運送業におすすめの勤怠管理システムを教えてほしい
運送業向けの勤怠管理システムを選ぶときのポイントは?
運送業における勤怠管理は、他業界と比べても難しいと言われています。
さまざまな雇用形態の従業員の混在や24時間を超える長時間労働など、業界特有の課題に悩んでいる担当者の方も多いのではないでしょうか。
このような課題を効果的に解決してくれるのが勤怠管理システムです。
この記事では、運送業が勤怠管理システムを導入するメリット、システム選びのポイントを説明していきます。
さらに、運送業に向けたおすすめの勤怠管理システム10選と導入事例についても紹介します。
ぜひ参考にしてください。
- 運送業における勤怠管理の課題は、管理の煩雑さ、不正打刻のリスクなど
- 運送業が勤怠管理システムを導入するメリットは、場所を問わない勤怠申告など
- 運送業向けの勤怠管理システムを選びのポイントは、必要な機能が搭載されているか
- 運送業特化型のシステムなら「勤怠ドライバー」がおすすめ
- 事故を起こしにくくする社風作りの実現を目指すなら「ジコナクス」がおすすめ
目次
運送業におけるトラック運転手の勤怠管理の課題
運送業は他の業界と違って勤怠管理が難しいと言われています。
その理由として、以下のような項目が挙げられます。
- 基本的に直行直帰勤務なため勤怠状況の把握が難しい
- 長時間や日をまたいだ勤務の場合だと後からまとめて勤怠報告がされがち(正確性に欠ける)
- ドライバーは出退勤時間が明確に決まっていないため、不正打刻が起こりやすい
- 運送以外にも仕分けや移動時間も労働に該当するので、実労と休憩の境目が見えにくい
- ドライバーや事務員など雇用形態・パターンが異なる従業員がいるので管理が煩雑になる
- 手作業で勤怠管理を行うと集計・計算ミスが生じやすい
これらの課題に直面している企業も少なくなく、悩まされている担当者も多いのが現状です。
運送業における勤怠管理システムの導入メリット
上述した運送業における勤怠管理の課題は、勤怠管理システムを導入することで解決につながります。
勤怠管理システムを導入するとどのようなメリットがあるのか、具体的な項目を3つ紹介します。
順番に見ていきましょう。
正確かつ簡単に勤怠管理が行える
勤怠管理システムを導入すると、リアルタイムで労働時間・残業時間が把握できるうえに、集計作業も自動で行われます。
そのため、正確かつ簡単な勤怠管理の実現をはじめ、労務に与えるプラスの影響は大きいです。
- 従業員の虚偽報告および代理での打刻防止
- 給与ミスがなくなり従業員に適切な賃金を支払える
- 正確な労働時間の管理による超過労働の把握
- 労働事故のリスク減
- 有休休暇の付与漏れの心配がない
- 運送ルートやシフトの見直しによる業務改善
このように勤怠管理業務が効率化され、担当者の負荷を大幅に削減できるので、他の業務に打ち込むことができるでしょう。
場所を問わずに勤怠報告できる
多くの勤怠管理システムには、GPSの位置情報や顔写真によって、遠隔から勤怠報告ができる機能が搭載されています。
つまりインターネット環境とスマホやタブレット端末さえあれば、場所を問わずに手軽に打刻が可能です。
ドライバーは長時間拘束や運転による身体的な負担が大きいので、電話などで逐一報告する手間が省けるのは働きやすさにつながります。
また、ドライバーの所在地もリアルタイムで確認できるため、実労と休憩の判断がつきやすく正確な勤怠管理ができる点もメリットと言えます。
改善基準告知等の法改正への対応ができる
2019年から働き方改革関連法が施行され、違反した事業者には罰金・懲罰が課される可能性があるため、しっかりと対応しなければなりません。
特に運送業では、2023年問題・2024年問題・改善基準告示への対応は避けて通ることができないでしょう。
例えば、2024年問題は他の業界とは扱いが異なることもあり、法令の内容や進捗を確認するなど注意が必要です。
- 2023年問題:時間外労働割増賃金の猶予が撤廃され、資本金3億円以下の企業も月60時間を超える残業の割増賃金率が50%(1.5倍)に引き上げ ※2023年4月1日から
- 2024年問題:トラックドライバーの時間外労働時間の上限が年間960時間までに制限 ※2024年4月1日から
- 改善基準告示:自動車運転者の労働時間等の改善のための基準で、見直しが進められている ※2024年4月1日より施行予定
実際にこれらの法改正に対応していくのは時間や手間がかかり、意図せず違反してしまう可能性もあります。
しかし、勤怠管理システムは法改正に対しても、基本的には自動対応してくれるので、面倒な作業を行う必要がなく安心して管理ができます。
運送業向けの勤怠管理システム選びのポイント・注意点
勤怠管理システムは、各社からさまざまな特徴を持った異なるシステムが数多く提供されています。
そのため、どのシステムが運送業に向いているのかわからない方も多いでしょう。
そこで、運送業向けのシステムを選ぶときのポイントおよび注意点を2つ紹介するので、自社に合ったものが見つかるように参考にしてください。
必要な機能が搭載されているか
勤怠管理における課題をシステムによって解決するためには、運送業に必要な機能が搭載されているか必ず確認してください。
価格や口コミなどだけで判断してしまうと、かえって管理が煩雑になるので、しっかりと機能を比較のうえ自社にあったシステム選びが重要です。
- モバイル(スマホ)対応
- GPSによる位置情報確認
- リアルタイム
- シフト管理・作成
- 残業・深夜労働などの申請ワークフロー
- 運送業向けの勤務時間の設定ができるか(長時間労働・深夜設定など)
また、ドライバーにとってシステムが使いやすいかどうかも考慮しましょう。
操作しづらいと浸透に時間がかかり、期待すべき効果が得られない可能性があります。
無料トライアルを実施しているシステムも多いので、まず1度試してから本格的に導入するのがおすすめです。
給与計算システムと連携できるか
勤怠管理と給与計算は密接に関係しているため、お互いのシステムを連携できれば給与計算業務も大幅に効率化されます。
なお、自社が使っているシステムと連携ができるかの確認とともに連携方法についてもチェックしましょう。
- CSVデータとして出力する
- 打刻データが自動的に給与計算システムに反映される
当然ながら自動的に反映される方が、正確かつ負担が少ないのでおすすめと言えます。
CSVの場合は、体裁や設定を手動で変更しなければならない場合があり、手間やミスにつながるので注意が必要です。
運送業におすすめの勤怠管理システム比較表
これから紹介する運送業におすすめの勤怠管理システムについてわかりやすいように比較表にまとめました。
全体の概要をまとめてあるので、参照ください。
ソフト名 | 初期費用 | 月額料金 | 特徴 |
---|---|---|---|
勤怠ドライバー | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 運送経営者が運送業のために作った特化型のシステム |
ジコナクス | 要問い合わせ | 7,000円~ ※管理者1名あたり(ドライバーは登録不要) | 安全運転を浸透させ事故を起こしにくくする社風作りの実現 |
Disynapse(デシナプス) | 1,100,000円~ | 要問い合わせ | アルコールチェックなど運送業のコンプライアンスを徹底網羅 |
ちゃっかり勤太くん | 1,200円~ | 3,000円~ | 就業ルールに応じたカスタマイズを行える柔軟性の高さ |
TUMIXコンプラ | 要問い合わせ | 17,000円~ +利用料金 | 毎日の運行履歴を自動分析できる |
TimeBiz | 11,000円 | 14,300円~ | 定額料金で200名まで利用可能 |
ジンジャー勤怠 | 要問い合わせ | 400円~ | 充実した機能を備えた汎用性の高いシステム |
KING OF TIME | 0円 | 300円~ | 勤怠管理に必要なあらゆる機能が搭載され、独自ルールにも対応可 |
バイバイタイムカード | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 高品質で快適に使うことのできるシステム |
ジョブカン勤怠管理 | 0円 | 2,200円~※無料プランあり | 必要な機能だけを選択して利用できるため、コストを抑えられる |
運送業におすすめの勤怠管理システム10選
それでは運送業におすすめの勤怠管理システム10選を紹介していきます。
ここでは特徴や費用感について簡単にまとめているので、参考にしてください。
順番に見ていきましょう。
勤怠ドライバー
勤怠ドライバーは、株式会社ロジ勤怠システムが提供している勤怠管理システムです。
運送経営者が運送業のために作った特化型のシステムで、現場の声や経験を反映する形で設計されています。
そのため、一般的なシステムでは管理が難しい改善基準告示や主要メーカーのデジタコ連携などにも対応しているのが大きな特徴と言えます。
もちろん、GPSやシフト管理、車両管理機能も搭載されているため、運送業において正確な勤怠管理が実現できるでしょう。
また、巡回指導や監査にも対応しているほか、運送業に精通している社労士も参画しているので、法令順守できる点もメリットですね。
初期費用 | 要問い合わせ |
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参考料金 | 要問い合わせ |
無料トライアル | あり:30日間無料 |
特徴 | ・運送経営者が運送業のために作った特化型のシステム ・改善基準告示や主要メーカーのデジタコ連携に対応 |
ジコナクス
ジコナクスは、株式会社フルバックが提供している勤怠管理システムです。
運送業向けのシステムの決定版として、運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)の認定ソリューション第1号に選ばれています。
事故・ヒヤリハット管理、教育訓練履歴管理機能によって、安全運転を浸透させ事故を起こしにくくする社風作りができるのが特徴です。
なお、同システムで全てのデータが一元管理されるため、勤怠管理と安全管理の両方が1つで実現できる点も嬉しいポイントですね。
また、労働時間の超過や労務トラブルの未然防止など、働きやすい環境作りを推進する仕組みになっているので、従業員の定着にも期待できるでしょう。
初期費用 | 要問い合わせ |
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参考料金 | 月額7,000円~ ※管理者1名あたり(ドライバーは登録不要) |
無料トライアル | あり:要問い合わせ |
特徴 | ・運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)の認定ソリューション第1号 ・安全運転を浸透させ事故を起こしにくくする社風作りの実現 |
Disynapse(デシナプス)
Disynapse(デシナプス)は、株式会社情通が提供している勤怠管理システムです。
運送業システムの開発を創業から30年以上一筋で行っており、現場の声に基づく改良と改善を繰り返し、300社を超える企業に導入されています。
アルコールチェック機と連動した「点呼システム」をはじめとした、運送業のコンプライアンスを徹底網羅しているのが大きな特徴です。
配車システムや運行管理システムとも連携しているため、勤怠情報などを⼀元化・効率化し便利に活用できる点も魅力と言えるでしょう。
さらに、自社の課題やニーズに応じて必要な機能のカスタマイズも可能なので、自社用にシステムを構築したい場合はおすすめです。
初期費用 | スタンドアロン型:1,100,000円~ クライアント・サーバ型:3,850,000円~ |
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参考料金 | 要問い合わせ |
無料トライアル | 要問い合わせ |
特徴 | ・アルコールチェックなど運送業のコンプライアンスを徹底網羅 ・自社の課題やニーズに応じて必要な機能を柔軟にカスタマイズ |
ちゃっかり勤太くん
ちゃっかり勤太くんは、株式会社エイ・アイ・エスが提供している勤怠管理システムです。
業界別の就業ルールに応じたカスタマイズを行える柔軟性の高さが強みであり、導入後にも対応できるという特徴を持っています。
細かい対応をもとに企業ごとにフィットした使い勝手の良いシステムの提供が利用者から好評です。
また、生体認証やGPSなど打刻方法も多彩なラインアップを揃えているため、運送業の勤怠管理において課題の不正打刻対策にも対応できるでしょう。
導入にあたっては、専門のコンシェルジェが運用段階まで徹底サポートしてくれるので、初めて勤怠管理システムを使う方にもおすすめできます。
初期費用 | 簡易版・標準版:1,200円~(1名あたり)※最低登録12,000円から |
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参考料金 | 簡易版:月額200円~(1名あたり) ※最低登録3,000円から 標準版:月額300円~(1名あたり) ※最低登録3,000円から |
無料トライアル | あり:30日間無料 |
特徴 | ・就業ルールに応じたカスタマイズを行える柔軟性の高さ ・多彩な打刻方法の用意、不正打刻の防止 |
TUMIXコンプラ
TUMIXコンプラは、株式会社TUMIXが提供している勤怠管理システムです。
運送会社をサポートする企業が作った運送業に特化したシステムであり、シリーズ累計1,300社が導入しています。
毎日の運行履歴が自動分析されるため、Wカウントや休憩時間といった各ドライバーの運行状況を簡単に確認できるという強みを持っています。
そのため、法令順守状況が一目でわかり、ドライバーの教育・指導にも活用することで、運行のレベルの品質向上にもつながるのがメリットです。
なお、精密打刻にも定評があることから出勤簿の集計や入力業務の手間が減り、精度の高い労務管理も実現できるでしょう。
初期費用 | 要問い合わせ |
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参考料金 | 基本料金:月額17,000円~ ※別途利用料金発生 |
無料トライアル | あり:1ヶ月無料 |
特徴 | ・毎日の運行履歴を自動分析できる ・法令順守やドライバーの品質向上につながる |
TimeBiz
TimeBizは、株式会社ASJが提供している就業管理システムです。
シンプルかつシステムの使いやすさが特徴であり、利用人数が多ければ多いほど(定額料金で200名まで利用可)割安になる料金体系となっています。
上限の200名で利用した場合は1名あたりの月額料金が72円という格安になるため、全国に拠点を持つ従業員の多い運送企業におすすめです。
インターネット環境があれば場所を問わず、スマホ・タブレットなどのデバイスから打刻ができるので、ドライバーの勤怠管理に向いているでしょう。
また、無料トライアルの期間が60日間と他システムよりも長いので、機能や使用感を十分に試せる点も嬉しいですね。
初期費用 | 11,000円~ |
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参考料金 | 月額14,300円~ |
無料トライアル | あり:60日間無料 |
特徴 | ・定額料金で200名まで利用可能 ・インターネット環境があれば場所を問わず打刻できる |
ジンジャー勤怠
ジンジャー勤怠は、jinjer株式会社が提供している勤怠管理システムです。
打刻データの自動集計・有休管理・申請承認など充実した機能を備え、多くの外部給与計算システムとも連携できる汎用性の高さが特徴です。
もちろん、スマホを使ったGPSや顔写真での打刻による不正防止など運送業にとって便利な機能も搭載されています。
100名から500名以上まで幅広い企業規模で導入され、経営者・人事担当者からの評価が高い点も同システムの1つの特徴です。
特に月末月初における集計・管理作業のミス・漏れがなくなり、担当者の負担が軽減されるのは嬉しいポイントでしょう。
初期費用 | 要問い合わせ |
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参考料金 | 月額400円~※1名あたり |
無料トライアル | あり:14日間無料 |
特徴 | ・充実した機能を備えた汎用性の高いシステム ・幅広い企業規模で導入され、経営者・人事担当者からの評価が高い |
KING OF TIME
KING OF TIMEは、株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供している勤怠管理システムです。
勤怠管理に必要なあらゆる機能が搭載されており、企業ごとの独自ルールや管理方法にも対応ができるのが特徴と言えます。
また、業界でもっとも豊富な打刻方法が用意されているシステムであり、ICカード・生体認証・モバイルなど16種類から自社の目的に合わせて選べます。
使い方や利用における悩み解決の無料オンラインセミナーも積極的に開催されているので、初心者でも安心でしょう。
なお、初期費用を必要とせず、全ての機能を一律300円で利用が可能で、最低料金も設定されていないため、小規模企業にもおすすめです。
初期費用 | 0円 |
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参考料金 | 月額300円~ ※1名あたり |
無料トライアル | あり:30日間無料 |
特徴 | ・勤怠管理に必要なあらゆる機能が搭載され、独自ルールにも対応可 ・業界最多の16種類の打刻方法から目的に合わせて選べる |
バイバイタイムカード
出典:https://www.byebye-timecard.net/
バイバイタイムカードは、株式会社ネオレックスが提供している勤怠管理システムです。
クラウド勤怠管理システムの1,000人以上規模の市場において、8年連続でシェアNo.1を獲得している実績を持っています。
システムの平均レスポンスタイムが「0.02秒」という動作速度の早さをはじめとした快適に使うことができる高品質が同システムの魅力です。
打刻方法に関しても、静脈認証・スマホなど複数用意され、カスタマイズ性も高いので、運送業にもおすすめと言えます。
また、「お客さま満足向上」を至上命題に日々努力を重ねており、長年システムを利用する企業が多いのも特徴です。
初期費用 | 要問い合わせ |
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参考料金 | 要問い合わせ |
無料トライアル | 要問い合わせ |
特徴 | ・クラウド勤怠管理システムの1,000人以上規模の市場において、8年連続でシェアNo.1 ・高品質で快適に使うことのできるシステム |
ジョブカン勤怠管理
ジョブカン勤怠管理は、株式会社 DONUTSが提供している勤怠管理システムです。
シリーズ累計15万社の導入実績を持つ業界NO.1のシステムで、初めてでも簡単に使えるシンプルな操作性を強みにしています。
モバイルGPS・ジオフェンシング(位置情報)打刻などからドライバーに向いた打刻方法を選べ、日本交通株式会社など運送業からの導入実績も豊富です。
電話・メール・チャットの問い合わせが無料かつ制限なく行える万全のサポート体制も特徴の1つと言えます。
また、「出勤管理」「シフト管理」「休暇・申請管理」「工数管理」から必要な機能だけを選択できるため、不要なコストを抑えられるのも魅力でしょう。
初期費用 | 0円 |
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参考料金 | 無料プラン:0円 有料プラン:月額200円(1機能)~/1名あたり※月額最低料金2,200円 |
無料トライアル | あり:30日間無料 |
特徴 | ・必要な機能だけを選択して利用できるため、コストを抑えられる ・電話・メール・チャットの問い合わせが無料かつ制限なく行える |
運送業における勤怠管理システムの導入事例
最後に勤怠管理システムを導入したことで成果・改善につながった運送業の企業事例を紹介します。
ここでは、上記で紹介した「勤怠ドライバー」と「ジコナクス」の事例をピックアップしました。
有限会社小郡運送/勤怠ドライバー
出典:https://www.ogori.co.jp/
https://logikin.com/case/%e6%9c%89%e9%99%90%e4%bc%9a%e7%a4%be%e5%b0%8f%e9%83%a1%e9%81%8b%e9%80%81/
有限会社小郡運送は、仮設機材・建築資材・機械を福岡県内中心に工事現場へ配送を行っている企業です。
- タイムカードで管理していたため、入力・集計作業に膨大な時間がかかっていた
- 2024年問題を見据えると勤怠管理のデジタル化は必須な状況であった
- 運送業に特化しており、システムがわかりやすく給与計算機能もあったことが導入の決め手
↓ ↓ ↓
- 日またぎおよび夜間勤務の労働時間が明確になり、年休の確認も簡単にできる
- 勤怠管理をデジタル上で行うことで、不透明だった生産性の部分が可視化された
- サポートが手厚くマニュアルもわかりやすかったので、導入後も安心だった
有限会社小郡運送では、勤怠ドライバーの導入以前はタイムカードによる勤怠管理を行っていたため、集計・計算業務に膨大な時間がかかっていました。
2024問題を見据えても勤怠管理のデジタル化は必須という状況であり、さまざまなシステムを比較したうえで、運送業に特化している同システムを選びます。
導入後は、業務負担が大幅に軽減され、これまで不透明であった生産性の部分も可視化されるなど良い効果が出ています。
また、導入から運用にあたってのサポート体制の手厚く、電話での連絡にもすぐに対応してくれた点も高評価です。
常磐運輸株式会社/ジコナクス
出典:https://tokiwa-log.co.jp/
https://jiconax.com/example/tokiwa/
常磐運輸株式会社は、主に京阪神への青果物の配送、小麦粉など食品の原材料の輸送を行っている企業です。
- 業務の一部が属人化しており、将来的な人手不足が想定されるなかで解消する必要があった
- 紙ベースでの運用だと、データ活用と保管に限界・課題を感じていた
- データ分析に長けている・誰にでも扱える・記録を関連会社と共有できる点が導入の決め手
↓ ↓ ↓
- 属人化により担当者のみが把握していた情報を全体で共有できるようになった
- 事故やヒヤリハットの記録とドラレコ映像を溜めることができ教育に活用できる
- 車両情報の登録によってどの車両がどの機器を装着しているか一覧で表示されるため、登録・申請の手間が削減された
運送事業者には法律でさまざまな管理項目が義務付けられており、専門知識を必要とすることから常磐運輸株式会社では業務の一部が属人化していました。
少子高齢化などによる人手不足が進むことを想定すると、この問題を解消する必要があり、紙ベースではデータ活用・保管の面でも課題がありました。
そこで、誰にでも簡単に扱うことのでき、データ分析にも長けているジコナクスの導入を決めます。
導入後は属人化の解消のほか、事故記録を活用した教育、登録・申請業務の効率化などさまざまな側面で効果が出ています。
運送業向けの勤怠管理システムについてのよくある質問
最後に、運送業で勤怠管理システムを導入する際によくある質問をまとめました。
システム選びのヒントになるため、ぜひ参考にして自社に最適な勤怠管理システムを見つけましょう。
タイムカードなしで管理できる勤怠管理システムはある?
タイムカードがなくても、勤怠管理システムを導入すれば適切に労働時間を把握・管理することができます。
最近の勤怠管理システムでは、スマートフォンやタブレット、ICカード、生体認証など多様な打刻方法に対応しているため、運送業のように勤務場所が一定でない業種でも使いやすいのが特徴です。
GPSを利用した位置情報の記録機能により、直行直帰時の勤怠管理が可能なものもあります。
さらにデジタコやアルコールチェッカーとの連携により、より正確な労働時間の把握とコンプライアンス対応も実現できるでしょう。
アプリが使いやすい勤怠管理システムはある?
使いやすさを重視したアプリを提供しているものとしては、「ジョブカン勤怠管理」が直感的なUIで操作が簡単だと評判です。
ほかにも「KING OF TIME」もシンプルな画面設計で、初めての人でも迷わず使えるアプリを提供しているほか、「勤怠ドライバー」は運送業に特化しており、ドライバーにとって必要な機能が使いやすくまとまっています。
これらのアプリは、スマートフォンやタブレットから簡単に打刻や勤怠情報の確認ができ、外出先でも手軽に操作できるのが特徴です。
デジタコ(デジタルタコグラフ)と連携できる勤怠管理システムはある?
運送業向けの勤怠管理システムの中には、デジタコと直接連携できるものが多数あります。
デジタコから取得した運転時間や走行データを、勤怠管理システムに自動で取り込むことで、ドライバーの正確な労働時間の把握が可能です。
これにより、改善基準告示に基づいた適切な労働時間管理の実現や、手入力によるミスの防止など、運送業特有の課題解決につながります。
なお、デジタコ連携に対応した主なシステムとしては、「TUMIX コンプラ」「DiSynapseII」「勤怠ドライバー」などが挙げられます。
残業時間が36協定に抵触しないか管理できる勤怠管理システムはある?
多くの勤怠管理システムには36協定に対応した機能が搭載されており、残業時間が上限に近づくとアラート通知を発したり、リアルタイムで各従業員の残業時間を可視化したりできます。
運送業では2024年4月から36協定による残業時間の上限規制が適用され、上限を超えると罰則の対象となるため適切な管理が不可欠です。
36協定の内容に応じた柔軟な設定が可能なシステムもあるので、自社に合ったシステムを探してみてください。
勤怠管理システム 運送業のまとめ
今回は、運送業が勤怠管理システムを導入するメリット、システムを選ぶときのポイントを中心に説明していきました。
タイムカードやExcelによる勤怠管理には限界があり、法改正への対応にも苦労する可能性が高いです。
勤怠管理システムを導入することで、幅広い就業パターンの管理を一括で行うことができます。
また、正確で効率的な勤怠管理につながるので、生産性の向上やコストの削減といったメリットもあります。
この機会に勤怠管理システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。