがなくても利用できるようにしたい
クラウド型 | オンプレミス型 | |
---|---|---|
メリット | ・社内外で情報共有 ・初期投資なし ・導入実績 | ・セキュリティ環境不要 ・セキュリティ面 ・運用コスト不要 |
デメリット | ・ネットワーク環境必要 ・セキュリティリスク ・月額料金がかかる | ・社外と連携不可 ・初期投資必要 ・サーバー管理必要 |
多機能タイプ
プロジェクトに必要な機能がオールインワンで搭載されているプロジェクト管理ツールです。
「ガントチャート」「カレンダー」「チャット」など、組織内で役立つ機能を備えており、1台で生産性をぐっと上げられる点が強みです。
多機能である分、見やすさや使いやすさを重視して選ぶとよいでしょう。
ただし、自社に必要のない機能が多く含まれていると、無駄なコストがかかります。
その点には注意しましょう。
主な機能 | 詳しい説明 |
---|---|
進捗管理機能 | 作業計画と作業のズレを確認 |
ガントチャート機能 | 作業計画を視覚的に表示 |
WBS機能 | 作業を分解して構造化 |
カレンダー機能 | スケジュールを表で確認 |
コメント・チャット機能 | 円滑なコミュニケーション |
カンバン機能 | タスクを付箋のようにボードに貼り付け、進捗状況に合わせて移動。一覧性 |
テンプレート作成機能 | ワークフロー等をテンプレート化 |
チェックリスト機能 | ToDoリスト |
Wiki機能 | 社内情報を蓄積・共有 |
リマインド機能 | 期限をリマインド |
連携機能 | SlackやZoomと連携 |
マイタスク機能 | 各人のタスク管理 |
出力・入力機能 | Excel等で作成したガントチャート等をインポート またそれらをCSVにエクスポート |
アクティビティ表示機能 | 作業履歴 |
権限管理機能 | 権限編集 |
通知機能 | メール通知 |
スクラムボード機能 | 短期間タスクの進捗状況 |
もちろんこれらすべてが搭載されている必要はありません。
自社に必要な機能がある程度揃ったプロジェクト管理ツールを選ぶと、あらゆる業務を効率化できます。
タスク管理に強いタイプ
スケジュール管理・タスク管理に特化しているプロジェクト管理ツールです。
「ガントチャート」「WBS」「カンバン」「マイタスク」などの機能を揃え、タスク管理を徹底的にサポートします。
機能が絞られるため、シンプルで使いやすいという特徴もあります。
※ガントチャート…スケジュールを可視化し、進捗を視覚的に示す。
※WBS…作業を細かく分解し、タスク完了までの全工程を洗い出す。
※カンバン…ボードに付箋を貼って移動させるように、進捗の動きを可視化する。
特定の業務に強いタイプ
独自の機能があり、特定の機能に特化しているプロジェクト管理ツールで、独自の工程が多いプロジェクトチームにおすすめします。
特定の機能とは何か、具体的に見ていきましょう。
例
- アジャイル開発チーム
- スピーディーかつ正確な作業が求められるプロジェクト
→「スクラムボード」機能があれば、各タスクの進捗状況が一目で把握でき、透明性の高いコミュニケーションを図ることが可能です。
※スクラムボード…短期間で完了させるタスクについてリマインド機能を果たし、要件が急に変わる可能性のあるタスクに適している。
有料 or 無料
プロジェクト管理ツールには、有料のものと無料のものがあります。
無料版は、機能や人数、サービスを制限するという条件付きであるのが一般的です。
チームが少人数である場合や、サーバーをセットアップできる人がいる場合は、無料版のツールを検討してもよいでしょう。
- クラウド型:社内外で 頻繁に情報共有を行う企業におすすめ
- オンプレミス型:セキュリティを重視する企業におすすめ
- 多機能タイプ:タスク管理以外の業務も効率化したい企業におすすめ
- タスク管理に強いタイプ:タスク管理を強化したい企業におすすめ
- 特定の業務に強いタイプ:独自の作業工程が多い企業におすすめ無料タイプ:小規模な企業におすすめ
上記のタイプは、自社の特徴に合わせて採用することが大切です。
もちろん、一つのタイプだけではなく、いくつかを組み合わせて検討することも可能です。
プロジェクト管理ツールの比較ポイント6選
プロジェクト管理ツールを5つのタイプに分類したところで、どのように製品を絞っていくかを解説します。
製品の比較ポイントは6つです。
それぞれチェックし、プロジェクト管理ツールを厳選していきましょう。
自社の希望に合っているか
最も大切な項目です。
プロジェクト管理ツールのタイプや特徴と、自社の特徴とを比較してみましょう。
ツールを選んだあとにもう一度、自社に必要な機能が揃っているか、また不要な機能がありすぎないかを確認します。
クラウド型かオンプレミス型か
自社の特徴を押さえたうえで、どちらのプロジェクト管理ツールを選ぶのかを決めます。
上の項目にも含まれる要素ですが、これを決定するとツールを大きく絞ることができます。
それぞれの型のメリット・デメリットを確認しましょう。
コストが適当か
プロジェクト管理ツールのコストと一口にいっても、いくつかの視点があります。
- 有料 or 無料
- 初期費用
- 運用コスト
- 無料期間の有無
有料ツールか無料ツールかは、企業の規模・必要とするサービスの質によって選択するのがよいでしょう。
大事なのは、有料版を選んだ際のコストの見通しです。
「初期費用」「運用コスト」の2つを確認し、予算と照らし合わせます。初期費用が多くかかるのはオンプレミス型、運用コストが多くかかるのはクラウド型です。
運用コストの相場は、従量課金型の場合は1アカウントあたり月額500円〜1,500円、月額固定型の場合は月額10,000円〜50,000円です(利用人数が多い場合、月額固定型を選ぶのが望ましい)。
その他、無料期間があると、お試しでプロジェクト管理ツールを利用することができます。
無料期間の有無も確認しておくと、より安心してプロジェクト管理ツールを選べるでしょう。
費用相場比較表
料金体系 | 料金相場 |
---|---|
従量課金型 | 月額500円~1,500円 /1アカウント |
月額固定型 | 月額10,000円~50,000円 |
言語が対応しているか
特に無料のプロジェクト管理ツールを採用する際には、日本語対応であるかを確認しましょう。
海外製のプロジェクト管理ツールだと、日本語に対応していないケースも見られます。また日本語対応であるとの記載があっても、一部のみ対応していたり、サポートは英語であったりする場合もあるので注意してください。
セキュリティ面に不安がないか
プロジェクト管理ツールは、会社の重要な情報を記録するものになります。
外部に情報が漏れないよう、セキュリティ面において信頼できるツールかを調べましょう。クラウド型のツールを選択する際に、特にチェックすべき項目です。
社員にとって使いやすいか
言語が対応しているかとも関係しますが、プロジェクト管理ツールの使いやすさを確認することも大切です。
プログラミングなどのIT技術が必要ないもの、サポートがしっかりしているもの、表示が見やすいものなどを選びましょう。
すでにメンバーが利用したことのあるプロジェクト管理ツールを選ぶのも一つの選択肢です。
自社の特徴とプロジェクト管理ツールのタイプをすり合わせ、比較ポイントを参考にしてツールを絞ります。
(例)
自社の特徴
- 業種:製造業。
- 人数:約50人。50代の社員が多い。
- プロジェクトにかける期間:3ヵ月。だが今後の各種プロジェクトでも利用していきたい。
- 独自の工程:あり。新製品の開発プロジェクトである。
- 困った経験:工程ごとのスケジュールが細かく、把握しづらい。個人のタスクの進捗状況が把握できていない。
- 必要な機能:各メンバーのタスクを見やすく管理する機能。期限をリマインドする機能。
- 予算:初期費用を抑えたい。できれば安く済ませたい。
⇩
プロジェクト管理ツールのタイプ
- クラウド型(初期費用をかけずに、長く利用する予定であるため。月額固定型が望ましい。)
- タスク管理に強いタイプ(ガントチャート、カンバン、マイタスク、カレンダー、リマインドなどの機能)
- 特定の業務に強いタイプ(製造業の開発向け)
- 有料タイプ(なるべく初期費用+運用コストがかからないもの)
- その他(見やすさ、わかりやすさ)
⇩
製品を選ぶ
比較ポイント
- 上記の自社の希望に合っているか?
- クラウド型であるか?
- コストが適当か?
- 言語が対応しているか?
- セキュリティ面に不安がないか?
- 社員にとって使いやすいか?
⇩
製品を決定する
- 社員にとって使いやすいか
- 自社の希望に合っているか
- クラウド型かオンプレミス型か
- コストが適当か
- 言語が対応しているか
- セキュリティ面に不安がないか
おすすめプロジェクト管理ツールの機能・料金比較表
これから紹介していく、プロジェクト管理ツールのタイプ別のおすすめ商品を表にまとめました。
各プロジェクト管理ツールの特徴・主な機能・料金・タイプ・おすすめする企業をそれぞれ挙げています。
自社の希望にあてはまるツールがあれば、ぜひ詳しく見てみてください。
ツール名 | 特徴 | 機能 | 料金 | タイプ | おすすめ企業 |
---|---|---|---|---|---|
Bitrix24 | ・ユーザー数で導入費用が異なる ・Microsoftの代替品に ・非常に多機能 | カレンダー、時間管理、ビデオ会議、カンバン、ガントチャート、リマインダー等 | USD 2,990~ | オンプレミス型 | ・多機能性を求めている企業 |
Backlog | ・シンプルでわかりやすい ・バグ管理や課題管理、バージョン管理にも対応 ・他のツールと連携、カスタマイズ可能 | カンバン、Wiki、ガントチャート、お知らせ、親子課題、テンプレート、カスタマイズ等 | 165,000円~ | オンプレミス型、多機能タイプ | ・オールインワンタイプを求める企業 ・導入実績を重視する企業 ・職種を問わない汎用性を求める企業 |
Redmine | ・オープンソース ・プロジェクトを一元管理 ・カスタマイズ可能 | ガントチャート、ロードマップ、カレンダー、連携、Wiki、お知らせ等 | オンプレミス型はなし | オンプレミス型、無料タイプ | ・無料で製品を利用したい企業 ・プロジェクト管理に集中した機能を求める機能 ・様々な業務に応用させたい企業 |
Asana | ・視覚的に管理 ・Google、Outlookなど100以上のアプリと連携可能 ・チーム別に細かくテンプレートを使い分け | プロセス自動化、カンバン、タイムライン、カレンダー、連携、レポート、ガントチャート等 | Basic ¥0 Premium ¥1,200~ | 多機能タイプ、タスク管理に強いタイプ | ・プロセスを可視化し改善したい企業 ・エンジニア以外でも使える製品を求める企業すべての仕事を一括で管理したい企業 ・非営利団体は50%オフで利用可能 |
Notion | ・何千ものテンプレートを無料で利用可能 ・ドラッグ&ドロップで簡単操作 ・カスタマイズが楽 | リアルタイムコラボレーション、Wiki、連携、カスタマイズ、ワークフロー自動化等 | ・パーソナル無料 ・パーソナルプロ$4/月チーム$8/ユーザー/月~ | 多機能タイプ | ・感覚的な操作、スピードを重視する企業 ・無料で利用したい企業学生や教職員はパーソナルプロを無料で利用できる |
Trello | ・アイコンが見やすく非常に使いやすい ・あらゆるタスクをカードとして整理 ・他の人気ツールと統合できる | タイムラインビュー、カレンダー、チェックリスト、ワークフロー、締切管理、フィードバック等 | FREE $0 STANDARD$5 USD($6 /月)~ | タスク管理に強いタイプ | ・とにかくわかりやすくタスクを管理したい企業 ・不要な機能はできるだけ省きたい企業 ・導入実績を重視する企業 |
Wrike | ・複数部門で情報共有可能 ・高いカスタマイズ性 ・堅牢なセキュリティ | カンバン、議事録、ダッシュボード、カレンダー、レポート、タイマー等 | 〈基本プラン〉 Free ・$0 Professional ・$9.80/ユーザー/月~ | タスク管理に強いタイプ | ・部門間の連携をシンプルにしたい企業 ・あらゆる業種や作業に対応させたい企業 ・セキュリティを重視する企業 |
Lychee Redmine | ・プロジェクト管理に必要な機能が一通り揃っている ・自社に必要な機能を選んで追加できる ・要望に合わせたカスタマイズが可能 | ガントチャート、カンバン、ダッシュボード、タイムマネジメント、コスト分析、プロジェクトレポート等 | フリー 0円 /月 スタンダード 800円 /月~ | タスク管理に強いタイプ | ・シンプルなUIを求めている ・企業見やすさを重視する企業 ・導入実績を重視する企業 |
Jira Software | ・アジャイルチームの利用実績No.1 ・コード不要の自動化機能を採用 ・作業状況や優先順位が明らか | スクラム、カンバン、バグ追跡、連携、テンプレート、カスタマイズ等 | Free ¥0 Standard ¥900(月額¥9,000)~ | 特定の業務に強いタイプ | ・アジャイル開発を行う企業 ・大きなタスクを複数チームで分割して解決する企業 ・時間を節約したい企業 |
MA-EYESnc | ・システム開発業向け ・ほぼリアルタイムで予算と実績の対比を行う ・管理会計の機能も兼ねる | アサイン管理、プロジェクト見積、プロジェクト見積一覧、日付予定、売上予定、契約管理、原価情報等 | 約40,000円 /月~ | 特定の業務に強いタイプ | ・小規模な企業 ・スタートアップ企業、ベンチャー企業 ・簡単な設定のみですぐに使いたい企業 |
Zac | ・経理に向いているツール ・収支管理・原価計算ができる ・IPOにも対応できる内部統制を構築 | 収支管理、予算立案、原価計算等 | 要問合せ ・一括ライセンス買取型、月額ライセンス利用型の2タイプから選択 | 特定の業務に強いタイプ | ・収支をタイムリーに把握し、素早い判断を行いたい企業 ・経営状況を可視化したい企業 ・タスク管理と収支管理を一元に行いたい企業 |
Brabio! | ・ガントチャート作成に特化 ・初心者向け ・5名までなら無料 | ガントチャート、進捗報告機能、Excel・CSV出力、コメントのメール通知、ToDoリスト等 | 無料プランあり 有料プラン:¥3,300/月~ | 無料タイプ | ・見やすいガントチャートを必要とする企業 ・操作性を重視する企業 ・アップグレード版を検討する可能性のある企業 |
Jooto | ・カンバン方式 ・基本操作はドラッグ&ドロップのみ ・4名までなら無料 | カンバン、ガントチャート、コミュニケーション、CSVエクスポート、連携、ユーザー管理等 | 無料プラン ¥0 スタンダードプラン ¥500 /1ライセンス/月(年額の場合¥417/月)~ | 無料タイプ | ・シンプルな操作を重視する企業 ・多様な業務に対応させたい企業 ・手厚いサポートが欲しい企業 |
おすすめのプロジェクト管理ツールをタイプ別に比較
プロジェクト管理ツールのおすすめ製品を、5つのタイプ別に紹介します。
どの製品も、機能などの特徴・料金・使いやすさ・強みを比較して選んでいます。
何を重視するかによって導入すべきツールは異なります。
それぞれじっくり比較してみてください。
オンプレミス型
多くのプロジェクト管理ツールはクラウド型であるため、オンプレミス型に絞っておすすめ製品を紹介します。
セキュリティがしっかりしており、運用コストがかからないという特徴をもっています。
カスタマイズ性にも優れているタイプです。
Bitrix24
欧州を中心に、1000万以上のユーザーをサポートしているプロジェクト管理ツールです。
クラウド型とオンプレミス型両方の機能を兼ね備えています。
35以上の機能を使用することができるという特徴があります。
特徴 | ・ユーザー数によって導入費用が異なる ・Microsoftの代替品としても利用できる ・非常に多機能である |
---|---|
主な機能 | カレンダー、時間管理、ビデオ会議、カンバン、ガントチャート、リマインダー等 |
料金 | Business 50 USD 2,990 Business 100 USD 4,990 Business 250 USD 8,990 Business 500 USD 14,990 Enterprise 1000 USD 24,990 Enterprise 5000 USD 44,990 Enterprise UNLIM USD 59,990 |
おすすめする企業 | ・多機能性を求めている企業 ・導入実績がある製品を重視する企業 ・50~50000人の企業 |
Backlog
大手企業を中心に採用されているプロジェクト管理ツールです。
プロジェクト管理に必要な機能がオールインワンで搭載されています。
表示がシンプルで見やすいのも、人気の理由の一つです。
特徴 | ・シンプルでわかりやすいツール ・バグ管理や課題管理、バージョン管理にも対応 ・他のツールと連携、カスタマイズ可能 |
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主な機能 | カンバン、Wiki、ガントチャート、お知らせ、親子課題、テンプレート、カスタマイズ等 料金 |
料金 | 〜10人 165,000円 〜20人 330,000円 〜50人 495,000円 〜100人 660,000円 〜150人 742,500円 〜200人 825,000円 〜250人 907,500円 〜300人 990,000円 〜350人 1,072,500円 〜400人 1,155,000円 〜450人 1,237,500円 〜500人 1,320,000円・価格はすべて税込 ・501人以上は50人増えるごとに 82,500円ずつ増額 ・30日間の無料体験が可能 |
おすすめする企業 | ・オールインワンのプロジェクト管理ツールを求める企業 ・導入実績を重視する企業職種を問わない汎用性を求める企業 ・職種を問わない汎用性を求める企業 |
多機能タイプ
プロジェクト管理のほかに、多様な機能を備えています。
必要以上に機能が多いと操作が複雑になるため、解決したい問題が明確かつ複数ある場合におすすめのプロジェクト管理ツールです。
また、ある程度使い慣れている人がいると安心です。
Asana
進捗管理はもちろん、コミュニケーションや部門ごとのコラボレーションにまで効率化を追求できるプロジェクト管理ツールです。
使いやすい直感的なデザインで、社内外のタスク管理に幅広く利用できます。
新たな機能「ワークフロービルダー」により、視覚的な情報を用いてタスクを自動化し、手作業の手間を極力省くことが可能です。
あらゆる他機能と連携でき、タスクを一元管理することに役立つこと間違いなしのプロジェクト管理ツールです。
特徴 | ・視覚的に管理できるツール ・Google、Outlookなど100以上のアプリと連携可能 ・チーム別に細かくテンプレートを使い分けられる |
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主な機能 | プロセス自動化、カンバン、タイムライン、カレンダー、連携、レポート、ガントチャート等 |
料金 | ・Basic:¥0 ・Premium:¥1,200 ・Business:¥2,700 PremiumとBusinessは年間払いの場合 |
おすすめする企業 | ・あらゆるプロセスを可視化し改善したい企業 ・エンジニア以外でも使える製品を求める企業 ・すべての仕事を一括で管理したい企業 ・非営利団体は50%オフで利用可能 |
Notion
すべてのチームが一丸となって機能するように、様々な分野で応用できる仕組みとなっており、プロジェクト管理ツールとしても便利に活用可能です。
チーム・プロジェクト・ドキュメントをつなぎ、情報の分断を防止する効果があります。
ドラッグ&ドロップで簡単にカスタマイズでき、視覚的にも優れたシステムです。
特徴 | ・何千ものテンプレートを無料で利用可能 ・ドラッグ&ドロップで簡単操作 ・カスタマイズが楽 |
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主な機能 | リアルタイムコラボレーション、Wiki、連携、カスタマイズ、ワークフロー自動化等 |
料金 | ・パーソナル:無料 ・パーソナルプロ:$4/月 ・チーム:$8/ユーザー/月 ・エンタープライズ:要問合せ・月額は毎年請求の場合 無料のお試しあり |
おすすめする企業 | ・感覚的な操作、スピードを重視する企業 ・学生や教職員はパーソナルプロを無料で利用できる ・プロジェクト管理ツールを無料で利用したい企業 |
タスク管理に強いタイプ
タスク管理に強いプロジェクト管理ツールの場合は、カンバン方式、ガントチャート機能などが搭載されていることが必須です。
これらに機能が絞られており、価格が適当であるツールを紹介します。
シンプルにタスク管理を強化したい企業は、以下のプロジェクト管理ツールを見てみてください。
Trello
はじめは最低限のタスクのみを可視化したボードから使い始め、作業の量に応じて機能を拡張できるプロジェクト管理ツールです。
「テーブルビュー」という独自の機能は、ボード間の作業を接続するはたらきをもちます。
また「Butler」という自動化機能により、単純作業を削減できるのが強みです。
特徴 | ・アイコンが見やすく非常に使いやすいツール ・あらゆるタスクをカードとして整理 ・他の人気ツールと統合できる |
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主な機能 | タイムラインビュー、カレンダー、チェックリスト、ワークフロー、締切管理、フィードバック等 |
料金 | ・FREE $0 ・STANDARD $5 USD($6 /月) ・PREMIUM $10 USD($12.50 /月)(最大100名) ・ENTERPRISE $17.50 USD・年1回の支払い 無料プランあり |
おすすめする企業 | ・とにかくわかりやすくタスクを管理したい企業 ・不要な機能はできるだけ省きたい企業 ・導入実績を重視する企業 |
Wrike
コラボレーションの面に強みをもつプロジェクト管理ツールです。
事前にフローを指定すると、部門を越えたタスクの共有が可能になり、スムーズに連携できます。
またデータセキュリティに信頼がおける点もおすすめポイントです。
特徴 | ・複数部門で情報共有可能 ・高いカスタマイズ性 ・堅牢なセキュリティ |
---|---|
主な機能 | カンバン、議事録、ダッシュボード、カレンダー、レポート、タイマー等 |
料金 | 〈基本プラン〉 ・Free:1~5ユーザー、$0 ・Professional:5~200ユーザー、$9.80ユーザー/月 ・Business:5~200ユーザー、$9.80ユーザー/月←人気 ・Enterprise:ユーザー数無制限、価格要問合せ 〈マーケティング・デザイン部門〉 ・価格要問合せ 〈対クライアント業務〉 ・価格要問合せ すべてのプランで無料プランあり |
おすすめする企業 | ・部門間の連携をシンプルにしたい企業 ・あらゆる業務や作業に対応させたい企業 ・プロジェクト管理ツールのセキュリティを重視する企業 |
Lychee Redmine
タスクごと・メンバーごとの進捗状況を、カラーの表やイナズマ線、クリティカルパスなどを用いて即座に把握できるプロジェクト管理ツールです。
見やすさはピカイチで、5,000社以上からの導入実績もあります。
無料のメールサポートを初めとした支援が充実しているほか、情報セキュリティが強化されたツールです。
Redmineを拡張したバージョンで、よりプロジェクト管理に必要な機能が多く搭載されています。
特徴 | ・プロジェクト管理に必要な機能が一通り揃っている ・自社に必要な機能を選んで追加できる ・要望に合わせたカスタマイズが可能 |
---|---|
主な機能 | ガントチャート、カンバン、ダッシュボード、タイムマネジメント、コスト分析、プロジェクトレポート等 |
料金 | ・フリー 0円 /月 ・スタンダード 800円 /月 ・プレミアム 1,200円 /月←人気 ・30日間無料お試しあり |
おすすめする企業 | ・プロジェクト管理ツールにはシンプルなUIを求めている企業 ・プロジェクト管理ツールの見やすさを重視する ・企業導入実績を重視する企業 |
特定の業務に強いタイプ
アジャイル開発や製造業など、特殊な業務に特化したプロジェクト管理ツールです。
一般的なツールではまかなえない機能を持ち合わせているのが特徴です。
業界特有のニーズがある企業は、こちらのタイプを検討してみてください。
Jira Software
アジャイル開発を行っているチームに最もおすすめしたいプロジェクト管理ツールです。
特徴的なのはスクラムテンプレート機能で、時間制限をつけることにより、優先順位や全体像を把握できます。
同社が提供する他システムと連携できるのも特徴です。
特徴 | ・アジャイルチームの利用実績No.1 ・コード不要の自動化機能を採用 ・作業状況や優先順位が明らか |
---|---|
主な機能 | スクラム、カンバン、バグ追跡、連携、テンプレート、カスタマイズ等 |
料金 | ・Free ¥0 ・Standard ¥900(月額¥9,000) ・Premium ¥1,730(月額¥17,300) ・Enterprise 要問合せ・1ユーザーあたりの平均価格を記載 Freeプランは10ユーザーまで、その他は20,000ユーザーまで Standard・Premiumプランは7日間無料トライアル可能 |
おすすめする企業 | ・アジャイル開発を行う企業 ・大きなタスクを複数チームで分割して解決する企業 ・時間を節約したい企業 |
MA-EYESnc
システム開発業に適した、業界特化型のプロジェクト管理ツールです。
売上予定や原価情報などを自動で計算する機能が搭載されているので、業務の効率化に役立ちます。
事前に予算を設定した上で業務実績を登録すると、素早い作業が期待できるツールです。
特徴 | ・システム開発業向け ・ほぼリアルタイムで予算と実績の対比を行う ・管理会計の機能も兼ねる |
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主な機能 | アサイン管理、プロジェクト見積、プロジェクト見積一覧、日付予定、売上予定、契約管理、原価情報等 |
料金 | ・case1 約40,000円 /月(~6名) ・case2 約80,000万円 /月(~25名) ・case3 約160,000万円 /月(~55名) |
おすすめする企業 | ・小規模な企業 ・スタートアップ企業、ベンチャー企業 ・簡単な設定のみですぐに使いたい企業 |
Zac
経営管理に強く、プロジェクト別の収支管理機能を搭載しているのが特徴のERPで、プロジェクト管理ツールとしても活用可能です。
各企画ごとの売上や原価を一元に管理する機能がついています。
これ1台でヒト・モノ・カネを管理できるのがポイントです。
特徴 | ・経理に向いているツール ・収支管理・原価計算ができる ・IPOにも対応できる内部統制を構築 |
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主な機能 | 収支管理、予算立案、原価計算 |
料金 | 要問合せ 一括ライセンス買取型、月額ライセンス利用型の2タイプから選択 |
おすすめする企業 | ・収支をタイムリーに把握し、素早い判断を行いたい企業 ・経営状況を可視化したい企業 ・プロジェクト管理ツールでタスク管理と収支管理を一元に行いたい企業 |
無料タイプ
導入にあたってコストがネックになっている企業や、ツールをお試しとして導入してみたい企業には、無料タイプのプロジェクト管理ツールがおすすめです。
料金がかからなくても、自社の必要とする機能が搭載されていれば、上手に使いこなせるケースもあります。
導入実績があり、安心して利用できるツールを厳選しました。
Brabio!
ストレージ容量50MBまでかつ5人以下の組織であれば、永年無料で利用できるプロジェクト管理ツールです。
ガントチャート作成に特化しており、工程やスケジュールを簡単に管理することに役立ちます。
クラウド型プロジェクト管理ツールで3年連続シェアNo.1で、日本語に対応している製品です。
特徴 | ・ガントチャート作成に特化 ・初心者向け ・5名までなら無料 |
---|---|
主な機能 | ガントチャート、進捗報告機能、Excel・CSV出力、コメントのメール通知、ToDoリスト等 |
料金 | 無料プラン:5人まで無料 有料プラン: 〈エントリープラン〉 ・プラン10 ¥3,300/月、10ユーザーまで ・プラン20 ¥6,600/月、20ユーザーまで ・プラン30 ¥9,900/月、30ユーザーまで ・プラン40 ¥13,200/月、40ユーザーまで ・プラン50 ¥16,500/月、50ユーザーまで 〈ミッドレンジプラン〉 ・プラン100 ¥33,000/月、100ユーザーまで ・プラン200 ¥66,000/月、200ユーザーまで ・プラン300 ¥99,000/月、300ユーザーまで 〈エンタープライズプラン〉 要問合せ |
おすすめする企業 | ・見やすいガントチャートを必要とする企業 ・操作性を重視する企業 ・アップグレード版を検討する可能性のある企業 |
Jooto
カンバン方式のツールで、直感的に使えるシンプルなデザインが魅力のプロジェクト管理ツールです。
各タスクをドラッグ&ドロップするだけで、タスクの進捗状況を明らかにすることができます。
GoogleカレンダーやSlack、Chatworkとの連携も可能です。
特徴 | ・カンバン方式 ・基本操作はドラッグ&ドロップのみ ・4名までなら無料 |
---|---|
主な機能 | カンバン、ガントチャート、コミュニケーション、CSVエクスポート、連携、ユーザー管理等 |
料金 | ・無料プラン ¥0 ・スタンダードプラン ¥500 /1ライセンス/月(年額の場合¥417/月) ・エンタープライズプラン ¥1,300 /1ライセンス/月(年額の場合¥980/月) |
おすすめする企業 | ・プロジェクト管理ツールではシンプルな操作を重視する企業 ・プロジェクト管理ツールを多様な業務に対応させたい企業 ・手厚いサポートが欲しい企業 |
Redmine
タスクの進捗状況や担当者、情報共有などのプロジェクト管理に特化したツールです。
インストール版は無料で利用でき、ダウンロード版には無料プランがあります。
初期設定の方法などがHPに詳しく記載されており、プロジェクト管理ツールの導入が初めての場合でも安心できます。
特徴 | ・オープンソースのソフトウェア ・プロジェクトを一元管理 ・カスタマイズ可能 |
---|---|
主な機能 | ガントチャート、ロードマップ、カレンダー、連携、Wiki、お知らせ等 |
料金 | インストール版はなし |
おすすめする企業 | ・無料でプロジェクト管理ツールを利用したい企業 ・プロジェクト管理に集中した機能を求める企業 ・様々な業務に応用させたい企業 |
プロジェクト管理ツールについてのQ&A
プロジェクト管理ツールは、Excelの管理機能とどう違うか
プロジェクト管理を行うのに、専用のツールではなくExcelを用いているという企業も多いかもしれません。
しかし、Excelは表計算ソフトです。
プロジェクト管理を行うために作られたものではありません。
当然使いにくさが生じますし、充分に現状を把握し計画に反映することは難しいと考えられます。
計画の変更に対応できなかったり、複数のタスクを横断的に表すことができなかったり、メンバーごとの負荷が見えなかったりと欠点が目立ちます。
そのため、規模の大きいプロジェクトを抱えるチームや計画を変更する可能性があるチーム、進捗状況を直感的に把握したい企業には、Excelは向いていません。プロジェクト管理ツールの導入をおすすめします。
プロジェクト管理は、Googleスプレッドシート・ Microsoft Teamsでできるのか
結論からいうと、プロジェクト管理をGoogleやMicrosoftの機能を用いて行うことは可能です。
無料で利用できるため、すでにGoogleやMicrosoftを使用している企業にはメリットも生まれます。
ただし、機能数は少なく、プロジェクト管理ツールを導入するよりは効率性を求められないというデメリットもあります。
Googleスプレッドシートには、プロジェクト管理ツールのようなガントチャートやコミュニケーションツールはありません。
また、自ら作成する必要があるという欠点が見られます。一方Teamsはコミュニケーションをとることを目的としているため、スケジュール管理を行うのに適さないという特徴があります。
また、プロジェクト管理ツールとは異なり、過去の記録を遡るのに手間がかかるのもデメリットです。
TeamsとTrello、Asanaなどのプロジェクト管理ツールは連携できるため、これらを併用すると、より使いやすさが生まれます。
おすすめのプロジェクト管理ツールで進捗管理を効率化しよう
プロジェクト管理ツールを導入する最大のメリットは、プロジェクトの状況をわかりやすく可視化し、業務を効率化できることです。
ツールを導入する際に最も重要になるのは、
「プロジェクト管理ツールについて知る + 自社の特徴を把握する」こと。
- クラウド型:社内外で頻繁に情報共有を行う企業におすすめ
- オンプレミス型:セキュリティを重視する企業におすすめ多機能タイプ:タスク管理以外の業務も効率化したい企業におすすめ
- 多機能タイプ:タスク管理以外の業務も効率化したい企業におすすめ
- タスク管理に強いタイプ:タスク管理を強化したい企業におすすめ
- 特定の業務に強いタイプ:独自の作業工程が多い企業におすすめ
- 無料タイプ:小規模な企業におすすめ
- 自社の希望に合っているか
- クラウド型かオンプレミス型か
- コストが適当か
- 言語が対応しているか
- セキュリティ面に不安がないか
- 社員にとって使いやすいか
上記の5つのタイプと6つの比較ポイントを踏まえて、自社が求める効果が得られるかを軸に検討することが大切です。
チームの生産性を向上させるためにも、ぜひ会社に合ったプロジェクト管理ツールを導入することをおすすめします。