近年、企業におけるSaaS製品の導入が加速し、多くの企業が20個以上のSaaSを利用している現状があります。この状況下で、アカウント管理の煩雑化、セキュリティリスク、コストの無駄遣いなど、様々な課題が浮上しています。
SaaS管理ツールは、これらの課題を解決する有効な手段として注目を集めています。複数のSaaSアカウントを一元管理し、セキュリティを強化しながら、運用コストを最適化することができます。
本記事では、数多く存在するSaaS管理ツールの中から、特に注目の10製品を厳選して紹介します。各ツールの特徴や機能、価格帯を詳しく比較することで、御社に最適なツール選びをサポートします。
導入目的の明確化から、既存SaaSとの連携可否、セキュリティ対策まで、選定に必要な視点もご説明します。この記事を読むことで、SaaS管理の課題を解決し、業務効率の向上とコスト削減を実現する最適なツール選びが可能になります。
目次
SaaS管理とは
SaaS管理とは、企業が利用している様々なSaaS（Software as a Service）製品を一元的に把握・管理することを指します。具体的には、利用中のSaaSの契約状況、ライセンス数、利用状況、コスト、セキュリティリスクなどを可視化し、効率的に運用・管理する取り組みです。
近年、企業のDX推進に伴いSaaS製品の導入が急速に進み、多くの企業が20個以上のSaaSを利用しているといわれています。この状況下で、未使用ライセンスの放置による無駄なコスト発生や、退職者のアカウント放置によるセキュリティリスク、契約更新の見落としなど、様々な課題が発生しています。
SaaS管理を適切に行うことで、コストの最適化、セキュリティリスクの低減、業務効率の向上などを実現できます。そのため、多くの企業がSaaS管理ツールを導入し、効率的な運用を目指しています。
SaaS管理ツールとは
SaaS管理ツールとは、企業が利用している複数のSaaS製品を一元的に管理・運用するためのプラットフォームです。
主な機能として、利用中のSaaSの一覧表示、ライセンス管理、コスト分析、利用状況の可視化、セキュリティリスク検知などがあります。これらの機能により、未使用ライセンスの特定や重複契約の発見によるコスト最適化、退職者アカウントの迅速な無効化によるセキュリティ強化、契約更新の自動通知による管理工数の削減などが可能になります。
また、シングルサインオン（SSO）機能を提供するツールも多く、従業員は1つのIDとパスワードで複数のSaaSにアクセスできるようになります。これにより、パスワード管理の負担が軽減され、セキュリティも向上します。
SaaS管理ツールは、増加するSaaS利用に伴う様々な課題を解決し、効率的なIT資産管理を実現する重要なソリューションとなっています。
SaaS管理ツールの主な機能
企業は複数のSaaS製品を効率的に管理し、コスト最適化とセキュリティ強化を実現できます。
それぞれ以下のような機能があります。
| 機能 | 説明 |
|---|---|
| 契約管理機能 | 全てのSaaS契約を一元管理。契約の更新時期や条件を把握可能。 |
| 利用状況可視化機能 | 各SaaS製品の利用状況を可視化し、稼働状況を把握。 |
| コスト可視化機能 | SaaS利用にかかるコストを明示し、無駄を削減。 |
| セキュリティ管理 | アカウントの権限管理やセキュリティリスクを管理。 |
契約管理機能
契約管理機能は、SaaS管理ツールの中核を成す重要な機能の一つです。この機能により、企業が利用している全てのSaaS製品の契約情報を一元的に管理することが可能になります。
具体的には、契約期間、更新日、利用条件、ライセンス数、契約金額などの情報を一覧で把握できます。これにより、契約更新の見落としや、不要なライセンスの継続を防ぐことができ、コスト最適化につながります。
また、多くのツールでは契約更新の自動通知機能も備えており、更新時期が近づくとアラートを送信します。これにより、適切なタイミングで契約内容の見直しや再交渉を行うことが可能になります。部門ごとの利用状況や契約責任者の情報なども管理できるため、組織全体のSaaS利用状況を効率的に把握し、戦略的な意思決定を支援します。
契約管理機能は、SaaS利用の透明性を高め、効率的な運用を実現する上で欠かせない機能といえるでしょう。
利用状況可視化機能
利用状況可視化機能は、企業内での各SaaS製品の実際の使用状況を詳細に把握できる機能です。
従業員ごとのログイン頻度、機能の使用率、アクセス時間帯などのデータを収集し、分かりやすいダッシュボードで表示します。この機能により、未使用や低利用のライセンスを特定することができ、ライセンス数の最適化やコスト削減の判断材料となります。
また、よく利用されている機能や時間帯を分析することで、業務効率化のヒントを得ることも可能です。部門やチームごとの利用状況も可視化できるため、SaaS活用度の偏りを把握し、必要に応じて従業員教育や運用改善を行うことができます。
このように、利用状況可視化機能は、単なる使用状況の把握だけでなく、投資対効果の測定や業務改善のための重要なインサイトを提供します。データに基づいた戦略的なSaaS運用を実現する上で、重要な役割を果たしています。
コスト可視化機能
コスト可視化機能は、企業が利用している全てのSaaS製品にかかる費用を総合的に分析・可視化する機能です。
月額費用、年間費用、部門別コスト、従業員一人あたりのコストなど、様々な角度からSaaS支出を把握することができます。この機能により、重複契約や未使用ライセンスによる無駄な支出を特定し、コスト削減の機会を見出すことが可能になります。また、予算管理や費用対効果の分析も容易になり、より戦略的なIT投資の意思決定を支援します。
さらに、多くのツールでは将来的なコスト予測機能も備えており、契約更新や利用拡大に伴う支出増加を事前に把握することができます。これにより、計画的な予算配分や、より有利な契約条件での交渉が可能になります。
コスト可視化機能は、増加傾向にあるSaaS支出を適切にコントロールし、効率的な予算運用を実現する上で重要な役割を果たしています。
セキュリティ管理
セキュリティ管理機能は、SaaS利用に伴うセキュリティリスクを包括的に管理・軽減する重要な機能です。主な機能として、アカウントの権限管理、アクセス制御、不正利用の検知などがあります。
特に重要なのが、従業員の入退社に伴うアカウント管理です。退職者のアカウントを迅速に無効化し、情報漏洩のリスクを防ぐことができます。また、シングルサインオン（SSO）機能により、パスワード管理の負担を軽減しながら、セキュリティレベルを向上させることも可能です。
各SaaSのセキュリティ設定状況を可視化し、脆弱性や設定ミスを検出する機能も備えています。怪しいログインや異常なアクセスパターンを検知し、管理者にアラートを送信する機能もあります。このように、セキュリティ管理機能は、増加するSaaS利用に伴うセキュリティリスクから企業を守る重要な役割を果たしています。
SaaS管理ツールの選び方｜3つの比較ポイント
- 管理したいSaaSに対応しているか
- 管理画面が使いやすいか
- セキュリティ対策は充実しているか
管理したいSaaSに対応しているか
SaaS管理ツールを選ぶ際の最も重要なポイントは、自社が利用している、あるいは今後利用予定のSaaS製品に対応しているかどうかです。各ツールによって対応しているSaaS製品は異なり、特に日本製のSaaSへの対応状況には大きな差があります。まずは、現在利用中の主要なSaaS製品がツールの対応リストに含まれているか確認しましょう。
特に、業務の中核を担うSaaSについては、詳細な利用状況の把握やセキュリティ管理が必要となるため、十分な連携機能が提供されているか確認が必要です。
また、将来的な導入を検討しているSaaS製品への対応状況も考慮に入れることが重要です。対応SaaS数が多いツールを選択することで、将来的なシステム構成の変更にも柔軟に対応することができます。
なお、多くのツールでは定期的に対応SaaSを拡充しているため、現在は対応していなくても、今後対応予定かどうかも確認するとよいでしょう。
管理画面が使いやすいか
SaaS管理ツールは日常的に使用するシステムであるため、管理画面の使いやすさは重要な選定ポイントとなります。直感的な操作性があり、必要な情報にすぐにアクセスできるインターフェースを持つツールを選びましょう。
特に注目すべき点は、ダッシュボードの見やすさです。契約状況、利用状況、コスト、セキュリティリスクなどの重要情報が一目で把握できるよう、適切に可視化されているかを確認します。
また、データの抽出やレポート作成が容易にできることも、業務効率化の観点から重要です。カスタマイズ性も考慮すべきポイントです。自社の業務フローや管理方針に合わせて、画面レイアウトや表示項目を調整できる機能があると便利です。
多くのツールでは無料トライアル期間が設けられているため、実際に操作感を確認してから導入を決定することをおすすめします。管理者だけでなく、実際に使用する担当者の意見も参考にするとよいでしょう。
セキュリティ対策は充実しているか
SaaS管理ツールは企業の重要な情報を扱うため、セキュリティ対策の充実度は選定の重要なポイントとなります。特に、アクセス権限の管理、データの暗号化、監査ログの取得など、基本的なセキュリティ機能が実装されているかを確認しましょう。
シングルサインオン（SSO）への対応も重要な要素です。SSOにより、パスワード管理の負担を軽減しながら、セキュリティレベルを向上させることができます。また、多要素認証（MFA）の対応状況も確認が必要です。
さらに、セキュリティインシデントの検知・通知機能も重要です。不正アクセスや異常な利用パターンを自動検知し、管理者にアラートを送信する機能があると、迅速な対応が可能になります。
ツール自体のセキュリティ認証（ISO27001やSOC2など）の取得状況も、信頼性を判断する上で重要な指標となります。グローバルスタンダードに準拠したセキュリティ対策を備えているツールを選択することをおすすめします。
SaaS管理ツールおすすめ10選を一覧で比較｜無料で使えるツールあり
| サービス名 | ワスレナイ | マネーフォワード Admina | Bundle | ジョーシス | デクセコ | ITboard | SaaSパトロール | OPTiM サスマネ | YESODアカウントコントロール | LOCKED |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 機能 | ・SaaS/IT資産の一元管理 ・シャドーIT検知 ・未利用アカウント検知 ・契約更新管理 ・アカウント自動処理 ・コスト可視化 ・レポート作成 | ・SaaSアカウント一元管理 ・コスト可視化・最適化 ・シャドーIT検知 ・デバイス管理 ・契約管理 ・セキュリティ管理 | ・SaaSアカウントの自動開設/棚卸 ・従業員データベース構築 ・アカウント自動名寄せ ・ファイル共有状態可視化 ・権限管理 ・アクション履歴管理 ・API連携 ・備品管理 | ・SaaSアカウント一元管理 ・IT資産管理 ・入退社時の自動処理 ・組織/権限管理 ・デバイス管理 ・ワークフロー管理 ・API連携 | ・SaaS利用状況の可視化 ・コスト分析 ・契約管理 ・セキュリティ管理 ・アクセス権限管理 ・利用状況レポート作成 ・API連携 | ・IT資産の一元管理 ・ライセンス管理 ・デバイス管理 ・セキュリティ管理 ・コスト管理 ・入退社時の自動処理 ・レポート作成 | ・シャドーIT検知 ・サービス/テナント管理 ・削除漏れユーザー通知 ・メールベースのサービス検知 ・コスト管理（2024年夏予定） ・分析ダッシュボード（2024年秋予定） | ・SaaS可視化 ・オンプレミス可視化 ・削除漏れID検知 ・シャドーIT検知 ・アカウント作成/削除 ・ITデバイス台帳 ・契約管理台帳 ・セキュリティ機能 | ・SaaS利用状況可視化 ・アカウント一括管理 ・シングルサインオン ・アクセス制御 ・ログ管理 ・レポート作成 | ・SaaS利用状況可視化 ・アカウント一元管理 ・シングルサインオン ・アクセス制御 ・ログ管理 ・コスト最適化 |
| 料金 | 基本機能：無料 オプション：要問合せ | 50IDまで無料 51ID以上の企業：300円/月額 1IDあたり その他有料プランは要問合せ | ユーザー数に応じた課金制 初期費用なし | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | 要問合せ | スタンダードプラン：500ID以下 250円/ID その他、要問合せ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
| 連携できるSaaS数 | 約142種類（2024年4月時点） | 1000以上 | 190以上 | 200以上 | 150以上 | 200以上 | Microsoft 365対応（順次拡大予定） | 多数（具体的な数字は不明） | 3,000以上 | 7,000以上 |
| 無料トライアルの有無 | 基本機能が無料で利用可能 | あり | 要問合せ | あり（1～2週間） | あり | あり | あり（30日間） | 不明 | あり | あり |
| 強み | ・完全無料で利用可能 ・直感的な操作性 ・手厚いサポート | ・豊富な連携実績 ・SOC2認証取得 ・充実サポート体制 | ・作業自動化に特化 ・伴走型サポート ・柔軟なAPI連携 | ・シンプルな操作性 ・低価格プラン有 ・日本製で安心 | ・コスト分析に特化 ・柔軟なカスタマイズ ・充実した分析機能 | ・IT資産管理に特化 ・充実した分析機能 ・簡単導入可能 | ・シャドーIT対策 ・簡単な導入設定 ・セキュリティ特化 | ・SaaS/オンプレ統合管理 ・シャドーIT自動検知 ・ITデバイス台帳機能 | ・3,000以上のSaaS対応 ・簡単導入・運用 ・コスト最適化支援 | ・7,000以上のSaaS対応 ・簡単導入・運用 ・高度なセキュリティ機能 |
| URL | https://lp.wasurenai.jp/ | https://admina.moneyforward.com/jp | https://bundle.jp | https://jp.josys.com | https://www.dxeco.io | https://www.itboard.jp | https://www.softbanktech.co.jp/service/list/saaspatrol | https://www.optim.co.jp/ops/ | https://yesod.co/accontcontrol | https://locked.jp/ |
ワスレナイ
ワスレナイは、SHIFTが提供する完全無料のSaaS・IT資産管理ツールです。企業が利用するSaaSの契約情報、アカウント、コストを一元管理し、業務効率化とセキュリティ強化を実現します。
シャドーITの検知や未使用アカウントの特定により、セキュリティリスクの低減とコスト最適化を支援。また、入退社時のアカウント管理を自動化し、管理者の業務負担を大幅に軽減します。導入時のオンボーディングから日々の運用まで、手厚いサポート体制も特徴です。25万ユーザーを突破し、多くの企業で活用されています。
完全無料なのに機能が充実していて驚きました。特にシャドーIT検知機能は、セキュリティ管理に大変役立っています。導入サポートも丁寧で、初めてでも安心して使い始められました。
直感的なUIで操作が簡単です。契約更新の通知機能のおかげで、更新忘れの心配がなくなりました。コスト可視化機能で無駄な支出も見つけやすくなりました。
マネーフォワード Admina
引用：https://admina.moneyforward.com/jp
マネーフォワード Adminaは、企業のSaaS管理やIT資産管理を包括的にサポートするプラットフォームです。1000以上のSaaSとの連携実績があり、アカウント管理からコスト最適化、セキュリティ対策まで、情シス業務を効率化します。支払データと連携したコスト分析や、シャドーITの検知機能により、無駄な支出を削減し、セキュリティリスクを低減。
また、デバイス管理機能も備えており、SaaSとデバイスを従業員軸で一元管理できます。SOC2認証を取得しており、セキュリティ面でも安心して利用できます。
デバイス管理とSaaS管理を一元化できるのが便利です。入退社時の管理工数が大幅に削減され、業務効率が向上しました。APIも使いやすく、カスタマイズも容易です。
情シス担当1人でも運用できる使いやすさが魅力です。特にコスト可視化機能で、年間130万円のコスト削減に成功しました。サポートも手厚く、困ったときはすぐに対応してもらえます。
Bundle
引用：https://bundle.jp/
Bundleは、情シス部門の業務効率化に特化したSaaS管理ツールです。新入社員の大量アカウント発行や組織改編時のアカウント見直しなど、従来は手作業で行っていた作業を自動化します。人事労務システムと連携した自動アカウント発行や、部署異動に伴うSaaS割当の自動変更など、きめ細かな自動化を実現。
また、シャドーアカウントの検出や外部共有ファイルの可視化により、セキュリティリスクも低減します。専任担当による伴走支援で、スムーズな導入と運用をサポートします。
APIが充実していて、社内の独自システムとの連携も簡単でした。備品管理機能も便利で、PCやスマートフォンの管理もBundleに一本化できています。
新入社員の入社時期に毎年苦労していましたが、Bundleの自動化機能で作業時間が90%削減できました。人事システムと連携して自動でアカウント発行されるので、ミスも激減しています。
ジョーシス
ジョーシスは、日本発のSaaS・IT資産管理プラットフォームです。シンプルな操作性と手頃な価格設定が特徴で、中小企業から大企業まで幅広く導入されています。入社時のアカウント作成から退職時の停止まで、人事異動に伴う作業を自動化し、管理者の負担を大幅に軽減します。
デバイス管理機能も備えており、PCやスマートフォンなどのIT資産も一元管理が可能です。日本企業特有の組織構造やワークフローにも対応し、きめ細かなカスタマイズも可能です。30日間の無料トライアルで、実際の使用感を確認できます。
日本製なので、日本企業特有の組織体系やワークフローにしっかり対応しています。カスタマイズの要望にも柔軟に対応してもらえ、まさに求めていたツールでした。
デバイス管理とSaaS管理を一元化できるのが便利です。リモートワーク環境下でのIT資産管理が格段に楽になりました。サポートも日本語で安心です。
デクセコ
デクセコは、SaaS利用の最適化とコスト削減に特化した管理プラットフォームです。詳細なコスト分析機能により、部門別・プロジェクト別の利用状況を可視化し、無駄な支出の特定を支援します。
契約更新管理や権限管理機能により、セキュリティリスクの低減も実現。豊富なAPI連携により、既存システムとの統合も容易です。柔軟なカスタマイズ性を備え、企業独自の管理方針に合わせた運用が可能です。データ分析に基づく具体的な最適化提案により、効果的なコスト削減を実現します。
分析レポートの質が高く、具体的な改善提案も得られるので、戦略的なIT投資の判断材料として活用しています。セキュリティ管理機能も充実していて安心です。
コスト分析機能が非常に優れています。導入後3ヶ月で年間約200万円のコスト削減に成功しました。データの可視化も分かりやすく、経営層への報告資料としても重宝しています。
ITboard
ITboardは、企業のIT資産を包括的に管理できるプラットフォームです。SaaSライセンスからデバイスまで、企業が保有するIT資産を一元管理し、効率的な運用を実現します。入退社時の自動処理機能により、アカウントやデバイスの払い出し・回収作業を効率化。
詳細な分析機能により、IT資産の利用状況やコストを可視化し、最適な投資判断をサポートします。セキュリティ管理機能も充実しており、リスクの早期発見と対策が可能です。導入時のサポートも手厚く、スムーズな運用開始を実現します。
導入時のサポートが手厚く、初期設定から運用まで丁寧にフォローしていただきました。操作も直感的で、IT専任担当者がいない当社でも問題なく使えています。」
IT資産管理の工数が大幅に削減できました。特にデバイス管理機能が優秀で、リモートワーク環境下での資産把握が容易になりました。分析機能も充実していて、投資判断に役立っています。
SaaSパトロール
引用：https://www.softbanktech.co.jp/service/list/saaspatrol
SaaSパトロールは、ソフトバンクテクノロジーが提供する、セキュリティに特化したSaaS管理ツールです。メールベースでのサービス検知により、IT部門が把握していないシャドーITを含むSaaS利用を可視化し、情報漏洩などのセキュリティリスクを低減します。
サービスの利用方針を「許可」「要申請」「禁止」の3段階で管理でき、テナントごとの詳細な管理も可能です。削除漏れユーザーの自動検知や通知機能により、アカウント管理の負担を軽減。今後はコスト管理機能や高度な分析ダッシュボードの追加も予定されており、さらなる機能強化が期待できます。
ービスカタログ機能が使いやすいです。社員が利用可能なSaaSを明確に把握できるようになり、申請プロセスも効率化されました。ユーザー向け画面もシンプルで好評です。
ソフトバンクテクノロジーのセキュリティノウハウが活かされていると感じます。今後追加予定の分析ダッシュボードにも期待しています。サポートも手厚く、安心して利用できます。
OPTiM サスマネ
引用：https://www.optim.co.jp/ops/
OPTiM サスマネは、企業内のSaaS、オンプレミス、ITデバイスを統合管理する国内初のSaaS管理サービスです。社内のあらゆるソフトウェアを可視化し、無駄なコストやセキュリティリスクの削減を支援します。
主な機能には、SaaSとオンプレミスの可視化、削除漏れID検知、シャドーIT検知、アカウント管理、ITデバイス台帳、契約管理台帳があります。
多要素認証やIPアドレス制御などのセキュリティ機能も備えています。情報システム部門の業務効率化と企業全体のIT資産管理の最適化を実現する、包括的なソリューションです。
OPTiM サスマネを導入してから、社内のソフトウェア管理が格段に楽になりました。特にシャドーITの自動検知機能は、セキュリティリスクの低減に大きく貢献しています。
ITデバイス台帳機能が非常に便利です。従業員ごとのデバイス管理が簡単になり、資産管理の効率が上がりました。ただ、連携できるSaaSの数をもっと増やしてほしいです。
YESODアカウントコントロール
引用：https://yesod.co/accontcontrol
YESODアカウントコントロールは、企業のSaaS管理を包括的にサポートする統合プラットフォームです。3,000以上のSaaSに対応し、利用状況の可視化からアカウント一括管理、シングルサインオン、アクセス制御まで幅広い機能を提供します。特に、簡単な導入と運用が特徴で、IT管理者の負担を大幅に軽減します。
詳細なログ管理とレポート作成機能により、セキュリティ強化とコンプライアンス対応を支援します。さらに、利用状況の分析によりコスト最適化にも貢献し、企業のSaaS活用を効率的かつ安全に推進します。
詳細なログ管理とレポート作成機能が非常に役立っています。監査対応が格段に楽になりました。アクセス制御機能も細かく設定できるので、セキュリティポリシーの徹底が容易になりました。
YESODアカウントコントロールの導入で、SaaS管理の手間が劇的に減りました。3,000以上のSaaSに対応しているので、社内で使用しているほぼすべてのサービスを一元管理できています。コスト削減にも役立っていて、経営陣からも高評価です。
LOCKED
引用：https://locked.jp/
LOCKEDは、企業のSaaS管理を包括的に支援する統合プラットフォームです。7,000以上のSaaSに対応し、利用状況の可視化からアカウント一元管理、シングルサインオン、アクセス制御まで幅広い機能を提供します。
簡単な導入と運用が特徴で、IT管理者の負担を大幅に軽減。高度なセキュリティ機能により、企業の重要データを保護し、コンプライアンス対応も支援します。
詳細なログ管理とコスト最適化機能により、企業のSaaS活用を効率的かつ安全に推進します。LOCKEDは、急速に変化するデジタル環境において、企業のIT資産管理を強力にサポートします。
LOCKEDを導入してから、SaaS管理の効率が格段に上がりました。7,000以上のSaaSに対応しているので、社内で使用しているほぼすべてのサービスを一元管理できています。特に、シングルサインオン機能が便利で、従業員からの評判も上々です。
導入の簡単さに驚きました。IT部門でなくても操作できるほど直感的なインターフェースで、運用負荷が大幅に軽減されました。無料トライアルもあるので、検討中の企業は一度試してみる価値があります。ただ、一部のマイナーなSaaSとの連携にはまだ改善の余地がありそうです。
SaaS管理ツールを導入するメリット
- アカウント管理を効率化できる
- SaaSにかかるコストを最適化できる
- セキュリティリスクを抑えられる
アカウント管理を効率化できる
SaaS管理ツールの導入により、複数のSaaS製品のアカウント管理を一元化し、大幅な効率化を実現できます。従来は各SaaSごとに個別管理が必要だった従業員のアカウント発行や権限設定を、一つの管理画面から統合的に行うことが可能になります。特に効果を発揮するのが、従業員の入退社時の対応です。
入社時には必要なSaaSのアカウントを一括で発行でき、退職時には全てのアカウントを迅速に無効化できます。これにより、アカウント管理の漏れによるセキュリティリスクを大幅に低減できます。
シングルサインオン（SSO）機能により、従業員は一つのIDとパスワードで全てのSaaSにアクセスできるようになります。これにより、パスワード管理の負担が軽減され、同時にセキュリティも向上します。部門やロールごとの権限管理も容易になり、適切なアクセスコントロールを実現できます。
SaaSにかかるコストを最適化できる
SaaS管理ツールを導入することで、企業のSaaS関連コストを大幅に最適化できます。まず、利用していないアカウントや重複契約の特定が容易になり、無駄な支出を削減できます。特に退職者の未削除アカウントや、使用頻度の低いライセンスの発見により、即座にコスト削減が可能です。
また、各SaaSの利用状況やコストを可視化することで、契約プランの見直しや、より費用対効果の高いサービスへの切り替えを検討することができます。さらに、契約更新時期を事前に把握できるため、計画的な予算管理や、より有利な条件での契約交渉が可能になります。
このように、SaaS管理ツールは単なる管理機能だけでなく、企業のIT投資を最適化し、コスト効率を高めるための重要なツールとして機能します。導入企業の多くが、大幅なコスト削減に成功しているという実績もあります。
セキュリティリスクを抑えられる
SaaS管理ツールの導入により、企業のセキュリティリスクを効果的に低減することができます。特に重要なのが、退職者のアカウント管理です。従来は見落としがちだった退職者の残存アカウントを一括で把握・無効化できるため、情報漏洩のリスクを大幅に削減できます。
また、各SaaSのセキュリティ設定状況を一元的に可視化し、設定漏れや脆弱性を迅速に発見することができます。不正アクセスや異常な利用パターンを検知する機能により、セキュリティインシデントの早期発見・対応も可能になります。
さらに、シングルサインオン（SSO）機能と多要素認証（MFA）の組み合わせにより、強固な認証基盤を構築できます。これにより、パスワード管理の負担を軽減しながら、高いセキュリティレベルを維持することができます。
このように、SaaS管理ツールは企業の包括的なセキュリティ対策を支援し、安全なSaaS利用環境の構築に貢献します。
SaaS管理ツールを導入するデメリット
- ランニングコストがかかる
- 新たに導入できるSaaSが限られる
ランニングコストがかかる
SaaS管理ツールを導入する際の主要なデメリットとして、継続的なランニングコストの発生が挙げられます。多くのツールは月額または年額での利用料金が発生し、管理するSaaS数やユーザー数に応じて費用が増加する傾向にあります。
特に、高度な機能を利用するためには上位プランへの加入が必要となることが多く、予想以上のコストが発生する可能性があります。また、一部のツールでは初期設定費用やカスタマイズ費用、サポート費用などの追加コストが必要となる場合もあります。
ただし、これらのコストは、ツール導入によって実現できるSaaSライセンスの最適化や業務効率化によって相殺できる可能性が高いと言えます。導入を検討する際は、想定されるコスト削減効果と比較しながら、投資対効果を慎重に検討することが重要です。
新たに導入できるSaaSが限られる
SaaS管理ツールを導入する際の注意点として、管理対象となるSaaSが制限される可能性があります。各ツールによって対応しているSaaS製品は異なり、特に国内製のSaaSや業界特化型のSaaSへの対応状況には大きな差があります。そのため、新しいSaaSの導入を検討する際、管理ツールの対応リストに含まれていないサービスは、一元管理の対象外となってしまう可能性があります。
これは、特に急成長中のスタートアップが提供する新しいSaaSや、特定業界に特化したニッチなSaaSを活用したい場合に課題となります。また、対応SaaSの追加には時間がかかることが多く、ビジネスのスピードや要件に合わせた柔軟なSaaS導入の障壁となる可能性があります。導入前に、自社の将来的なSaaS活用計画も考慮に入れた検討が必要です。
SaaS管理ツールに関するよくある質問
- SaaS管理ツールのセキュリティ対策について知りたい
- 無料で使えるSaaS管理ツールはある？
- SaaS管理ツールの導入で失敗しないコツは？
- SaaS一元管理ツールを導入すべき企業の特徴は？
- SaaS管理ツールのセキュリティ対策について知りたい
- SaaS管理ツールのセキュリティ対策は、主に以下の要素で構成されています。
まず、データの暗号化により、保存時や通信時の情報漏洩を防止します。多要素認証（MFA）やシングルサインオン（SSO）による強固な認証基盤により、不正アクセスを防ぎます。
重要な機能として、アクセス権限の管理があります。役割ベースのアクセス制御（RBAC）により、ユーザーごとに適切な権限を設定し、必要最小限のアクセス権限を付与することで、情報セキュリティを確保します。
定期的なセキュリティ評価やログ監視により、脆弱性の早期発見と対応が可能です。多くのツールでは、不正アクセスや異常な利用パターンを検知した場合、即座にアラートを発信する機能も備えています。重要なデータの定期的なバックアップと復旧手順の確認も、セキュリティ対策の重要な要素となっています。
- 無料で使えるSaaS管理ツールはある？
- 完全無料で利用できるSaaS管理ツールは基本的にありませんが、一部の製品では限定的な無料プランや無料トライアルを提供しています。例えば、マネーフォワード Adminaでは50IDまでは無料で利用可能です。
多くのツールでは、2週間から90日程度の無料トライアル期間を設けており、この期間中に機能や使い勝手を確認することができます。
ただし、無料プランや無料トライアルでは、管理できるSaaS数の制限や、一部機能の利用制限があることが一般的です。
導入を検討する際は、まず無料トライアルを活用して実際の使用感を確認し、自社のニーズに合っているかを見極めることをお勧めします。その上で、必要な機能や管理対象のSaaS数に応じて、適切なプランを選択することが重要です。
- SaaS管理ツールの導入で失敗しないコツは？
- SaaS管理ツールの導入を成功させるためには、以下のようなポイントに注意が必要です。まず、自社の課題と目的を明確にすることが重要です。コスト削減が主目的なのか、セキュリティ強化なのか、業務効率化なのかによって、最適なツールは異なってきます。
現在利用中のSaaSの棚卸しを行い、管理対象となるSaaSがツールの対応リストに含まれているか確認することが重要です。また、将来的な拡張性も考慮に入れ、新規導入予定のSaaSへの対応状況も確認しましょう。
さらに、無料トライアル期間を活用して、実際の使用感や運用負荷を確認することをお勧めします。この際、実際に使用する担当者の意見も取り入れることが重要です。また、導入後のサポート体制についても事前に確認し、スムーズな運用開始を図ることが成功のポイントとなります。
- SaaS一元管理ツールを導入すべき企業の特徴は？
- SaaS管理ツールの導入を検討すべき企業の特徴として、主に以下のような状況が挙げられます。まず、利用しているSaaS製品が10個以上ある企業です。複数のSaaSを個別管理している場合、アカウント管理やコスト管理の負担が増大し、一元管理のメリットが大きくなります。
また、従業員数が50名を超える規模の企業も導入を検討すべきです。従業員の入退社に伴うアカウント管理や、部門ごとのアクセス権限管理が複雑化する中、効率的な管理が必要となるためです。
さらに、セキュリティ要件が厳しい業界（金融、医療、製造など）の企業や、急速な成長期にある企業も、導入を検討する価値があります。前者はコンプライアンス対応のため、後者は柔軟なスケーラビリティの確保のために、体系的なSaaS管理が重要となるためです。
SaaS管理ツールでアカウント管理やコストの最適化を実現しよう
SaaS管理ツールは、企業のIT管理者にとって必要不可欠なソリューションです。本記事では、人気のSaaS管理ツール10選を比較し、それぞれの特徴や強みを解説しました。
アカウント管理の自動化、シングルサインオン、利用状況の可視化、コスト最適化など、SaaS管理ツールが提供する機能は多岐にわたります。自社のニーズに合ったツールを選ぶことで、IT管理者の業務効率化とセキュリティ強化を実現できるでしょう。
多くのツールが無料トライアルを提供しているので、導入前に実際に試してみることをおすすめします。SaaS管理ツールを活用して、企業のIT管理をより効率的かつ安全に行いましょう。
