BtoBのおすすめサービス診断

月間利用者20万人以上
利用者満足度90%以上

NetSuiteとは?料金・機能・特徴を解説

生産・在庫・売上の情報が別々のシステムに分かれ、状況を把握するだけで転記や集計に時間がかかっていませんか。

生産管理システムを選ぶ際は、現場の使いやすさに加え、販売や会計まで情報をつなげられるかも大切です。

NetSuiteは、生産から会計までを同じクラウドで管理し、追加機能で海外子会社の管理にも対応できます。

本記事では、NetSuiteの特徴や標準・オプション機能、料金の仕組み、サポート・セキュリティ体制、導入事例を解説します。

自社に必要な機能と契約範囲を整理し、他製品との比較や上長への提案にお役立てください。

NetSuiteとは?

NetSuite(ネットスイート)は、米国Oracleが提供するクラウド型ERP(企業の基幹業務をまとめて管理するシステム)です。

会計・販売・購買・在庫・生産などの情報を一元管理し、部門をまたいで業務や経営の状況を把握できます。そのため、生産管理システムとあわせて、受発注や会計まで含む業務全体の見直しを進めたい企業の検討候補になります。

歴史は1998年にNetLedgerとしてサービスを開始したことにさかのぼります。2003年に社名をNetSuiteへ変更し、2016年にはOracleによる買収を経て、同社グループに加わりました。

項目内容
製品名NetSuite(ネットスイート)
提供形態クラウド型
対応する生産方式見込生産
受注生産
受注組立など
主な対応業種製造業
流通・卸売業
小売業
ソフトウェア・ITサービス業
コンサルティング業など
料金要問い合わせ
無料トライアル要問い合わせ
外部連携・APISuiteTalk REST Webサービスに対応
APIを通じて外部システムとデータの取得・登録・更新などが可能
サポート体制ベーシックサポートを契約に含む
追加の支援としてプレミアムサポートや、運用・最適化を支援するACSを用意

日本国内の提供窓口となる日本オラクル株式会社の会社情報は、以下のとおりです。

項目内容
運営会社日本オラクル株式会社(米国Oracle Corporationの日本法人)
所在地東京都港区北青山2-5-8 オラクル青山センター
設立1985年10月15日
事業内容企業向けソフトウェア・ハードウェア・クラウドサービスの提供、および導入・活用を支援するコンサルティング、サポート、教育など

NetSuiteの特徴

NetSuiteの特徴は、生産から会計までの業務統合、海外子会社を含む経営管理、自社向けの調整と継続的な更新への対応です。現場の管理範囲に加え、海外展開や導入後の運用も踏まえて、3つの特徴を確認しましょう。

生産・在庫・販売から会計までを同じクラウドERPで一元管理

NetSuiteは、生産・在庫・販売・購買・会計などを同じクラウド上で管理できます。

製造に関する機能を組み合わせることで、作業指示や部品の消費、生産実績を在庫・財務情報と関連付けられます。

現場の生産状況と、売上や原価などの経営情報をつなげて把握できる点が特徴です。

部門ごとに分散していた情報の転記や集計を減らし、共通のデータに基づく確認・判断を支援します。

導入時は、生産管理に必要な機能が、選択するエディションや追加モジュールに含まれるかを確認しましょう。

海外子会社の業務と多通貨での連結会計を一元管理

追加機能のNetSuite OneWorldを利用すると、国内外の複数法人・子会社の業務と財務情報を一元管理できます。

各拠点の取引を現地通貨で管理し、本社側の通貨への換算や連結財務諸表の作成につなげられます。

連結会計とは、親会社と子会社をひとつの企業グループとして捉え、財務状況や経営成績をまとめる仕組みです。

NetSuiteでは拠点別の情報とグループ全体の数値を同じ基盤で確認し、海外拠点からのデータ収集・集計の負担を軽減します。

海外展開を進める企業は、対象国の会計・税務要件と、必要な追加機能もあわせて確認しましょう。

自社向けのカスタマイズと継続的なシステム更新を両立

NetSuiteは、管理項目やレポート、承認の流れなどを自社の業務に合わせて調整できます。

専用の設定画面で項目の追加や名称変更ができ、プログラミングを行わずに対応できる範囲もあります。

年2回の主要なアップグレードでは、作成した項目やワークフローなどのカスタマイズが新しいバージョンへ引き継がれる仕組みです。

自社に必要な調整を保ちながら、新機能や改善を継続的に取り入れられます。

ただし、更新前の動作確認は推奨されているため、独自の処理や外部連携を確認する担当者・工数を確保しましょう。

NetSuiteの機能一覧

NetSuiteは、会計・販売・在庫などの基本機能に、業務に応じた追加機能を組み合わせて利用できます。生産管理を目的に導入する場合は、作業指示や工程管理、需要計画まで含めて、必要な契約範囲を確認しましょう。

標準機能

ここでは、公式サイトで基本プラットフォームに含まれると案内されている主な機能を紹介します。日々の取引や在庫、顧客情報を同じシステムで管理し、部門間の情報共有や経営状況の把握に活用できます。

機能主な内容
会計管理仕訳・総勘定元帳、売掛金・買掛金、入出金、決算処理などを管理
販売管理受注・承認・出荷・請求・入金までの流れを管理し、処理状況を共有
在庫管理品目ごとの在庫数量や増減を把握し、受注・販売情報とあわせて確認
顧客関係管理(CRM)顧客・見込客の情報、商談、営業活動、問い合わせ対応などを管理
レポート・分析(SuiteAnalytics)業務データの検索・集計、レポート作成、主要な業績指標のダッシュボード表示

※標準機能の利用にも、契約するユーザー数などに応じた料金がかかります。CRMについても、利用者ごとのユーザーライセンスが必要です。

オプション機能

生産工程や資材手配、倉庫作業などの管理を充実させたい場合は、追加モジュールを組み合わせます。製造業で比較検討しやすいよう、主な機能を管理対象ごとに整理しました。

機能・モジュール主な内容
作業指示・組立管理(Work Orders and Assemblies)部品表を基にした作業指示の作成、組立実績の記録、構成部品の消費管理
仕掛・工程管理(WIP and Routings)製造途中の仕掛品や工程の順序、必要な人員・設備、作業時間・原価の管理
製造現場管理バーコードやタブレットによる生産実績の入力、作業時間・設備停止などの把握
需要・供給計画過去の需要や販売予測に基づく必要数量の予測と、補充時期・数量の計画
購買管理仕入先・購買契約・発注の管理、調達状況や部門別支出の可視化
品質管理(Quality Management)受入時・製造工程での検査基準の設定、検査指示、結果の記録・評価
倉庫管理(WMS)モバイル端末やバーコードを使った入荷・保管・ピッキング・出荷作業の支援
グローバル経営管理(OneWorld)国内外の複数法人・子会社の管理、複数通貨への対応、連結会計

※製造業向けの「SuiteSuccess Manufacturing Edition」には、作業指示・組立や需要計画などが含まれます。上表の機能がすべて個別の追加契約になるとは限らないため、見積もり時にエディションと各モジュールの包含関係を確認してください。

NetSuiteのサポート・セキュリティ体制

NetSuiteでは、問い合わせ対応や運用改善の支援に加え、業務データを保護する仕組みを提供しています。導入前には、必要なサポート範囲と、自社の情報管理ルールに合う設定を確認しましょう。

サポート体制

NetSuiteはすべてのサブスクリプションにベーシックサポートを含んでいます。重大な問題には24時間365日対応し、操作方法などは「SuiteAnswers」の解説記事や動画でも確認できます。

追加契約のプレミアムサポートでは、電話による問い合わせや優先対応などを利用可能です。また、ACS(Advanced Customer Support)では、設定や活用方法の見直しなど、継続的な運用改善を支援します。

問い合わせの対応範囲は契約によって異なるため、日本語での対応時間や導入パートナーとの役割分担も確認しましょう。

セキュリティ体制

NetSuiteはデータの暗号化に加え、担当者の役割に応じて閲覧・操作できる情報を制限する機能を備えています。接続元のIPアドレスによるアクセス制限にも対応し、社外からの利用条件を設定できます。

本人確認を強化する二要素認証にも対応しており、管理者などの高い権限を持つ役割では利用が必須です。

運用面では、専任チームによる24時間体制の監視と、データの自動複製・バックアップを行っています。

導入時は、製造・営業・経理などの担当業務に応じて、必要な情報だけを閲覧・更新できる権限を設計しましょう。

NetSuiteの料金

NetSuiteの具体的な料金は、公式サイトでは公表されておらず、個別の問い合わせが必要です。

年間ライセンス料は基本プラットフォーム・追加モジュール・ユーザー数の3つの要素で構成されます。また、利用料とは別に、初期設定のための導入費用がかかります。

生産管理に必要な作業指示や需要計画などは、選択するエディションに含まれるか、追加契約が必要かを確認することが大切です。

見積もりを依頼する際は、利用人数と管理したい業務を整理し、データ移行・外部連携・運用支援を含む総額で比較しましょう。

NetSuiteの導入実績からわかること

NetSuiteの導入事例には、海外配送の見積や月次レポートの作成、受発注・会計業務を効率化した実績があります。数値の成果に加え、どの情報や業務を統合したのかに注目すると、自社での活用方法を検討しやすくなります。

海外配送の見積に伴う計算を最大1時間から10分以内に短縮

食品の製造・販売を行うちん里う本店は、NetSuite OneWorldで国内外の業務を統合しました。

配送サービス「Ship & Co」と連携し、国際注文のコスト計算を最大1時間から10分以内に短縮しています。

また、NetSuiteはShip & Coと統合されており、配送見積を自動化し、10分以内に国際注文のコストを計算します(以前は最大1時間必要なプロセスでした)。

引用:NetSuite「株式会社ちん里う本店」

食品表示の管理や在庫補充の自動化にも取り組み、海外販売に伴う業務を幅広く見直した事例です。

つまり、海外販路を広げる際は、商品・在庫情報の一元化と配送サービスとの連携が、受注後の処理負担を抑える助けになると考えられます。

販売・在庫・財務の一元化で月次レポート作成時間を約25%短縮

フェニックスバイオは、2019年にNetSuiteを導入し、販売・在庫・財務データを一元化しました。

導入後は月次レポートの作成時間を約25%短縮し、エラーの発生も減少しています。

フェニックスバイオは2019年にNetSuiteを導入し、販売、在庫、財務データを一元化しました。その結果、月次レポートの作成時間が約25%短縮され、エラー発生率も大幅に減少。

引用:NetSuite「株式会社フェニックスバイオ」

データ入力の負担軽減や必要な情報へのアクセス改善により、営業部門の時間外労働も減少した事例です。

つまり、部門ごとの情報を同じシステムで管理することは、経営報告の効率化と担当者の事務負担軽減につながると考えられます。

7事業の受発注・会計を統合し年間約1,200時間の工数を削減

港湾運送などを手がける日立埠頭は、NetSuiteで全社7事業の受発注・会計業務を統合しました。

業務に合わせたカスタマイズと受注・請求フローのペーパーレス化などを進め、年間約1,200時間の作業工数を削減しています。

受注請求フローをペーパーレス化し、月間2,000件の工程を削減。作業工数としても年間約1,200時間削減できました。

引用:NetSuite「日立埠頭」

つまり、事業や部門をまたいだ受発注・会計の処理を見直すことが、全社的な工数削減につながると考えられます。