従業員の労働時間を管理できる勤怠管理システム。
インターネットを通じて手軽に導入・利用できる「クラウド型」の勤怠管理システムが増えたことから、無料のサービスも多くなりました。
本記事では、無料で使用できる勤怠管理システム11種類を紹介。
さらに仕組みを解説し、無料勤怠管理システムを最大限に使用する方法をまとめました!
また、無料勤怠管理システムの選び方や、使用の際の注意点なども解説しています。
本記事を参考に自社にあった勤怠管理システムを見つけ、勤怠管理業務を効率化しましょう。
- 無料の勤怠管理システムは、基本的な機能は利用できる
- 無料の勤怠管理システムでは、利用人数や機能に制限がある事も
- サポートやより多くの機能を使用したい場合は有料版を利用する事も出来る
- 完全無料の勤怠管理システムもあるが、機能の拡張は出来ない
- まずは、無料の勤怠管理システムの利用や無料トライアル期間を利用して使用感を確認するのも重要
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目次
勤怠管理システムが無料で利用できる仕組み
料金が掛からないのは、導入企業にとって大きなメリットです。しかし、なぜ無料で利用できるのか気になるでしょう。無料で勤怠管理システムの利用できる理由を解説します。
広告表示によって収益を得ているから
無料利用できる勤怠管理システムによっては、画面に表示される広告で収益を得ているケースがあります。
つまり、提供業者のスポンサーの宣伝を画面で行うことで利益が得られる仕組みです。この宣伝が目障りに感じ削除したいなら、有料プランへの移行が必要。
このように無料勤怠管理システムの提供業者は、ユーザーからではなくとも、スポンサーから収益を得る仕組みを確立させています。
ほかの事業の足掛かりにしているから
無料で勤怠管理システムが提供されている場合、提供会社が提供している別事業や別サービスの足掛かりとして勤怠管理システムを提供している場合もあります。
例えば勤怠管理以外の有料の人事労務管理ツールを使ってもらうきっかけとなるよう、勤怠管理システムは無償提供しているといった具合です。
もし無料で使い始めた勤怠管理システムの使い勝手がよければ、同社が提供する別サービスも信頼でき、必要となった場合にまず最初に導入候補に挙がる可能性が高くなります。また、無料の勤怠管理システムと同社提供のほかサービスと連動できるならば、勤怠管理システムに付随して有料の連動サービスを利用する可能性も出ててくるでしょう。
無料の勤怠管理システムの選び方
無料の勤怠管理システムは、いろいろな製品が提供されています。しかし、無料の勤怠管理システムを選ぶ際には、いくつかの点に注意が必要。以下で選び方を解説していくので、参考にしてみてください。
利用できる人数の上限を確認する
無料の勤怠管理システムには、利用できるユーザー数に制限のある場合がほとんどです。各製品によって数名~100名が上限と、制限の幅もかなり違っています。
現在の自社の従業員数と照らし合わせ、無料で何人まで利用できるかチェックしましょう。
上限数を超えた場合、有料プランに移行する製品が多いです。
どのような機能制限があるか
有料版と比較すると、無料版では使える機能も狭められる傾向があります。
出勤・退勤の打刻機能のようなシンプルな機能のみが利用でき、他機能や他システムとの連携の場合は有料プランに移行する製品が多いです。
無料でも充実した勤怠管理システムを導入したいなら、最低限の業務効率化が図れる機能を搭載しているかどうかよく確認してみましょう。
本記事で紹介する中では、ジョブカン勤怠がもっとも多機能です。
クラウドのデータ容量の制限にも注意
無料の勤怠管理システムでは、クラウドに保存できるデータ容量に制限があることが多いです。
そのため、従業員数が多い企業や、長期間のデータ保存を必要とする場合には注意が必要で、容量を超えると古いデータから順次削除されたり、一定期間経過後にアクセスできなくなる可能性があります。
製品ごとにデータ容量の制限は異なるため、事前に確認しておくとことが大切です。
また、無料プランから有料プランに移行すると、データ容量の制限が解除される場合もあるため、併せて検討しましょう。
無料の勤怠管理システムの機能を比較
無料で利用できる勤怠管理システムは、意外と種類が豊富なのがポイント。以下では、紹介した勤怠管理システムを一覧表で比較します。
システム名・提供会社 | 機能 | 制限 | 有料プラン(税込) |
---|---|---|---|
ジョブカン勤怠管理 [株式会社]DONUTS | 出勤管理、シフト管理、休暇・申請管理、 工数管理の4機能より組み合わせて利用 | ユーザー:上限10人 データ保持30日間 一部機能制限あり | 220〜550円/月 |
HRMOS勤怠 [株式会社]IEYASU | 基本機能 | ユーザー:上限30人 一部機能制限あり | 31名以上からは 1名110円 |
Pochikin [株式会社]Pochikin | モバイルデバイスで打刻 | ユーザー:上限50人 | 無し |
スマレジ・タイムカード [株式会社]スマレジ | 写真・笑顔認証設定可 | ユーザー:上限30人 | 1,210円~ |
フリーウェイタイムレコーダー [株式会社]フリーウェイジャパン | 柔軟な権限設定 | ユーザー:上限10人 | 2,178円 |
USBタイムレコーダー [株式会社]ココダス | エクセルで集計 | ユーザー:上限5人 | 1人につき99円(税要確認)~ |
タブレット タイムレコーダー [株式会社]ネオレックス | ビデオメッセージ機能搭載 | ユーザー:上限3人 | ライセンス料11,800円 (10人単位) |
MosP(モスプ) [株式会社]マインド | オープンソースの勤怠管理システム | 無制限 | サポート有料 |
ユビキス [株式会社]バイオビズ | シフト作成や残業計算も可 | ユーザー:上限100人 | 176,000円~ |
オツトメ! [株式会社]ネクストライブ | ユーザー無制限。 PC・スマホで簡単打刻 | 無制限 | 無し |
キンクラ CLINKS[株式会社] | 多彩な勤怠形態に対応 | ユーザー:上限20人 | 165円/人〜 |
無料プランのみで有料プランが無い製品もあれば、追加オプション・サポートサービスを希望する場合、有料プランに移行する製品もあります。
また、無料プランの利用条件もそれぞれ異なります。
自社の現状等に合わせてベストな製品を選定しましょう。
無料のおすすめの勤怠管理システム11選
無料で使える勤怠管理システム11選を紹介します。
ジョブカン勤怠管理
『ジョブカン勤怠管理』は、株式会社DONUTSが提供する無料の勤怠管理システムです。
多彩な打刻方法、働き方改革法に対応した管理機能を取り揃えた製品です。
無料プランは10人まで無料となっています。
ジョブカン勤怠管理の機能
基本的な機能は次の通りです。
- 出勤管理:ICカードやGPSなど、任意の方法でお手軽打刻
- 工数管理:各スタッフのプロジェクトやタスクを登録・管理、工数集計やデータ出力・分析も可能
- シフト管理:感的な画面操作で簡単にシフトを申請・作成可
- 休暇・申請管理:休暇申請・承認フローがシンプルで、出勤管理機能やシフト管理機能とも連動
無料プランの制限
- 利用可能ユーザー:10名まで無料
- データ保存期間:30日間
- 利用機能数:1~4機能、ただし制限あり
料金(税込)
無料プランのほか、有料プランも提供されています。(最低月額料金2,200円~)
有料プラン(プラン機能無制限) | 月額料金(1ユーザーあたり) |
---|---|
プラン1(機能1つ) | 220円 |
プラン2(機能2つ) | 330円 |
プラン3(機能3つ) | 440円 |
プラン4(機能4つ) | 550円 |
HRMOS勤怠(旧:IEYASU)
『HRMOS勤怠』は、IEYASU株式会社が提供する無料の勤怠管理システム。
累計60,000社の導入実績で培った人事・労務の専門ノウハウが詰まった製品です(※)。
無料では30名まで利用可能。31名以上でも、1人110円(税込)とリーズナブルな価格です。
IEYASUの機能
基本的な機能は次の通りです。
- 日次勤怠(タイムカード・打刻):リアルタイムに従業員の勤怠を確認、毎日の打刻データ・勤務データは別々に管理が可能
- 承認・申請:残業や休日出勤の申請・承認機能があり、日単位・月単位での申請・承認が可能
- CSVデータ出力:日次勤怠データ・月次集計データを従業員別にCSV形式で出力可
- 各種設定:勤務時間・所定時間・みなし時間などの設定が可能
- ICカード打刻:利用中のICカードをかざし、本人を識別しスムーズに打刻
- 日報機能:勤務時間の管理から実際の業務内容に落とし込める
- レポート機能:勤怠状況をグラフや表でわかりやすく可視化
- 残業(36協定)アラート:残業時間をリアルタイムで把握
無料プランの制限
- 利用可能ユーザー:30名まで
- データ保存期間:1年
- バナー広告:表示有り
料金(税込)
無料プランの他、有料プランも提供されています。
有料プラン | 月払 |
---|---|
31名以上基本料 | 110円/人 |
オプション機能:有給休暇管理/届出申請機能 | 110円/人 |
オプション機能:シフト管理機能 | 55円/人 |
※“HRMOS勤怠公式HP”参照
Pochikin
『Pochikin』は、Pochikin株式会社が提供する無料の勤怠管理システムです。
完全無料プランのみが提供されています。
シンプルな機能を、無料でお手軽に利用したい小規模事業所へ最適なシステムです。
Pochikinの機能
基本的な機能は次の通りです。
- モバイルデバイスで打刻:タブレットやスマホを打刻端末として利用可能。ブラウザで利用するので端末を選ばない
- CSVデータ出力:管理画面で確認・修正でき、修正履歴も保存。管理者専用のパスワードを設定可。打刻データはCSV出力できる
- EXCELテンプレート:打刻データを集計するEXCELテンプレートを、豊富にラインアップ
無料プランの制限
- 利用可能ユーザー:50人まで
- データ保存期間:無期限
- サポート:マニュアル・FAQ
料金
有料プランはありません。
スマレジ・タイムカード
出典:https://timecard.smaregi.jp/
『スマレジ・タイムカード』は、株式会社スマレジが提供する無料の勤怠管理システムです。
不正防止機能が充実しています。
ユーザー数が月30名以内なら、無料プランが利用できます。
スマレジ・タイムカードの機能
基本的な機能は次の通りです。
- 打刻機能:出勤・退勤・休憩・復帰等を打刻、画面タッチ・パスコード入力・写真撮影・笑顔認証を選択可
- iosアプリ:WEBブラウザの他、iPhone・iPad・iPod touch等のアプリで打刻可
- 不正防止機能:顔写真による本人確認や、位置情報の取得で不正防止
- 臨時出勤:事業所をまたいだ出勤、緊急時の臨時出勤に対応
- 掲示板機能:出勤画面に告知したいメッセージを表示可
- 修正機能:打刻間違いや打刻忘れ等の修正は、勤怠実績の修正画面から行える
- CSVダウンロード:事業所・従業員ごとに、勤務実績データをダウンロード可
無料プランの制限
- 利用可能ユーザー:30名まで無料
- 機能:勤怠管理機能のみ
- サポート:チャットのみ
料金(税込)
無料プランの他、有料プランも提供されています。
有料プラン | 月額料金(10名まで) |
---|---|
スタンダード (勤怠管理のみ) | 30名まで0円 +31名以上110円/名 |
プレミアム (+給与計算・年末調整・シフト作成・休暇管理・変形労働時間制対応・CSVダウンロード) | 2,420円 +11名以上385円/名 |
プレミアムプラス (+労務アラート・人時売上高・マイナンバー管理・法定三帳簿・離職率) | 4,840円 +11名以上495円/名 |
エンタープライズ (全機能) | 7,260円 +11名以上770円/名 |
フリーウェイタイムレコーダー
出典:https://freeway-timerecorder.com/
『フリーウェイタイムレコーダー』は、株式会社フリーウェイジャパンが提供する無料の勤怠管理システムです。
データ保存期間無制限で、機器を使う場合は指紋認証、顔認証、静脈認証等の多様な認証が選べます。
無料プランは10名まで無料となっています。
フリーウェイジャパンの機能
本的な機能は次の通りです。
- 勤怠打刻機能:ICカード打刻、手動(ブラウザ)打刻のいずれでも対応可能です。管理者は休暇、欠勤、休日労働などの情報をメモとして記録できます。
- 勤怠集計機能:1ヶ月の打刻状況をスタッフ別・日別に閲覧でき、PDFに出力可能です。集計表出力時の集計ルールは部署別に設定でき締日、就業時間、所定労働時間、休憩時間、丸め方法など等を調整可能です。
- 管理機能:管理者は会社につき1人で全ての部署を管理、または特定の部署のみに権限を持つ管理スタッフが設定できます。
無料プランの制限
- 利用可能ユーザー:10名
- 利用期間:無制限
- 登録できる支店数:無制限
無料版の他、有料版も提供されています。有料版は月額利用料2,178円です。利用期間1年更新、利用可能ユーザー無制限となります。
USBタイムレコーダー
出典:https://www.kokodas.jp/product/usb-timeclock/
『USBタイムレコーダー』は、ココダス株式会社が提供する無料の勤怠管理システムです。
全従業員別の打刻データを、エクセル形式で保存して簡単に集計できる製品です。
ユーザー5名まで永久無料です。
USBタイムレコーダーの機能
基本的な機能は次の通りです。
- ICカード打刻:SuicaやPasmoなどのICカード、おサイフケータイを使って記録可能
- エクセル集計:打刻データをエクセル形式で取り出し可能
- 打刻忘れ防止:出社の打刻忘れ、二重打刻防止機能
- セキュリティ:パスワードだけでなくICカードでの認証可能
- 打刻データ取り込み:CSVまたはエクセルで取り込み、zipで暗号化することも可能
無料プランの制限
- 利用可能ユーザー:5名まで無料
- 集計人数:上限なし
料金(税要確認)
5名を超えたら1人につき99円~となっています。
タブレット タイムレコーダー
出典:https://www.tablet-time-recorder.net/
『タブレット タイムレコーダー』は、株式会社ネオレックスが提供する無料の勤怠管理システムです。
社内コミュニケーション機能を搭載し、勤怠管理だけではない便利な機能が特徴的です。
3人まで全機能を無料で利用可能です。
タブレット タイムレコーダーの機能
基本的な機能は次の通りです。
- 打刻:打刻時には顔写真を撮影
- ビデオメッセージ:相手を選び、ビデオメッセージを送信可
- 写真一覧:打刻時に撮影した写真を一覧確認
- 分析:全社や部署ごとの勤務時間、残業の総計、推移を確認
- 打刻時チェック:確認メッセージが表示
- LANアクセス機能:勤怠データの閲覧や編集、出力が可能
- 打刻時メール送信:指定したアドレスに打刻を知らせるメール送信
- ハワユー:その日の健康を記録できる機能
- 見守り機能:カメラに映った人の顔を検知し、 自動的に写真撮影
無料プランの制限
- 利用可能ユーザー:3人まで
- データ保存期間:要確認
- バナー広告:表示
料金(税抜)
3人までは全機能完全無料です。
ライセンス料は11,800円(税込・10人単位)となります。
オープンソース勤怠管理MosP(モスプ)
『オープンソース勤怠管理MosP(モスプ)』は、株式会社マインドが提供する無料の勤怠管理システムです。
打刻機能、従業員の残業時間・休日出勤申請等の機能をが搭載、オープンソースなので自社にあわせてカスタマイズが可能です。
MosP(モスプ)オープンソース勤怠管理の機能
基本的な機能は次の通りです。
- 勤怠入力機能:トップページからの打刻、一覧画面からの1ヶ月分一括入力等が可能
- 勤怠承認フロー機能:10段階までの承認フローを設定可能
- 残業警告機能:設定した残業時間を超えると、勤怠一覧の色表示で過残業警告
- 休暇設定機能:自社独自の休暇を任意に設定
- 申請フロー機能:勤怠申請、残業申請、振替出勤申請等が可能
- 部門別集計機能:管理者は部下の勤務状況を把握でき、労務管理に活用
- 監査機能:登録者や承認者に関する作成履歴・修正履歴を保存
- CSV入出力機能:CSVによるデータ入出力に対応
無料プランの制限
- サポートサービスは有料
料金
基本的には無料。オプション機能とサポートサービスのみ有料。
ユビキス[UBIXS_f]
出典:http://www.bio-biz.jp/index_free.html
『ユビキス[UBIXS_f]』は、株式会社バイオビズが提供する無料の勤怠管理システムです。
無料で利用できるのは100名までと、大人数でもお得に利用可能です。
ユビキス[UBIXS_f]の機能
基本的な機能は次の通りです。
- 打刻:不正打刻を防止する仕組みで、正確な打刻が可能
- エクセル出力:従業員1ヶ月の勤務実績をエクセルで出力
- CSV出力:全従業員の勤務実績(集計値)をCSV出力、給与システムとデータ連携
- 各種設定:勤務時間・所定時間・みなし時間などの設定が可能
- 有給設定・残業時間・遅刻:自社に合わせて設定可、早退時間の自動計算もできる
無料プランの制限
- 利用可能ユーザー:100名まで
- サポート:電話・メール
料金(税込)
有料版は176,000円~
オツトメ!
『オツトメ!』は、ネクストライブ株式会が提供する無料の勤怠管理システムです。
シンプルなインターフェースで、誰にでも使いやすい設計製品。無料でも利用可能ユーザーに制限はありません。
オツトメ!の機能
基本的な機能は次の通りです。
- タイムカード:タイムカードの他、パソコン・スマートフォン・タブレットで出退勤登録が可能
- 勤怠管理:登録した勤怠を簡単に一覧で確認、印刷も可能
- メッセージ:全体や部署、個人間へメッセージを送信可
- スタッフ管理:権限・部署・雇用形態・締め日など細かい設定が可能
- 勤怠データCSV出力:外部給与システム等のソフトウェアと連携が可能
- 時間の設定:登録スケジュールで、休憩や残業等の計算を自動で行う
- 部署の設定:スタッフを部署に所属させ、部署宛てにメッセージ送信
- 雇用形態の設定:任意の独自の雇用形態の追加も可能
無料プランの制限
- 利用可能ユーザー:制限なし
料金
有料プランはありません。
キンクラ
出典:https://www.kintaicloud.jp/
『キンクラ』とは、CLINKS株式会社が提供するおすすめのクラウド型勤怠管理システム。最大5段階の細かい承認フロー設定やSES案件管理機能があり、大手企業やSES企業にもおすすめです。
シフト作成・管理機能も搭載しているため、飲食や小売などの店舗業態にもぴったり。また、20名まで無料で利用できる「Freeプラン」があり、小規模企業が利用しやすいでしょう。
キンクラの機能
キンクラの機能は、以下のものがあります。
- シフト管理
- 打刻機能
- リアルタイム管理
- 外部ソフト連携
- 各種履歴確認機能
- 各種システム通知機能
- 年次有給休暇・残業管理機能
- 申請承認ワークフロー
キンクラの料金
- 従業員数20人未満の事業者であれば無料で利用可能。(Freeプラン)
- 月額165円(税込)/人~。(Businessプラン|利用可能人数100人まで)
- 大手企業であればエンタープライズプラン(月額300円/1人)での利用がおすすめ
無料の勤怠管理システムのメリット
こちらでは、無料の勤怠管理システムの3つのメリットを紹介します。
自社の現状に合わせて利用が可能
有料プランは勤怠管理以外の機能も用意され便利です。
しかし、無料版は機能面等に様々な制限があるものの、打刻等に必要な機能は揃っています。
つまり打刻機能やデータ管理等、最低限の機能さえ使えれば良いなら、コストを全くかけずに勤怠管理システムが導入できます。
起業したてでご自身の会社がまだ小さく、従業員も数えるほどなど勤怠管理システムへコストを掛けたくない経営者には最適です。
本格導入する前にお試しができる
自社にとってどの勤怠管理システムが使いやすいかどうかは、実際に使用してみなければわかりません。
各社の無料プランを使って比較検討すれば確実です。
まずは無料プランを試してみて、自社に合わないようなら、違う製品へ乗り換えることが可能です。
料金がかからない
無料の勤怠管理システムの最大の魅力です。
このシステム導入で勤怠管理に関する作業はスリム化され、業務効率化で人件費も軽減できます。
企業規模に合わせて利用できることや、実際に利用してみて使い心地を確認できるのがメリットと言える。
無料の勤怠管理システムのデメリット
こちらでは、無料の勤怠管理システムの2つのデメリットを紹介します。
ユーザーの人数制限がある
利用できるユーザー数が無制限のシステムは、前述したようにそう多くありません。
数名~数十名まで無料プランの上限となっている製品が多いです。
無料を維持しつつ、出来るだけ多くの従業員に利用させたければ、50名前後まで上限となっているシステムを選んだ方が良いでしょう。
機能面での制限には注意が必要
無料の勤怠管理システムは、有料プランより大幅な機能の制約がある場合も多いです。
逆に有料プランが無く、全機能を利用できる勤怠管理システムはあります。
ただし、このような製品はこれ以上、機能の拡張ができず事後のオプション追加や、カスタマイズが出来ないこともあり得ます。
導入の際はサービス内容の慎重な確認が求められます。
無料の勤怠管理システムは、利用人数や利用機能に制限がある場合が多いため、利用状況をしっかりと把握しておく必要がある。また、完全無料の勤怠管理システムを利用する際には、それ以上の機能拡張が出来ない可能性があることも理解しておきましょう。
勤怠管理システムを選ぶ際に失敗する要因
こちらでは、勤怠管理システムでの失敗要因を2つ紹介します。
サポートが不十分でうまく使えない
無料の勤怠管理システムで基本機能が揃っているものの、システム導入の際のサポートが不十分なケースは多いです。
導入の際にパソコン・スマートフォン等で不具合が発生し、無料プランなら相談したくてもサポートの方法がメールだけという場合もあり得ます。
そのサポートだけで問題を解消できれば良いのですが、提供先の担当者が直に導入企業へ赴かないと、不具合の原因等はなかなかわかりません。
基本的に訪問サポート等の場合には有償での対応となります。
また、有料プランで契約しなければそもそも手厚いサポートを受けれないことはあるでしょう。
不具合が発生したまま放置すれば、自社の業務管理に無視できない事態が発生することにつながります。
コストを抑えるつもりで、無料の勤怠管理システムを導入したのに、結果として余計コストがかかってしまう恐れも十分考えられます。
勤怠管理システムで不具合が生じた場合などのサポートが得られないケースがあり、上手く利用する事が出来ない事態を引き起こすこともある。
バックアップ補償が無かった
無料の勤怠管理システムでは、自社で保管するべき勤怠データのバックアップ補償がないことで、頭を抱える事態となり得る点に要注意です。
一度導入したからと言って、ずっと継続して安定的な環境の下、システムを利用できるとは限りません。
サーバの不具合、サービスの停止で大事なデータが喪失するケースも考えられます。
「勤怠管理のデータがなくなった。リカバリーしてくれ!」と、提供業者に頼んだところでデータの復旧はとても困難です。
このような最悪の事態とならないよう、提供業者に頼らず自社でしっかり管理し、普段からデータのバックアップをこまめにする等、細心の注意を払い保管しておく必要があります。
自社でしっかりとデータのバックアップをしていなければ、勤怠管理システムのトラブルなどで、これまでのデータがなくなってしまう可能性がある。
無料の勤怠管理システムによくある質問
こちらでは、無料の勤怠管理システムに関するよくある質問について解説します。
最初から充実した有料の勤怠管理システムを利用したいが失敗は怖い
いずれは有料プランを利用したくても、まずは無料プランで様子を見るという方法があります。
このような手順で導入を進めれば、自社に合うかどうか判別できます。
しかし、早急に充実した有料プランを望んでいても、自社に合わない場合や不具合があって本格導入を見送る場合もありますよね。
しかしその場合でも、それまで使用した費用は負担しなければいけません。
そこで、最初から充実した有料プランを選ぶ場合でも、無料トライアル期間の付帯された製品を選んだ方が無難です。
無料トライアル期間が設定されていても、契約した全ての機能は問題なく利用できます。
この期間内にシステムを利用し、不具合の有無や問題点を洗い出します。
本格導入は見送った方が良いと決まったら、トライアル期間内に解約すればコストもかかりません。
気に入った勤怠管理システムが有っても、一度トライアル期間を利用して使用感を確かめるのが無難と言える。
規模の大きな企業でも無料の勤怠管理システムは有効?
無料の勤怠管理システムの中には、ユーザ数無制限または100名まで利用可という製品があります。
基本機能のみの利用で間に合うなら、大企業にも無料のシステムは有効です。
しかし、次の点に該当するなら有料プランを選んだ方が無難です。
- システム導入に自信がなく、何かとサポートが必要かもしれない
- 自社の勤怠ルールは複雑で細やかな設定が必要
- 管理拠点が複数あって何とか勤怠管理の効率化を図りたい
やはり、システム利用の研修や万一の場合のサポートには、提供業者の専門スタッフが自社に訪問し対応してくれれば安心です。
また、自社の勤怠ルールが複雑、管理拠点が複数あると、シンプルな設定の無料勤怠管理システムでは対応が難しいはずです。
無料・有料にかかわらず、自社に合った勤怠管理システムをシステム利用に関してのサポートが欲しい場合や、自社の勤怠ルールが複雑で無料の勤怠管理システムでは対応しきれない場合は、有料プランなどを利用する方が無難と言える。
アプリからの出退勤の打刻も無料でできる勤怠管理システムはある?
アプリからの出退勤の打刻も無料でできる勤怠管理システムは複数存在します。
例えば、OFFICE CLOCKやジョブカン勤怠管理、Pochikinなどが挙げられます。これらのシステムでは、スマートフォンやタブレットのアプリを通じて、従業員が簡単に出退勤の打刻を行うことができます。
アプリを使用することで、従業員は場所を問わず打刻が可能となり、特に在宅勤務やフィールドワークが多い職種に適しています。
GPSによる位置情報の取得機能を備えたシステムがある場合は、不正打刻の防止にも役立ちます。
ただし、無料プランでは利用可能な従業員数に制限がある場合が多いため、企業規模に応じて適切なシステムを選択することが重要です。
WebだけではなくPCソフトも無料で使える勤怠管理システムはある?
PCソフトとして無料で使える勤怠管理システムも存在します。
例えば、「MosPオープンソース勤怠管理」は、ダウンロードして自社のサーバーにインストールすることで、無料で利用できるPCソフトタイプの勤怠管理システムです。約60項目もの機能が搭載されており、出退勤の入力だけでなく、残業時間や休日出勤申請、社員別勤怠承認なども可能です。
ただし、PCソフトタイプの場合、自社でサーバーを用意し、システムの管理・運用を行う必要があります。そのため、IT知識が必要となり、セキュリティ対策も自社で行わなければなりません。
一方、クラウド型のWebシステムであれば、これらの負担が軽減され、場所を選ばずアクセスできるというメリットがあります。
無料でもICカードでの打刻に対応している勤怠管理システムはある?
無料でICカード打刻に対応している勤怠管理システムも存在します。
例えば、HRMOS勤怠やジョブカン勤怠管理、フリーウェイタイムレコーダーなどは、交通系ICカードや社員証を使って出退勤を打刻することが可能です。
ただし、ICカードリーダーの購入が必要な場合があり、初期費用が発生することもあります。
また、無料プランでは利用できる従業員数に制限がある場合が多いので、企業の規模に応じたプラン選びが重要です。
無料でも残業管理も可能な勤怠管理システムはある?
無料でも残業管理が可能な勤怠管理システムは存在します。
多くの無料勤怠管理システムでは、基本的な残業時間の集計機能を提供しており、所定労働時間を超えた分を自動的に残業時間として計算する機能が搭載されています。
また、一部の無料システムでは、残業アラート機能や36協定に基づく残業時間の上限管理機能も含まれており、過度な残業を防止することも可能です。
ただし、無料版では残業管理に関する詳細な分析や高度なレポート作成機能が制限されている場合が多いです。
より詳細な管理や法令遵守を目的とした機能が必要な場合には、有料プランへのアップグレードを検討しましょう。
買い切りでその後の負担なしで使える勤怠管理システムはある?
買い切り型で、その後料金無料で使い続けられる勤怠管理システムは存在しますが、負担がゼロのシステムは非常に限られています。
多くの買い切り型システムでは、最初にソフトウェアのライセンスを購入し、その後の利用は基本的に無料となりますが、保守やアップデート、サポートに関しては追加の費用が発生してしまうでしょう。
また、現在、クラウド型の月額制勤怠管理システムが主流となっているため、買い切り型システムの選択肢は減少傾向にあります。
買い切り型で費用を抑えたい場合は、初期費用や長期的な運用コストを考慮し、自社に最も適したシステムを選択することが重要です。
無料勤怠管理システムのまとめ
無料の勤怠管理システムの導入すれば、業務の効率化はもとより初期費用や月額費用が掛かりません。
使用する機能はシンプルそのものなので、組織が複雑化していない企業、起業したての若い会社、小規模な事業所には最適です。
しかし、有料の勤怠管理システムと比べると使用できる機能が少なく、専門スタッフによるサポート体制が充実していない可能性もあります。
無料の勤怠管理システムを利用していて不安を感じたら、有料プランへの移行を柔軟に検討してみましょう。