おすすめのBPOサービスを知りたい
各BPOサービスを特徴や価格で比較したい
この記事を読んでいるあなたは、上記のように考えているかもしれません。
経営資源を有効活用しつつ業務の効率化を図ることができるため、企業全体のコストを削減し従業員を主力業務に集中させることができます。
ぜひ「ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)」の導入を検討してみてはいかがでしょうか。
このの記事では、「数多くあるBPOの中からおすすめを10選、特徴・価格・選び方」をお伝えしていきます。
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目次
BPOサービスのおすすめ8選比較一覧表
これから紹介する10個のBPOサービスを比較すると以下の表のようになります。
後ほどそれぞれのBPOサービスの特徴について詳しくご紹介いたしますので、ぜひ参考にしてみてください。
業務アウトソーシング (BPO) | パソナ BPO ・アウトソーシング | Caster BPO | Adecco アウトソーシング | 人事給与BPO PROSRV | パーソルワークスデザイン BPOサービス | NTTデータ スマートソーシング BPO | BPO ソリューション | |
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価格 | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ | 要問い合わせ |
バックオフィス | × | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | |
営業代行 営業事務 | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | × | |
カスタマー サポート | ○ | ○ | ○ | × | × | × | × | |
事務全般 | × | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
RPA | × | × | × | × | × | × | ○ | |
採用代行 | × | ○ | × | ○ | × | × | × | |
人材育成 | × | × | × | × | × | × | ○ | ○ |
受付・イベント | × | ○ | × | ○ | × | × | × | |
コンテンツ作成 | ○ | × | × | × | × | × | × | ○ |
マーケティング | × | × | × | × | × | × | × | ○ |
拠点数 | 国内各地 | 国内18拠点 | 非公開 | 国内各地 | 国内3拠点 3カ国 | 国内9拠点 | 国内7拠点 | 国内11拠点 |
実績 | 月間80件以上 | 数1000名単位のプロジェクト | 非公開 | 7,500件 | 2,000件以上 | 官公庁等 | 非公開 | 1,200件 |
BPOサービスのおすすめ10選|大手・有名企業も紹介
次に、おすすめのBPOサービス10選をご紹介いたします。
BPOサービスは、提供会社により対応できる業務が大きく異なります。
まずは自社が依頼したい業務に対応可能なBPOサービスを確認しましょう。
ネオキャリア 業務アウトソーシング(BPO)|幅広い業種での実績を保有するおすすめのBPOサービス
出典:https://www.neo-career.co.jp/services/bpo/
- 高い対応力で自社のニーズに細部まで応えられる
- 強固なセキュリティで情報漏洩のリスクが少ない
- 業務報告を細かく行うから状況を把握しやすい
- 3,000社以上の実績と80%以上のリピート率
業務アウトソーシング(BPO)はアウトバウンドやインバウンド、その他幅広い業種での実績を保有するおすすめのBPOサービスです。
対応力に優れていて、コールセンターにおける音声ガイダンスの設定やスクリプトの作成などはすべて任せられます。
また自社と受託会社の突発的な会議にも素早く対応。問題が起きた時のタイムラグが不安な企業でも安心して委託できます。
会社の情報を社外に出すことに抵抗がある企業も安心です。
委託した業務を行う場所への入退室は、ICカードや指紋認証によって管理されており、さらに従業員は私物を持ち込むことはできません。
強固なセキュリティにより、不正入室やスマホ撮影での情報漏洩といった万が一の事態を防げるでしょう。
委託した業務に関する報告をレポートを通して細かく行います。
また状況の報告に加えて品質向上のための施策も提案。
業務を任せるだけでなく現状から改善案も生み出してくれるため、PDCAを社内で回す時間を軽減できます。
導入実績
河合塾、PR TIMES、SOMPOリスクマネジメントなど
パソナ BPO・アウトソーシング|導入から運用まで専門コンサルタントがサポートしてくれる
出典:https://www.pasona.co.jp/clients/service/lp/bpo_lp/
- 導入から運用まで専門コンサルタントが対応
- 自社に最適なBPOサービスの活用方法を提案
- スタッフ研修に注力し受託業務のサービス品質を担保
パソナ BPOサービスでは現状の把握から、体制構築、運用改善まで一貫して専門コンサルタントとともに実施できます。
徹底的なサポートで、伴走してもらいながら自社の戦略を運用できる仕組みです。
BPOサービスについて知見のある社員がいなくて不安な企業でも、気軽に導入を検討できるでしょう。
またサービス形態に合わせて、最適な運用体制を提案します。
社内にパソナ BPOサービスからチームを派遣する方法や、自社外のBPOセンターで業務を実行する方法を用意。
他にもクラウドワーカーがリモートで業務を行うクラウドソーシング型も提供しています。
サービス体制を崩さずに業務をお任せできて便利です。
パソナ BPOサービスでは受託した業務の品質を担保、向上するために、プロジェクトマネージャーという職位を設けて、その他スタッフのスキルアップ研修を実施。
BPOサービスを利用して自社のサービス品質の向上を実現したい企業にぴったりです。
導入実績
月桂冠、Chubb損害保険、三菱日立パワーシステムズなど
Caster BPO|必要な業務量だけを委託できる完全カスタマイズBPOサービス
- 業務量はカスタマイズできて最適な料金で使える
- 特別な認定を受けたスタッフがサポート
- 個人情報保護認証を取得したセキュリティ体制
Caster BPOはプランに縛られずに必要な業務量だけを委託できる完全カスタマイズサービスです。
自社でリソースが足りない量のみアウトソーシングして料金を支払うため、無駄なコストをかけずに業務量をコントロールできるでしょう。
また、Casterの中でも特別な認定を受けた人のみが依頼社への専任スタッフとして担当します。
専任スタッフは今までの経験で培ったノウハウを活かして導入と運用についてアドバイスを実施。
スタッフの知識量が担保されているため、BPOサービスの品質が低下する心配は不要です。
情報の管理は限られた環境で保護されたり、暗号化管理ツールで保管したりしています。
個人情報についてのガイドライン水準に達して、個人情報保護認証である「JAPiCOマーク」を取得。秘密情報に値する業務内容を委託したい場合でも心配なく、サービスを利用できます。
Adecco アウトソーシング|ITテクノロジーを活用した業務改善のサポートに強み
出典:https://www.adecco.co.jp/client/service/outsourcing
- ITテクノロジーを使った運用方法を提案してくれる
- 600名以上のスタッフからニーズに最適な人材を選定
- 導入実績7,500件と20年以上のノウハウを活かしたサービス
AdeccoのアウトソーシングサービスはITテクノロジーを活用した業務改善のサポートを得意としています。
紙資料を高い精度でデータ化するAI-OCRと業務自動化ツールであるRPAの組み合わせで業務量とコスト削減を実現。
人為的な能力だけでなくITを使った提案で、業務の効率化にむけた改善策を発見できるでしょう。
在籍しているスタッフは600名以上で、ニーズに合った能力を保持している人材が担当。
各業務の生産性を向上させるのに最適なスタッフが作業を実施するため、業務効率の低下を招く不安はありません。
実績は1996年から累計7,500件以上です。
経験で得たノウハウを活かしたBPOサービスによって、導入効果をしっかり得られるアウトソーシングが期待できます。
様々な業界や業種で業務を受託していることから、特殊な業務を委託したい場合でも気兼ねなく利用を検討できるでしょう。
導入実績
SHIFT、日本ロレアルなど
人事給与BPO|人事給与における業務に特化したBPOサービス
出典:https://www.dcs.co.jp/solution/bpo/
- 委託する業務量を徐々に広げられて段階的に導入可能
- 独自のデータセンターで情報を24時間監視している
- システムを0から作れて自社に最適な仕様を構築できる
PROSRV on Cloudは人事給与における業務に特化したBPOサービスです。
委託する際は一括ですべての作業を依頼する必要はなく、社内環境や要望に応じて導入スピードをカスタマイズできます。
一度に予算が確保できない企業や、導入効果を段階的に把握したい企業にぴったりです。
導入実績
龍谷大学、リンクアンドモチベーショングループ、OCSなど
パーソルワークスデザイン BPOサービス|資格検定や学校業務、通信教育業務などを行うBPOサービス
出典:https://www.persol-wd.co.jp/downloads_cat/bpo-service/
- 教育現場のシステム開発から委託できてネット試験も簡単に実現
- 添削課題は即日返却で受講者の満足度を上げられる
- 万全なセキュリティ体制下での学内の書類保管を委託できる
パーソナルワークデザインが提供するBPOサービスは資格検定や学校業務、通信教育業務などを行うサービスです。
試験業務においてはインターネット試験にも対応していて、システム開発から試験後の処理まで一貫して代行します。
コロナ禍での試験運営が円滑に行えていない団体にとって心強い味方でしょう。
導入実績
日本能率協会マネジメントセンター、浦安市役所、体育進学センターなど
NTTデータ スマートソーシング BPO|業務プロセスを網羅的にサポートできるBPOサービス
出典:https://www.nttdata-smart.co.jp/service/bpo.html
- ITと人を活用してどの業界にも対応できるサービスを提供
- 新しいツールのトレーニング委託で余分な業務を減らせる
- 文書の画像データ化や保管を依頼して社内の作業業務を削減
NTTデータ・スマートソーシングはITと人為的な力を融合させて、業務プロセスを網羅的にサポートできるBPOサービスです。
一般的なBPOサービス内容であるバックオフィス業務やオペレーション業務の委託に加えて、新たに導入したビジネスツールに関する社員トレーニングの業務依頼も行えます。
主要業務を抱えながらシステム導入の担当者をしている従業員であれば、システム導入における業務を減らし、コア業務に時間を割けるでしょう。
BPOソリューション|ものづくりの経験から培ったノウハウを活かしたサービス
出典:https://solution.toppan.co.jp/bpo/
- キャンペーンの企画、設計から運用までを一貫して委託できる
- 高度なセキュリティ研修を受けたスタッフが業務を実施
- 教育機関や民間企業、自治体のあらゆる業務を受託できる
大手印刷会社のトッパンが展開するBPOソリューションは、今までのものづくりの経験から培ったノウハウを活かしたサービスです。
キャンペーン業務ではやるべきことの提案から賞品発送、結果レポートのまとめまで全てに対応。
キャンペーンを企画したことがない企業でもBPOソリューションを活用すれば、実施効果の高いキャンペーンを社内リソースを使わずに実施できます。
またセキュリティ体制は国内最高レベルで、生体認証による入隊管理システムやウイルス対策などを実施。
さらに全従業員がセキュリティ教育や、eラーニングによるBPO教育を受けています。
BPOサービスの利用を検討する上で、セキュリティ面を重視したい企業にぴったりです。
ビジネスプロセスアウトソーシング(BPO)とは
はじめに基礎知識も兼ねて、BPOとは何か?アウトソーシングとはどんな違いがあるのかをご紹介いたします。
BPOとは?
BPOとは、ビジネスプロセスアウトソーシングの略で、 総務や人事、経理といったノンコア業務や、自社には運用ノウハウがない業務を、継続的に外部の事業者に委託することを指します。
BPOを提供している事業者は複数あり、それぞれ得意分野や、高度な専門領域を掲げています。
BPOが注目されている理由のひとつとして、「企業の人材不足」が挙げられます。
人材不足の状態では、従業員ひとりあたりの仕事量が増加します。
多忙によって業務の質が低下してしまうことで、結果として利益の減少にもつながる可能性があります。
この問題を解決するためには人材の確保が必要不可欠ですが、少子高齢化による労働力人口の減少により、なかなか満足のいく採用が難しいのが現状です。
このため、既存の従業員だけで更なる利益を追求するという、組織全体の疲弊を招く状態になっている企業が多くあります。
そこで役立つのが、BPOです。
例えば利益に直結しないノンコア業務を、外部の事業者に委託すれば、既存の従業員を主力(コア)業務に集中させることが可能になります。
BPOとアウトソーシングの違い
アウトソーシングとは、「企業や組織が業務を遂行するために必要なリソースを、外部から調達すること」の一手法であり、業務委託とも言います。
リソースの調達方法としては人材派遣などもありますが、受け入れ側に指揮命令や労働時間管理の必要があるため、ある程度の規模のリソースが必要な場合はアウトソーシングを採用することが多いようです。
一方のBPOは、アウトソーシングと同じ業務委託ですが単純なリソース調達が目的ではありません。
企業活動において欠かすことのできない業務プロセスの一部または全部を、企画・設計から実施リソースの確保、継続的な改善活動まで一括して専門業者に任せることを指します。
専門的な知識や経験をもったBPO業者に一連の業務フローを任せることで、自社の持つリソースを本来行うべき検討や判断を必要とするコア業務に割り当てることができるようになります。
BPO業者の選定基準
業務内容を改善して適切なフローで効率良くプロセスを遂行するには、信頼のおけるBPO業者との提携が何よりも重要です。
ここでは、委託先選定時のポイントをご紹介します。
ポイント1|業務実績を確認する
BPOを導入したい業務が専門性の高いものであればあるほど、事業者に実績があるかどうかが重要な選定基準となります。
また、受託数だけでなく実際に成果が挙がっているかどうか、どの程度の品質が担保されているのかという点も確認しておきましょう。
ポイント2|将来的なBPO化拡大に対応できるか確認する
まずは限定的にBPOを導入し、軌道に乗ったら業務範囲を拡大するというのもBPOの導入を成功させるための1つの方法です。
ただし、業務をどの程度まで委託できるかのキャパシティは、事業者の規模によって大きく変動します。
将来的にBPOの委託範囲を広げる計画があるならば、業務量や委託する業務内容の増加に対応できる企業規模の事業者を選定しましょう。
ポイント3|コストと品質のバランスを見極める
サービスの価格が安ければコストを下げることはできますが、業務内容の品質が伴っていなければ意味がありません。
自社にとってきちんと利益が出る費用の範囲で事業者を選定しなければなりませんが、価格だけではなく、きちんと効果を実感できる質の伴った事業者を選定するように心がけましょう。
また、コストの相場を把握するために、複数の業者に同じ業務内容の見積もりを提示して情報収集するのもおすすめです。
なお、なるべく正確な見積額に近づけるように、事前に依頼する業務内容やプロセスを精査したうえで見積りを依頼するようにしましょう。
ポイント4|セキュリティ体制を確認する
重要な情報が流出する危険性を少しでも防ぐために、BPO業者が万全なセキュリティ体制を整えているかどうかチェックしておきましょう。
具体的な判断材料としては、個人情報を適切に取り扱っていることを表す「プライバシーマーク」、セキュリティ対策が国際基準に達していることを保証する「ISMS認証」などを取得していることが挙げられます。
また、契約時に業務の再委託を制限する項目を設けることも有効な手段です。
ポイント5|イレギュラー対応が可能か確認する
定型業務外にも対応してもらえるか、というのも重要な選定基準です。
契約した時間外の対応や突発的に起こってしまった作業の依頼可否、対応可能な場合の追加料金など、イレギュラー対応が発生することを想定した項目も確認しておきましょう。
イレギュラー対応ができない事業者と契約する場合は自社の社員が対応することになるため、完全にBPO任せにするのではなく、業務内容を把握している人材を確保しておく必要があります。
BPOを導入するメリット5選
BPOサービスの導入には、当然のことながらメリットとデメリットが存在します。
BPOのメリットとデメリットを知ることで、BPOサービスへの理解が深まり、効果的に活用することが可能になります。
はじめに、BPOを導入するメリットについてご紹介いたします。
メリット1|業務の標準化
業務を外部へ委託するにあたって、非効率的になっていた業務の標準化が行われます。
BPOサービスの対象となる業務はルーチンワークが多くの割合を占めています。
ルーチンワークは何も考えずに黙々とこなされるため、非効率的なやり方が習慣化しているケースが多く見受けられます。
また、作業が属人化しており、引継ぎが困難になっているケースもあります。
業務をBPOする際には、これらの業務をマニュアル化して渡す必要があり、必然的に不必要な業務が削ぎ落され、生産性が向上します。
メリット2|コア業務への集中が可能
多角化経営が増えている現代、企業は多数の市場においてコア業務を抱えています。
企業は多方面の事業を安定的に成長させる必要がありますが、経営資源が無限にあるわけではありません。
BPOサービスを活用してノンコア業務の負担を減らすことで、コア業務へと経営資源を集中させることが可能になります。
メリット3|業務効率化と品質の向上
BPOサービス業者は該当業種について熟知しており、業務運用ノウハウを持っているため、業務が効率化されます。
また、人材育成等の人事の負担がなく、高品質のサービスを享受できるのもメリットの1つです。
メリット4|環境変化への迅速な対応
時代が変化する中、企業は法や制度への柔軟な対応を求められています。
BPOサービス業者は常に最新の法制度に対応しており、企業のコンプライアンスを高めてくれます。
メリット5|固定費の変動費化
新しく社員を雇ったり、設備投資をしたりすればするほど、人件費や施設維持費といった固定費は増大していきます。
BPOサービスにかかるコストは変動費であるため、生産量や企業の経営状態に合わせて調節することができます。
これにより、余分なイニシャルコストやランニングコストの削減につながります。
BPOを導入する上で生じるデメリット5選
BPO導入にはメリットだけでなく、下記のようなリスクやデメリットが伴います。
これらはいずれも無視できないポイントであり、BPO導入の際には、想定するメリットに対してデメリットが上回っていないか、十分に検討すべきです。
デメリット1|ノウハウを蓄積できない
業務を丸ごと委託する性質上、社内にノウハウを蓄積できないのがBPOの大きなデメリットといえます。
このため、BPOする業務の選定が極めて重要となります。
また、企業が業務プロセスを把握できないため、ガバナンスが弱体化する危険性も否めません。
デメリット2|インハウス化が難しい
一度BPOサービス業者に委託した業務を改めてインハウス化(業務を社内に戻すこと)することが難しくなります。
BPOサービス業者が事業を停止したり、業績悪化や倒産したりすることによってインソースせざるを得なくなった際に、必要以上のコストがかかってしまいます。
部門の設立、人材育成、インフラ構築など大きな組織再編を迫られ、多数の経営資源を割かねばなりません。
デメリット3|情報漏洩のリスク
外部に業務を委託する以上、情報漏えいのリスクは必ずつきまといます。
BPOはその性質上業務フロー全体をアウトソーシングするため、顧客情報や企業機密を取り扱うケースが多くなります。
必然的に情報漏えいのリスクはその他の外注手段と比べて高く、強固なセキュリティ体制を敷いているBPOサービス業者の選定が必須です。
デメリット4|社員のモチベーション低下
BPO導入により、組織内の構造が改革され、これまで当たり前だった業務の変更や削減がもたらす影響についても考慮しなければなりません。
組織変革は従業員に大きな労力を強いるため、社員への手厚いフォローアップがなければ、モチベーションやエンゲージメントが低下してしまいます。
デメリット5|拡張性のある分野には適さない
BPOにおいては、ある分野の業務フローを丸ごと委託します。
新たな業務を追加して拡張していく分野の業務は、そのたびに業務フローチャートの修正が必要となり、戦略的な判断や確認が必要となります。
拡張性のある分野の業務はBPOに適さないといえます。
BPOのメリットを最大化できる業務4選
BPOのメリット・デメリットが整理できたところで、続いてBPOの対象となる業務領域について具体的にご紹介します。
BPOはいわゆるノンコア業務を代行するサービスであり、総務部門・経理部門・人事部門などの業務を広く対象としています。
ここでは、部門ごとにBPOのメリットを最大化できる業務をご紹介します。
総務部門の業務
総務部門でBPOの対象となる代表的な業務は、受付業務・備品管理・文章管理などのオフィス管理業務です。
どのような企業にも共通して存在する業務であるため、多くのBPO事業者が業務領域の対象としています。
また、オフィスの移転・レイアウト変更の手配や、会議室・社員寮など社用施設の管理、社内インフラ・情報システムの整備などについても対応しているBPOサービスがあります。
経理部門の業務
経理部門では、経理業務に関するデータの入出力や取引先への請求・支払業務、予算管理や債権・債務の管理、決算業務や利益・収益の集計など、ほぼすべての業務がBPOの対象となります。
繁忙期には大量のデータ処理が発生する経理部門において、BPOをうまく取り入れることで従業員の負担を軽減できるとされています。
その他に、人員配置の最適化をはかり、なおかつ正確性の高い処理を実現できるのも特徴です。
人事部門の業務
人事部門の業務は、主に労務管理などの内部向け業務と、採用などの外部向け業務に大別できます。
BPOサービスはその両方を対象としており、具体的には従業員の給与・賞与計算や社会保険、年末調整、福利厚生などの手続き、採用活動の代行などが挙げられます。
さらに、近年では従業員のマイナンバー管理やペーパーレス対応など、法改正によって以前には存在しなかった業務も登場しており、人事部門の業務はさらに負担が増加しています。
人事部門のBPOはこのような人事・労務にかかわる業務全般を外部に委託し、プロのノウハウを活用できる点がメリットです。
マーケティング部門の業務
顧客管理から市場動向の調査まで、マーケティング部門で行う業務を委託することができます。
BPO事業者によっては、ビジネスプロセスにおける課題を明確にした上で、的確な解決方法を提供してくれます。
また近年、多くの企業が取り入れているマーケティングオートメーションの導入・運用のサポートもあわせて行う事業者もあります。
効果的なマーケティング戦略が重要な現代において、当該分野の専門家の力を借りるのは有効だと言えます。
さらに、イベント運営やカタログ制作、デジタルコンテンツ作成などのプロモーション全般のサポートもマーケティングBPOのひとつです。
市場調査や顧客管理、新規開拓などのマーケティング業務は自社で行い、プロモーション部分は専門のノウハウをもった業者に委託するなどの運用方法も選択肢として考えられます。
おすすめのBPOサービス|まとめ
会社業務のすべてにおいて、高い生産性を保つことは難しいです。
また日常業務に時間や労力を割いていると、収益性の高い業務の運営にも支障をきたしてしまうでしょう。
BPOサービスで採算性の低い業務を外部委託すれば、生産性が向上し、会社全体として得られる利益が大きくなります。
ただし委託する業務によって、選ぶべきBPOサービスは異なります。
委託する予定の業務に強く、情報管理を徹底した信頼性の高いBPOサービスを選ぶべきです。
自社に合ったピッタリのBPOサービスを見つけるためにも、ぜひ幅広いBPOサービスを今回ご紹介した選定ポイントを考慮しながら選定しましょう。