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人事労務アウトソーシングおすすめ15選|料金・選び方のコツを徹底比較!

「給与計算や社会保険手続きに追われ、コア業務に集中できない」「担当者の急な退職で業務が止まったら…」人事労務に関するこうしたお悩みはありませんか?

適切な人事労務アウトソーシングを導入することで、これらの課題は解決可能です。ノンコア業務から解放され、担当者は採用戦略や人材育成といった、企業の成長に直結する業務へ専念できるようになります。

本記事では、100社以上の導入を支援してきた専門コンサルタントが、おすすめの人事労務アウトソーシングサービス15選を徹底比較します。さらに、失敗しない選び方のポイントからメリット・デメリットまで、初めて検討する方が知りたい情報を網羅的に解説します。

この記事でわかること
  • おすすめ人事労務アウトソーシングサービス15選の比較
  • 【総合型】【専門特化型】各社の特徴と料金
  • 失敗しないサービスの選び方6つのポイント
  • 導入前に知っておくべきメリット・デメリット

この記事を読めば、自社の課題を解決してくれる最適なパートナーが見つかります。ぜひ最後までご覧ください。

目次

人事労務アウトソーシングとは?

人事労務アウトソーシングとは、給与計算や社会保険の手続きといった、企業のノンコア業務(事業の中心ではないが不可欠な業務)を、外部の専門家へ委託する経営手法のことです。

多くの中小企業様では、専門知識を持つ人材の確保が難しかったり、担当者の退職による業務停滞のリスクを抱えていたりするケースが少なくありません。こうした日々の煩雑な手続きや管理業務を専門家に任せることで、法改正にも迅速に対応でき、業務の効率化と品質向上が期待できます。

その結果、これまで手続き業務に追われていた社員は、採用活動や人材育成といった、企業の成長に直結する「コア業務」へ専念できるようになるのです。本記事では、その具体的なサービス内容や選び方について詳しく解説します。

【比較表】おすすめの人事労務アウトソーシングサービス15選

人事労務アウトソーシングサービスは数多く存在しますが、それぞれに特徴や強みがあります。自社に最適なサービスを見つけるためには、まず全体像を把握し、各社の違いを比較することが重要です。

ここでは、本記事でご紹介する「総合型」と「専門特化型」の全15社について、特徴や料金を一覧で比較します。この表で自社の課題解決に繋がりそうなサービスをいくつかピックアップし、詳細を確認してみてください。

会社名タイプ月額費用特徴こんな企業におすすめ
freee人事労務アウトソース総合型50,000円~freeeソフトと連携し、バックオフィス全体のDX化を推進freeeユーザー、バックオフィス全体の効率化を目指す企業
BPO Service総合型100,000円~労務・経理・会計をワンストップで支援。管理会計の視点で経営をサポート経営数字の可視化や、利益体質な組織作りを目指す企業
CASTER BIZ HR総合型120,000円~採用倍率100倍の優秀なアシスタントが業務フローの改善提案も行う即戦力のプロに任せたい、業務プロセスの見直しまで手が回らない企業
まるごと管理部総合型100,000円~管理部門を丸ごと代行し、スタートアップ・ベンチャー支援に特化バックオフィス体制が未整備なスタートアップやベンチャー企業
Remoba労務総合型100,000円~初期費用0円の定額制で、最短5営業日で導入できるスピード感が魅力コストを抑えつつ迅速にアウトソーシングを導入したい成長企業
HELP YOU総合型100,000円~継続率98%。採用率1%の優秀なアシスタントがチームで対応窓口を一本化したい、業務のクオリティには妥協したくない企業
COMIT HR総合型要問い合わせ20年以上の実績。既存システムをそのまま活用でき、業務改善コンサルも提供セキュリティと実績を重視し、既存システムを変えずに効率化したい企業
FOC人事アウトソーシング総合型要問い合わせ金融機関レベルの高いセキュリティと40年以上の実績。オーダーメイド型セキュリティと信頼性を最重視し、独自の業務フローに対応してほしい企業
iAP総合型要問い合わせオーダーメイド型の柔軟なサービス設計。部分的な依頼も可能スモールスタートしたい、パッケージプランが合わない企業
Chatwork労務アシスタント総合型98,000円~使い慣れたChatworkで依頼が完結。最短1ヶ月からの短期契約も可能Chatworkを導入済みで、手軽に専門家のサポートを受けたい企業
SATO社会保険労務士法人専門特化型要問い合わせ全国対応可能な大手社労士法人。法的な専門性と圧倒的な実績数が強みコンプライアンス遵守を徹底したい、信頼できる専門家を探している企業
アクタス社会保険労務士法人専門特化型要問い合わせ社労士・税理士・公認会計士が在籍。労務・会計・税務をワンストップで支援バックオフィス全体を効率化したい、専門家とDX化を進めたい企業
社会保険労務士法人エスネットワークス専門特化型50,000円~IPO準備・上場企業への支援に特化。会計や税務の知見も豊富将来的な上場を見据えている、複雑な給与体系を持つ成長企業
給与計算代行サービス(株式会社BOD)専門特化型要問い合わせ給与計算に特化した専門サービス。正確性と効率性を両立給与計算の正確性を高めたい、法改正に不安がある企業
MHCトリプルウィン専門特化型要問い合わせ大手資本の信頼性が魅力。給与計算に加え、福利厚生制度の構築まで支援従業員エンゲージメントも高めたい、信頼できる大手に任せたい企業

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【総合型】幅広い業務に対応可能なおすすめ人事労務アウトソーシングサービス10選

「給与計算だけでなく、社会保険手続きや勤怠管理など、人事労務に関わる業務をまとめて外部に任せたい」とお考えの企業様には、幅広い業務に対応できる「総合型」のアウトソーシングサービスがおすすめです。窓口が一本化されるため、複数の業者とやり取りする手間が省け、担当者の負担を大幅に軽減できるのが大きなメリットです。

ここでは、100社以上の導入を支援してきた専門家の視点で厳選した、信頼できる総合型サービスをご紹介します。

サービス一覧
  • freee人事労務アウトソース(freee株式会社)
  • BPO Service(株式会社Timers)
  • CASTER BIZ HR(株式会社キャスター)
  • まるごと管理部(マルゴト株式会社)
  • Remoba労務(株式会社Enigol)
  • HELP YOU(株式会社ニット)
  • COMIT HR(株式会社InfoDeliver)
  • FOC人事アウトソーシング(芙蓉アウトソーシング&コンサルティング株式会社)
  • iAP人事業務・労務管理のアウトソーシング(株式会社アイエーピー)
  • Chatwork労務アシスタント(株式会社kubellパートナー)

各サービスで得意な領域や料金体系、サポート体制が異なります。自社の課題や企業文化に最も合うパートナーはどこか、という視点でじっくり比較検討してみてください。

freee人事労務アウトソース(freee株式会社)

会計ソフトの提供で知られるfreee株式会社が展開する、中小企業向けのBPOサービスです。 すでに「会計freee」や「人事労務freee」を利用している企業はもちろん、これからバックオフィス全体のDX化を進めたいと考えている企業にとって、非常に親和性の高いサービスといえるでしょう。単なる業務代行に留まらず、業務フローの設計からサポートしてくれます。

freee人事労務アウトソースの魅力
  • 会計freeeとのシームレスな連携
  • 企業の成長に合わせた柔軟な体制変更
  • 従業員からの問い合わせ対応も委託可能

最大の強みは、給与計算から会計処理までバックオフィス業務をシームレスに効率化できる点です。また、クラウド上にデータが蓄積されるため、将来的な内製化への切り替えもスムーズに行えます。従業員からの問い合わせにも直接対応してくれるため、担当者の業務負担を大幅に削減できるのも嬉しいポイントです。

このサービスは、給-ノンコア業務を専門家に任せ、担当者にはより戦略的な業務に集中してほしいと考える経営者に最適です。煩雑な業務から解放されるだけでなく、クラウド活用によるペーパーレス化も推進できるため、組織全体の生産性向上に貢献します。

プラン名初期費用月額費用備考
要問い合わせ300,000円~50,000円~従業員20名まで

BPO Service(株式会社Timers)

株式会社Timersは、企業の「止まらない労務運用」を支援するBPOサービスを提供しています。

給与計算や勤怠管理といった定型業務を外注化することで、人件費などの固定費を変動費へと転換。

さらに、年末調整などの繁忙期の業務も吸収し、属人化や担当者の退職といったリスクに強い、安定したバックオフィス体制の構築をサポートします。

BPO Serviceの魅力
  • 繁忙期の業務量増加にも対応できる柔軟性
  • 給与計算から入退社手続きまで幅広くカバー
  • 最短5営業日でのスピーディーな導入

最大の強みは、年末調整などの繁忙期に発生する業務の山を吸収し、従業員の負担を軽減できる点です。

また、給与計算や勤怠管理、入退社手続きまで幅広い業務をカバーしており、必要な業務を切り出して依頼することもできます。

最短5営業日で導入可能なスピード感も、急な人手不足に悩む企業にとって心強いでしょう。

「担当者が少なく、繁忙期の業務が回らない」「担当者の退職リスクに備え、業務が止まらない体制を作りたい」と考える企業に最適です。

定型業務をプロに任せ、安定的で効率的な労務管理を実現したい企業におすすめします。

プラン名初期費用月額費用備考
勤怠管理 or 給与計算要問い合わせ200,000円~従業員50名程度、契約期間3ヶ月~
勤怠管理 + 給与計算要問い合わせ400,000円~従業員50名程度、契約期間3ヶ月~
年末調整(スポット)要問い合わせ200,000円~従業員50名程度、契約期間1ヶ月

CASTER BIZ HR(株式会社キャスター)

オンラインアシスタントサービスのパイオニアである株式会社キャスターが提供する、人事労務領域に特化したサービスです。採用倍率100倍を突破した優秀なアシスタントがチーム体制で業務をサポートしてくれるため、まるで自社に経験豊富な人事部門ができたかのような安心感を得られます。業務の実行だけでなく、非効率な業務フローの改善提案まで行ってくれるのが大きな特徴です。

CASTER BIZ HRの魅力
  • 採用倍率100倍の優秀なアシスタント
  • 労務から採用まで幅広い業務に対応
  • 業務フローの改善提案力

特筆すべきは、単なる作業代行に留まらない点です。給与計算や勤怠管理はもちろん、採用代行や評価制度の運用サポートまで、人事に関するあらゆる業務を高い専門性で支援します。その上で、より効率的な業務の進め方を積極的に提案してくれるため、属人化していた業務の仕組み化も同時に進められます。

「即戦力となるプロに業務を任せたい」「日々の業務が忙しく、業務フローの見直しまで手が回らない」といった課題を抱える企業に最適なサービスです。専門家チームに任せることで、担当者は安心してコア業務に集中できる環境が整います。

プラン名初期費用月額費用備考
CASTER BIZ HR要問い合わせ120,000円~契約内容により変動

まるごと管理部(マルゴト株式会社)

マルゴト株式会社が提供する「まるごと管理部」は、その名の通り、人事労務だけでなく経理や総務といった管理部門の業務を丸ごと代行してくれるサービスです。特に、バックオフィス体制が未整備なスタートアップやベンチャー企業から絶大な支持を得ています。単なる業務代行ではなく、会社の成長フェーズに合わせた最適な管理部門の構築を支援してくれます。

まるごと管理部の魅力
  • 管理部門業務をまとめてアウトソース可能
  • スタートアップ・ベンチャー支援に特化
  • 課題に合わせた柔軟なプラン設計

このサービスの最大の強みは、人事労務、経理、法務、情報システムまで、あらゆる管理部門業務をワンストップで依頼できる網羅性です。急成長する企業の特性を深く理解しており、事業フェーズに合わせた最適なサポートを提供します。また、各社の課題に応じて業務内容を細かくカスタマイズできるため、無駄なコストが発生しにくい点も魅力です。

「専任の管理部長を雇うほどではないが、煩雑なバックオフィス業務から解放されたい」と考える経営者の方にぴったりです。会社全体のノンコア業務をプロ集団に一任し、事業成長に集中したい企業におすすめのサービスといえます。

プラン名初期費用月額費用備考
労務プラン要問い合わせ100,000円~企業の課題に合わせてカスタマイズ

Remoba労務(株式会社Enigol)

株式会社Enigolが運営する「Remoba労務」は、月額10万円からの定額制で人事労務・経理・秘書といったバックオフィス業務を依頼できるオンラインサービスです。特に、コストを抑えつつ迅速に業務をアウトソースしたい成長期の企業から高い評価を受けています。経験豊富なディレクターと実務担当者がチームでサポートしてくれるため、安心して業務を任せることが可能です。

Remoba労務の魅力
  • 月額10万円からの分かりやすい定額制
  • 労務・経理・秘書業務まで幅広く対応
  • 最短5営業日で導入できるスピード感

このサービスの大きな魅力は、初期費用がかからず、月額料金も10万円からというコストパフォーマンスの高さです。予算の見通しが立てやすいため、特にキャッシュフローを重視する成長企業に適しています。また、労務だけでなく経理や秘書業務まで幅広く依頼でき、最短5営業日という迅速な導入が可能な点も、急な人手不足に悩む企業にとって心強いでしょう。

「アウトソーシングを試してみたいが、費用がどれくらいかかるか不安」「人事だけでなく、他のバックオフィス業務もまとめて効率化したい」というニーズを持つ企業に最適なサービスです。必要な業務を必要な分だけ、リーズナブルに依頼したいと考える経営者におすすめします。

プラン名初期費用月額費用備考
Remoba労務0円100,000円~契約内容により変動

HELP YOU(株式会社ニット)

株式会社ニットが運営する「HELP YOU」は、継続率98%という高い顧客満足度を誇るオンラインアウトソーシングサービスです。採用率1%の厳しい選考を通過した優秀なアシスタントが、専属ディレクターを中心としたチーム体制で業務をサポートします。人事労務はもちろん、経理や営業サポート、Webサイト運用まで、幅広い業務に対応できるのが大きな強みです。

HELP YOUの魅力
  • 継続率98%の高い顧客満足度
  • 専属ディレクターによるワンストップ窓口
  • 各分野のプロフェッショナルによるチーム体制

特筆すべきは、窓口となる専属ディレクターがクライアントの依頼内容を丁寧にヒアリングし、最適なチームを編成してくれる点です。これにより、依頼側は複数のアシスタントと直接やり取りする必要がなく、コミュニケーションコストを大幅に削減できます。また、各分野の専門家がチームで対応するため、一つの業務だけでなく、関連する様々なノンコア業務をまとめて高品質で依頼することが可能です。

「窓口を一本化して、人事だけでなく他のバックオフィス業務もまとめて任せたい」「業務のクオリティには妥協したくない」という企業に最適なサービスです。優秀な専門家チームが、まるで自社の社員のように業務を遂行してくれます。

プラン名初期費用月額費用備考
HELP YOU要問い合わせ100,000円~月30時間~

COMIT HR(株式会社InfoDeliver)

株式会社InfoDeliverが提供する「COMIT HR」は、20年以上の豊富な実績を持つ人事労務BPOサービスです。単に業務を代行するだけでなく、既存の業務フローを可視化し、より効率的な体制への改善提案まで行ってくれるのが大きな特徴です。セキュリティ体制も万全で、多くの企業から長年にわたり信頼されています。

COMIT HRの魅力
  • 20年以上の豊富な実績と信頼性
  • 既存システムをそのまま活用できる柔軟性
  • 業務改善まで踏み込んだコンサルティング力

20年以上にわたる運用実績は、信頼性の高さを物語っています。プライバシーマークやISMS認証も取得しており、大切な従業員情報を安心して預けられるでしょう。また、現在利用中の勤怠管理システムや給与計算ソフトを変更することなく導入できるため、スムーズな移行が可能です。業務の可視化から改善提案まで、専門家の視点でサポートしてくれる点も心強いポイントです。

「セキュリティを最重視したい」「今使っているシステムは変えたくないが、業務は効率化したい」と考える企業に最適です。長年の経験に裏打ちされた専門的な知見を借りながら、自社のバックオフィス体制を根本から強化したいと考える経営者の方におすすめします。

プラン名初期費用月額費用備考
COMIT HR要問い合わせ要問い合わせ従業員数や委託範囲により個別見積もり

FOC人事アウトソーシング(芙蓉アウトソーシング&コンサルティング株式会社)

芙蓉アウトソーシング&コンサルティング株式会社は、みずほフィナンシャルグループの一員であり、金融機関レベルの高いセキュリティ基準を強みとしています。長年にわたり、給与計算や社会保険手続き、福利厚生代行など、幅広い人事関連サービスを提供してきました。企業の状況を丁寧にヒアリングし、最適なプランをオーダーメイドで設計してくれるのが特徴です。

FOC人事アウトソーシングの魅力
  • 金融機関レベルの高いセキュリティ体制
  • オーダーメイドで設計する柔軟なサービス
  • 40年以上にわたる豊富な実績とノウハウ

最大の魅力は、みずほフィナンシャルグループならではの堅牢なセキュリティ体制であり、従業員の個人情報を最高水準の管理下で扱ってもらえます。また、パッケージ化されたサービスではなく、各社の課題や要望に応じて業務範囲を柔軟に設計するオーダーメイド型であるため、無駄なく最適なサポートが受けられます。40年以上の実績で培われたノウハウも、安定した運用を求める企業にとって大きな安心材料です。

「何よりもセキュリティと信頼性を重視したい」「自社独自の複雑な業務フローにも対応してほしい」と考える企業に最適なサービスです。確かな実績を持つパートナーと共に、盤石な人事労務体制を構築したい経営者の方におすすめします。

プラン名初期費用月額費用備考
FOC人事アウトソーシング要問い合わせ要問い合わせ委託範囲や従業員数に応じて個別見積もり

iAP人事業務・労務管理のアウトソーシング(株式会社アイエーピー)

株式会社アイエーピーは、企業の状況に合わせてサービス内容を柔軟に設計する「オーダーメイド型」のアウトソーシングを提供しています。給与計算のみといった部分的な依頼から、人事労務部門全体の包括的な代行まで、企業の課題や予算に応じて最適なプランを構築してくれます。社会保険労務士とも連携しており、専門性の高いサービスが期待できます。

iAPアウトソーシングの魅力
  • オーダーメイド型の柔軟なサービス設計
  • 既存の勤怠・給与システムをそのまま利用可能
  • 社会保険労務士との連携による専門性

最大の強みは、企業の要望に徹底的に寄り添うカスタマイズ性の高さです。「まずは給与計算だけ任せたい」といったスモールスタートにも快く対応してくれます。また、現在利用中のシステムをそのまま活用できるため、導入時の負担が少ないのも大きなメリットです。法改正など専門知識が求められる場面でも、社労士と連携しているため安心して任せられます。

「自社独自のルールが多く、パッケージプランでは対応が難しい」「今使っているシステムは変更したくない」といった、特定の要望を持つ企業に特におすすめです。自社の状況に完璧にフィットする形で、専門家のサポートを受けたいと考える企業に最適なパートナーといえるでしょう。

プラン名初期費用月額費用備考
人事業務アウトソーシング要問い合わせ要問い合わせ従業員数や業務範囲に応じた個別見積もり

Chatwork労務アシスタント(株式会社kubellパートナー)

ビジネスチャットでお馴染みのChatworkが提供する、オンラインアシスタントサービスです。最大の魅力は、普段使っているChatworkの画面上で、給与計算や社会保険手続きといった労務業務の依頼から納品までが完結する手軽さです。新たなツールを導入する必要がなく、日々のコミュニケーションの延長線上でスムーズに業務を委託できます。

Chatwork労務アシスタントの魅力
  • 使い慣れたChatworkで依頼が完結
  • 最短1ヶ月から契約できる柔軟性
  • 採用率1%の優秀なアシスタント

特筆すべきは、Chatworkユーザーにとっての導入ハードルの低さです。まるで社内のメンバーに依頼するかのように、チャットで気軽に専門業務をアウトソースできます。また、契約期間が最短1ヶ月からのため、年末調整などの繁忙期だけ利用するといった柔軟な活用が可能です。採用率1%の厳しい選考を通過したプロのアシスタントが対応するため、業務の品質も安心です。

「すでに社内でChatworkを導入している」「新しいツールの導入や操作を覚えるのは避けたい」という企業に最適なサービスです。コミュニケーションコストを最小限に抑え、手軽に専門家のサポートを受けたいと考える企業におすすめします。

プラン名初期費用月額費用備考
Chatwork労務アシスタント要問い合わせ98,000円~契約内容により変動

【専門特化型】特定業務に強いおすすめ人事労務アウトソーシングサービス5選

「全ての業務を丸ごと任せるのではなく、特に課題を感じている特定の業務だけをプロに依頼したい」とお考えの企業様も多いのではないでしょうか。そのような場合には、特定の業務領域に深い知見を持つ「専門特化型」のサービスが最適です。コストを抑えながら、高い専門性をピンポイントで活用できるのが大きなメリットといえます。

ここでは、特に専門性の高い領域で強みを発揮するサービスを5社厳選してご紹介します。

サービス一覧
  • SATO社会保険労務士法人
  • アクタス社会保険労務士法人
  • 社会保険労務士法人エスネットワークス
  • 給与計算代行サービス(株式会社BOD)
  • MHCトリプルウィン(三菱HCキャピタル株式会社)

法的な専門性を重視するなら社会保険労務士法人が運営するサービス、給与計算業務をとにかく正確に効率化したいなら計算代行に特化したサービスなど、自社の目的によって最適な選択肢は異なります。それぞれの強みを比較し、自社の課題解決に直結するパートナーを見つけましょう。

SATO社会保険労務士法人

SATO社会保険労務士法人は、全国有数の規模を誇る大手社労士法人です。社会保険・労働保険の手続き代行を主軸に、給与計算まで幅広くサポートしています。国家資格者である社会保険労務士が多数在籍しており、法的な専門性と信頼性の高さが最大の強みです。長年の実績と全国規模のネットワークで、企業の成長を力強く支えます。

SATO社会保険労務士法人の魅力
  • 全国対応可能な組織力と圧倒的な実績
  • 社会保険労務士による法的な専門性
  • 企業の成長に合わせた柔軟なサービス

全国に拠点を持ち、30,000社を超える圧倒的な実績は、企業規模を問わず安定したサービスを提供できる証です。国家資格者である社労士が多数在籍しているため、頻繁な法改正にも迅速かつ正確に対応してくれる安心感があります。また、部分的な手続き代行から給与計算まで、企業の成長段階やニーズに応じて柔軟にサポートしてくれる点も魅力です。

「法改正への対応やコンプライアンス遵守を徹底したい」「企業の成長に合わせて長く付き合える、信頼できる専門家を探している」という企業に最適です。法的な手続きは間違いなくプロに任せたいと考える経営者の方に、特におすすめのパートナーです。

プラン名初期費用月額費用備考
アウトソーシングサービス要問い合わせ要問い合わせ委託範囲や従業員数に応じて個別見積もり

アクタス社会保険労務士法人

アクタス社会保険労務士法人は、社労士だけでなく、税理士や公認会計士も在籍する総合的な専門家集団です。給与計算や社会保険手続きといった労務サービスに留まらず、会計や税務まで含めたバックオフィス全体の最適化を提案できるのが最大の強みです。単なる業務代行を超え、企業の経営基盤そのものを強化するパートナーといえるでしょう。

アクタス社会保険労務士法人の魅力
  • 労務・会計・税務のワンストップ対応
  • 業務改善まで踏み込むコンサルティング力
  • クラウドシステムの導入・運用支援

各分野の専門家が連携することで、人事労務から経理・税務まで、あらゆる相談窓口を一本化できる点が大きなメリットです。また、クラウドシステムの導入支援にも力を入れており、業務を代行するだけでなく、より効率的な業務フローの構築までサポートしてくれます。法的な専門知識とIT知見を融合させた、質の高いコンサルティングが期待できます。

「人事労務だけでなく、経理や税務も含めたバックオフィス全体を効率化したい」「専門家のアドバイスを受けながら、DX化を進めたい」と考える企業に最適です。経営者の視点に立った、包括的なサポートを求める企業におすすめします。

プラン名初期費用月額費用備考
人事・労務アウトソーシング要問い合わせ要問い合わせ委託範囲や従業員数に応じて個別見積もり

社会保険労務士法人エスネットワークス

社会保険労務士法人エスネットワークスは、特にIPO(新規株式公開)を目指す成長企業や上場企業への支援に強みを持つ、給与計算アウトソーシングの専門家集団です。公認会計士が設立した背景から、会計や税務の知見も豊富で、高いコンプライアンス基準が求められる企業の労務管理を強力にサポートします。

エスネットワークスの魅力
  • IPO準備・上場企業への対応力
  • 会計・税務領域への深い知見
  • 企業の状況に合わせた柔軟なサービス設計

最大の特長は、上場準備レベルの高い内部統制や複雑な給与体系に対応できる専門性です。ストックオプションの導入など、成長企業特有の労務課題にも的確に対応してくれます。また、会計や税務の視点も踏まえたサービスを提供するため、バックオフィス全体の整合性を保ちやすいのも大きなメリットです。

将来的な上場を見据えている企業や、複雑な給与体系を導入している成長企業に最適です。企業の成長フェーズで求められる、信頼性の高い管理体制を構築したいと考える経営者にとって、これ以上なく頼もしいパートナーとなるでしょう。

プラン名初期費用月額費用備考
給与計算アウトソーシング要問い合わせ50,000円~従業員50名の場合の目安

給与計算代行サービス(株式会社BOD)

株式会社BODは、給与計算に特化したアウトソーシングサービスを提供しています。 豊富な実績とノウハウを活かし、正確かつ効率的な給与計算を実現します。 専門家による丁寧なサポート体制も整っており、初めてアウトソーシングを利用する企業でも安心して任せられるでしょう。

株式会社BODの魅力
  • 給与計算に特化した専門性
  • 正確性と効率性を両立したサービス
  • 丁寧なサポート体制

給与計算に特化しているため、法改正への迅速な対応はもちろん、複雑な給与体系にも柔軟に対応できます。 経験豊富な担当者が、企業の状況に合わせて最適な給与計算プロセスを構築し、正確性を担保しながら業務効率化を実現します。 導入前の相談から、運用開始後のサポートまで、丁寧に対応してくれる点も安心です。

「給与計算業務の正確性、効率性を高めたい」「法改正への対応に不安がある」といった企業に最適です。 専門家による高品質な給与計算を、手軽に実現したいと考える経営者の方におすすめします。

プラン名初期費用月額費用備考
給与計算代行サービス要問い合わせ要問い合わせ従業員数や給与計算の複雑さによって変動

MHCトリプルウィン(三菱HCキャピタル株式会社)

MHCトリプルウィンは、三菱HCキャピタル株式会社のグループ企業です。大手資本ならではの信頼性と安定したサービス提供が魅力で、給与計算や社会保険手続きはもちろん、従業員満足度向上に繋がる福利厚生サービスまで幅広く手掛けています。企業の「人」に関する課題を、多角的にサポートしてくれるパートナーです。

MHCトリプルウィンの魅力
  • 三菱HCキャピタルグループの信頼性
  • 福利厚生制度の構築・運用支援
  • 企業の課題に応じた柔軟なサービス

大手金融グループの一員であるという安心感は、他社にはない大きな強みです。単なる給与計算代行に留まらず、カフェテリアプランといった選択型福利厚生制度の導入・運用までサポートし、人材定着に貢献します。企業の課題や規模に応じて、必要なサービスを組み合わせて提案してくれるため、無駄のないアウトソーシングが可能です。

「給与計算の効率化と同時に、従業員のエンゲージメントも高めたい」「信頼できる大手企業に安心して任せたい」というニーズを持つ企業に最適です。企業の成長を人という側面から支える、戦略的なパートナーシップを求める経営者の方におすすめします。

プラン名初期費用月額費用備考
アウトソーシングサービス要問い合わせ要問い合わせ委託範囲や従業員数に応じて個別見積もり

失敗しない!人事労務アウトソーシングサービスの選び方6つのポイント

数多くの人事労務アウトソーシングサービスの中から、本当に自社に合った一社を見つけ出すのは簡単なことではありません。しかし、明確な判断基準を持つことで、導入後の「こんなはずではなかった」という失敗を未然に防ぐことができます。

ここでは、私が100社以上の導入を支援する中で特に重要だと感じている6つのポイントを詳しく解説します。

ポイント一覧
  1. 委託したい業務範囲をカバーしているか
  2. セキュリティ体制は万全か(Pマーク・ISMSの有無)
  3. 自社と同じ業界・規模の企業での実績は豊富か
  4. 料金体系は明確で、予算に見合っているか
  5. コミュニケーションは円滑か、サポート体制は手厚いか
  6. 使用中の勤怠管理システムや会計ソフトと連携できるか

これらのポイントを一つひとつ丁寧に確認していくことで、自社の課題を解決し、事業成長を後押ししてくれる最適なパートナーを見つけることができるでしょう。

ポイント1:委託したい業務範囲をカバーしているか

まず最も重要なのは、自社が本当に任せたい業務を、検討中のサービスが漏れなくカバーしているかを確認することです。契約後に「これもやってくれると思っていた」というミスマッチを防ぐため、まずは委託したい業務を具体的にリストアップしてましょう。

委託業務の洗い出しリスト例
  • 月々の給与計算、賞与計算
  • 社会保険、労働保険の各種手続き
  • 従業員の入退社手続き
  • 勤怠データの集計、チェック
  • 年末調整業務
  • 住民税の年度更新

上記はあくまで一例です。給与計算一つとっても、勤怠データのチェックから依頼したいのか、計算だけを依頼したいのかで対応できる業者は変わります。例えば、勤怠管理システムのデータ入力は対象外というサービスもあり、その場合は結局社内での作業が残ってしまい、期待したほどの業務効率化には繋がりません。

リストアップした業務について、どこまでが基本料金内で対応可能なのか、オプション料金はいくらかかるのかを事前に詳しく確認することが、サービス選びで失敗しないための第一歩です。

ポイント2:セキュリティ体制は万全か(Pマーク・ISMSの有無)

従業員の個人情報という機密性の高い情報を取り扱うため、アウトソーシング先のセキュリティ体制は最も重視すべき項目の一つです。万が一の情報漏洩は、従業員からの信頼を失うだけでなく、企業の社会的信用を大きく損なう事態に繋がりかねません。そこで客観的な判断基準となるのが、第三者認証機関による認定の有無です。

【主なセキュリティ認証の例】

セキュリティ認証内容
プライバシーマーク(Pマーク)個人情報の取り扱いが適切である事業者を評価する制度
ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)情報資産全体の管理体制が国際規格に適合していることを示す認証

これらの認証を取得している企業は、情報管理に関して厳格な社内ルールを設け、高いレベルで運用していることの証明になります。もちろん、認証がないからといって一概に危険というわけではありませんが、信頼できる委託先を選ぶ上での重要な判断材料となることは間違いありません。

ウェブサイトで取得状況を確認したり、商談の際に直接質問したりするなど、契約前に必ずチェックしておきましょう。従業員が安心して働ける環境を守るためにも、ここは妥協できないポイントです。

ポイント3:自社と同じ業界・規模の企業での実績は豊富か

サービス会社の実績を確認する際は、件数の多さだけでなく「自社と似た条件の企業を支援した経験があるか」という視点が非常に重要です。なぜなら、業界や従業員規模によって、給与体系の複雑さや勤怠管理のルール、適用される法律の注意点が大きく異なるからです。自社特有の事情を深く理解してくれるパートナーを選ぶために、商談時には以下の点を確認してみましょう。

実績の確認ポイント
  • 自社と同じ業界での支援実績
  • 自社と同じ従業員規模の企業の支援実績
  • 具体的な課題と解決策の事例

例えば、IT業界の裁量労働制や、小売・飲食業の複雑なシフト制など、業界特有の労務課題があります。自社と似た企業での実績が豊富であれば、課題をスムーズに共有でき、的確な提案を期待できるでしょう。公式サイトの導入事例を参考にするのはもちろん、商談の場で直接質問し、具体的な支援内容を聞き出すことが、信頼できるパートナーを見極める鍵となります。

ポイント4:料金体系は明確で、予算に見合っているか

アウトソーシングを検討する上で、料金体系の明確さは非常に重要なポイントです。基本料金が安価に見えても、必要な業務がオプション扱いになっており、最終的な見積もり額が想定を大幅に超えてしまうケースは少なくありません。後々のトラブルを避けるためにも、契約前に料金の詳細をしっかり確認しましょう。

料金確認のチェックリスト
  • 初期費用はかかるか
  • 基本料金に含まれる業務範囲はどこまでか
  • 従業員数の増減で料金は変動するか
  • オプション料金が発生するケースは何か(年末調整、イレギュラー対応など)

特に注意したいのが、基本料金に含まれる業務の範囲です。例えば「社会保険手続き」一つとっても、算定基礎届や労働保険の年度更新といった年次業務は別途料金となる場合があります。また、従業員の急な増減に対応できるか、最低契約期間の縛りはあるかなども確認が必要です。

複数の会社から見積もりを取り、サービス内容と料金を比較検討することで、自社の予算に合った最適なプランを見つけることができます。目先の安さだけでなく、長期的な視点でコストパフォーマンスを判断することが大切です。

ポイント5:コミュニケーションは円滑か、サポート体制は手厚いか

業務を委託するパートナーとして、円滑なコミュニケーションがとれるか、困ったときにすぐ相談できるサポート体制があるかは、見落としがちですが非常に重要な要素です。いくら機能が優れていても、担当者との意思疎通がうまくいかなければ、かえってストレスや確認作業が増えてしまいます。契約前には、以下の点を確認しておきましょう。

コミュニケーション・サポート体制の確認リスト
  • 連絡手段(電話、メール、チャットなど)
  • 専任担当者の有無
  • 質問や相談へのレスポンス速度
  • 定期的な打ち合わせの機会

自社が普段使っている連絡手段に対応しているか、窓口が一本化される専任担当者がいるかは、日々のやり取りの効率を大きく左右します。また、急なトラブルが発生した際に、どれくらいの速さで返信がもらえるのかも確認しておきたいポイントです。相性の良い担当者とストレスなく連携できるかどうかは、アウトソーシングを成功させるための隠れた鍵といえるでしょう。

ポイント6:使用中の勤怠管理システムや会計ソフトと連携できるか

アウトソーシングによる業務効率化の効果を最大限に引き出すためには、現在社内で利用しているシステムと連携できるかどうかが鍵となります。せっかく給与計算を委託しても、勤怠システムからのデータ移行が手作業だったり、計算結果を会計ソフトに手入力したりしていては、手間も入力ミスのリスクも残ってしまいます。

契約前には、自社で利用中のシステム名を伝え、連携が可能かを確認しましょう。

連携を確認すべき主なシステム
  • 勤怠管理システム
  • 会計ソフト
  • 人事評価・タレントマネジメントシステム

主な連携方法には、システム同士が自動でデータをやり取りする「API連携」や、データをファイルで出力して取り込む「CSV連携」などがあります。理想はAPI連携ですが、CSV連携でも手入力に比べれば大幅に効率は向上します。導入後に非効率な手作業を残さないためにも、システム間のデータがスムーズに流れるかどうかは、必ず事前に確認すべき重要なポイントです。

人事労務アウトソーシングのメリット5選

人事労務アウトソーシングを導入することで、企業は具体的にどのようなメリットを得られるのでしょうか。単なる業務効率化に留まらず、コスト削減やリスク管理、さらには従業員満足度の向上まで、その効果は多岐にわたります。

ここでは、多くの中小企業様が導入後に実感されている5つの大きなメリットについて、専門コンサルタントの視点から解説します。

メリット一覧
  1. 人事・総務担当者がコア業務に集中できる
  2. 専門知識を持つ人材の採用・教育コストを削減
  3. 法改正や最新の助成金情報へ迅速に対応できる
  4. 業務の属人化を防ぎ、担当者の退職リスクに備えられる
  5. プロによる高品質な業務でミスを削減し、従業員満足度が向上

これらのメリットを理解することで、アウトソーシングが自社のどのような課題を解決し、事業成長にどう貢献するのか、より具体的なイメージを描くことができるでしょう。

メリット1:人事・総務担当者がコア業務に集中できる

人事労務アウトソーシングを導入する最大のメリットは、担当者が企業の成長に直結する「コア業務」へ集中できるようになる点です。多くの中小企業様では、人事・総務担当者が日々の手続き業務に多くの時間を費やしているのが実情ではないでしょうか。

コア or ノンコア業務
ノンコア業務
(委託する業務)
・給与計算
・社会保険手続き
・入退社手続きなど
コア業務
(集中する業務)
・採用戦略
・人材育成
・人事制度の企画・運用など

給与計算や各種手続きといった、正確性が求められる定型業務を外部の専門家へ任せることで、担当者は安心して本来注力すべき業務に取り組めるようになります。これにより、優秀な人材の確保や従業員満足度の向上といった、企業の未来を創るための戦略的な活動に時間を投下できるようになるのです。

メリット2:専門知識を持つ人材の採用・教育コストを削減

専門知識が求められる人事労務の担当者を自社で採用・育成するには、多大なコストと時間がかかります。特に中小企業の場合、経験豊富な人材の採用は容易ではなく、未経験者を採用しても一人前になるまでには継続的な教育が必要です。アウトソーシングを活用することで、これらのコストを大幅に削減できる可能性があります。

項目自社で雇用する場合アウトソーシングの場合
採用コスト求人広告費、紹介手数料など不要
人件費給与、賞与、社会保険料など月額利用料のみ
教育コスト研修費用、OJTの工数など不要

アウトソーシングは、いわば「専門知識を持つプロフェッショナルチームを、必要な分だけ利用する」という考え方です。これにより、採用や教育にかかる費用だけでなく、担当者が法改正の情報をキャッチアップするための学習時間といった、目に見えないコストも削減できます。経営資源をより有効に活用するという観点からも、大きなメリットといえるでしょう。

メリット3:法改正や最新の助成金情報へ迅速に対応できる

労働関連の法律は毎年のように改正が行われ、その都度、企業は正確な対応を求められます。しかし、日々の業務に追われる中で、担当者がこれらの情報を常に最新の状態に保ち、正しく理解するのは大きな負担です。アウトソーシングを活用すれば、その道のプロフェッショナルが法改正に迅速かつ正確に対応してくれるため、コンプライアンス違反のリスクを大幅に低減できます。

近年の主な法改正の例
  • 時間外労働の上限規制(働き方改革関連法)
  • 同一労働同一賃金の徹底
  • 育児・介護休業法の改正

これらの法改正は、給与計算のルールや就業規則の見直しに直接影響します。専門家に任せることで、対応漏れによる行政指導や従業員とのトラブルを防げるのは大きな安心材料です。さらに、サービス会社によっては、活用できる助成金の情報提供や申請サポートを行ってくれる場合もあり、これは自社だけでは得られにくい付加価値といえるでしょう。

メリット4:業務の属人化を防ぎ、担当者の退職リスクに備えられる

多くの中小企業で、「人事労務のことは〇〇さんしか分からない」という状況、いわゆる「業務の属人化」が起きています。これは非常に大きな経営リスクです。もしその担当者が急に退職・休職してしまった場合、給与の支払いや社会保険の手続きが滞り、事業運営に深刻な影響を及ぼす可能性があります。

属人化が引き起こす主なリスク
  • 担当者の急な退職・休職による業務停滞
  • 業務のブラックボックス化と不正の温床
  • 引継ぎの困難さと後任者の負担増

アウトソーシングを導入し、業務フローを外部の専門家と共有・マニュアル化することで、業務プロセスが標準化されます。これにより、特定の担当者に依存しない安定した運用体制を構築できるのです。万が一、社内の担当者が交代する際にも、委託先が業務を継続してくれるため、スムーズな引継ぎが可能となります。これは、事業の継続性を確保する上で非常に重要なメリットといえます。

メリット5:プロによる高品質な業務でミスを削減し、従業員満足度が向上

給与計算や社会保険手続きは、従業員の生活に直結する非常に重要な業務です。たとえ小さなミスであっても、従業員の会社に対する信頼を損なう原因になりかねません。人事労務のプロフェッショナルに業務を委託することで、人為的な計算ミスや手続き漏れのリスクを大幅に削減できます。

業務品質向上がもたらす効果
  • 給与計算や社会保険手続きにおけるミスの削減
  • 従業員からの問い合わせへの迅速かつ的確な対応
  • バックオフィス業務への信頼性向上

専門家によるダブルチェック、トリプルチェック体制が敷かれているサービスも多く、業務の正確性は格段に向上します。給与明細や保険料の控除額に間違いがないという当たり前の安心感は、従業員が会社を信頼し、日々の業務に集中するための基盤となります。結果として、これは従業員満足度(ES)の向上にも繋がり、人材の定着にも良い影響を与えるでしょう。

人事労務アウトソーシングのデメリット3選

多くのメリットがある一方で、人事労務アウトソーシングには注意すべき点も存在します。導入を成功させるためには、これらのデメリットを事前に理解し、対策を講じておくことが不可欠です。

ここでは、アウトソーシング導入の際に特に注意が必要な3つのデメリットを挙げ、それぞれのリスクと対策について解説します。

デメリット一覧
  1. 社内にノウハウが蓄積されにくい
  2. 情報漏洩のリスクがある
  3. かえってコスト高になる場合がある

これらのリスクは、サービス会社選びや契約内容の工夫によって十分に軽減することが可能です。メリットだけでなくデメリットにも目を向けることで、より慎重で的確な判断ができるようになります。

デメリット1:社内にノウハウが蓄積されにくい

アウトソーシングに業務を全面的に委託すると、社内に実務的なノウハウが蓄積されにくくなる点は注意が必要です。将来的に事業が拡大し、再び内製化を検討する際に、業務を遂行できる人材が社内に誰もいないという事態に陥る可能性があります。このリスクを避けるためには、単なる「丸投げ」にしない工夫が求められます。

ノウハウを蓄積するための対策例
  • 定期的な業務報告会の実施を依頼する
  • 作成された業務マニュアルを共有してもらう
  • 社内の窓口担当者が業務プロセスを把握しておく

アウトソーシングは、業務をブラックボックス化させるものではありません。委託先と密に連携し、どのような業務がどのように行われているかを社内でも把握しておくことが重要です。このような対策を講じることで、委託先は業務効率化を担うパートナーとなり、社内には管理・監督のノウハウが蓄積されていくでしょう。

デメリット2:情報漏洩のリスクがある

人事労務アウトソーシングを導入する上で、従業員の個人情報という極めて機密性の高いデータを外部に預けることによる情報漏洩のリスクは、経営者にとって最大の懸念点の一つでしょう。万が一情報が流出してしまえば、企業の信用失墜や損害賠償問題など、計り知れない損害を招く可能性があります。

このリスクを最小限に抑えるためには、アウトソーシング先の選定と契約内容の確認が非常に重要です。

情報漏洩リスクへの対策
  • 第三者認証(Pマーク・ISMSなど)の有無を確認する
  • 秘密保持契約(NDA)を締結する
  • 情報管理体制について具体的な説明を求める
  • 万が一の際の損害賠償条項を確認する

これらの対策は、委託先が情報セキュリティに対してどれだけ真摯に取り組んでいるかを測る指標となります。特に、PマークやISMS認証は、情報管理体制が客観的に評価されている証です。大切な従業員情報を守るためにも、契約前に徹底的に確認し、納得できる委託先を選びましょう。

デメリット3:かえってコスト高になる場合がある

コスト削減を期待してアウトソーシングを導入したにもかかわらず、結果的に「内製していた時よりも費用がかさんでしまった」というケースも残念ながら存在します。これは、多くの場合、契約内容の確認不足や委託範囲の曖昧さが原因で起こります。

コスト高になりがちな要因
  • 基本料金が安くても、必要な業務の多くがオプション料金だった
  • イレギュラーな対応(急な入退社など)のたびに、追加費用が発生した
  • 社内でのデータ準備や委託先との連携に、想定以上の時間がかかった

こうした事態を避けるためには、見積もりの段階でどこまでが基本料金に含まれるのかを徹底的に確認することが不可欠です。特に、年末調整や住民税の年度更新といった年次業務は、オプション扱いになっていることが多いため注意しましょう。委託したい業務を明確にし、複数の会社から詳細な見積もりを取って比較検討することが、費用対効果の高いアウトソーシングを実現する鍵となります。

人事労務アウトソーシングに関するよくある質問

ここでは、人事労務アウトソーシングを検討されている経営者やご担当者様からよくいただく質問とその回答をまとめました。導入前の不安や疑問を解消するために、ぜひ参考にしてください。

従業員数が少なくても利用できますか?
はい、もちろん利用可能です。多くのサービスでは、従業員数に応じた柔軟な料金プランが用意されており、数名のスタートアップ企業からでも対応しています。少人数の企業様ほど、一人の担当者が多くの業務を兼任しているケースが多いため、アウトソーシングによる業務効率化のメリットを大きく実感できるでしょう。
給与計算だけ、社会保険手続きだけといった部分的な依頼は可能ですか?
はい、可能です。「専門特化型」のサービスを中心に、特定の業務だけを切り出して依頼できるプランは数多く存在します。自社の課題が明確な場合は、必要なサービスだけを選ぶことで、コストを抑えながらピンポイントで専門家のサポートを受けることができます。
導入までにかかる期間はどのくらいですか?
委託する業務の範囲や企業の規模によって異なりますが、一般的には1ヶ月〜3ヶ月程度が目安となります。初回のヒアリングから業務フローの確認、契約、データ移行といったプロセスを経るためです。サービスによっては、より短期間で導入可能な場合もありますので、お急ぎの場合は相談してみることをお勧めします。
個人情報の取り扱いやセキュリティは大丈夫ですか?
信頼できるサービス会社の多くは、Pマーク(プライバシーマーク)やISMSといった第三者認証を取得し、厳格なセキュリティ体制を構築しています。契約前にウェブサイトで認証の有無を確認したり、商談時に具体的な情報管理体制について質問したりすることで、安心して任せられるか判断しましょう。
委託後、社内の人事担当者は不要になりますか?
いいえ、必ずしも不要になるわけではありません。アウトソーシングはあくまで「実務の代行」です。採用戦略や人事評価制度の企画といった、企業の成長に不可欠なコア業務を担う担当者は社内に必要となります。ノンコア業務を委託することで、社内の担当者がこうした重要な業務に専念できる環境を整えることが、アウトソーシングの大きな目的です。

まとめ:人事労務アウトソーシングのポイント

本記事では、おすすめの人事労務アウトソーシングサービス15選に加え、そのメリット・デメリットや失敗しないための選び方について詳しく解説しました。

煩雑なノンコア業務から解放され、事業成長に集中するためには、自社の課題に最適なパートナーを見つけることが何よりも重要です。最後に、サービスを選ぶ上で特に重要なポイントを改めて確認しましょう。

人事労務アウトソーシングサービスを選ぶポイント
  • 委託したい業務範囲をカバーしているか
  • セキュリティ体制は万全か
  • 自社と類似した企業の支援実績は豊富か
  • 料金体系は明確で予算に見合っているか
  • コミュニケーションやサポート体制は手厚いか
  • 使用中のシステムと連携できるか

この記事を参考に、自社が抱える課題を解決し、事業をさらに加速させてくれる信頼できるパートナーを見つけていただければ幸いです。

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