「自社に合ったERPはどれだろう?」
「ERPは種類が多すぎてどれを選んだらいいかわからない」
この記事はそんな悩みを持つ方にとって最適な記事です。
自分で一から自社に合うERPを探すのは大変ですよね。
本記事では厳選した15個のERPを種類ごとに分けて詳しく解説していきます。
比較表などでわかりやすく紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
- ERPの種類と特徴について知れる
- おすすめのERPをわかりやすく比較
- 15選のおすすめERPを紹介
- ERP導入のメリットと注意点を解説
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目次
ERPとは
ERP(EnterpriseResoursePlanning)は日本語で企画資源計画と呼ばれています。
企業経営の基幹であるヒト・モノ・カネ・情報を一元管理することを目的としています。
これらの情報を一元管理することで企業の経営状況を一目で把握することができます。
その他にも予算管理や人事管理、在庫管理など企業内のあらゆる業務を効率的に行う手助けをしてくれるシステムです。
ERPの種類
ERPには企業経営に必要な全ての機能が搭載されている種類もあれば、ある業務だけに焦点を当てたシステムや機能をカスタマイズできる機能もあります。
ここでは大きく分けて4種類のERPを紹介します。
- 統合型ERP
- コンポーネント型ERP
- アプリケーション型ERP
- 業種特化型ERP
統合型ERP
統合型ERPは会計・販売・人事など企業が経営を行うにあたって必要な基本的な機能が備わっているERPです。
主に海外製品の場合に多く、他言語での対応もしており海外に拠点を置く企業が導入しやすいERPシステムです。
ERPの特徴である一元管理を最も可能にしたタイプであり、すべての情報を一目で把握できるため作業効率を高めてくれます。
コンポーネント型ERP
コンポーネント型ERPは会計業務や人事業務など一部の業務のみに焦点をあてたERPシステムです。
既存のシステムとの連携がとりやすいのが特徴で、柔軟性の高いシステムです。
また、統合型ERPと比べて低コストでの導入や、導入までの期間が短いという強みも持ち合わせています。
既に会社内のシステムがある程度整っている場合に導入するのがおすすめです。
アプリケーション型ERP
アプリケーション型ERPは機能やアプリなどを必要なものだけカスタマイズして利用することができるERPです。
自社に独自のシステムがある場合などはそれに合わせてカスタマイズできるのでおすすめです。
また、コンポーネント型ERPと同じく導入までに時間がかからないためすぐに利用することができます。
業界特化型ERP
業界特化型ERPはその名の通り、珍しい業界などに特化した特殊な機能が備わっているERPです。
アプリケーション型ERPとは異なり、あらかじめ特殊な機能などもついているのでカスタマイズする手間を省いて導入できる点が強みです。
また、専門的なスキルや知識を持つコンサルタントやSEがサポートしてくれるので安心して使用することができます。
おすすめERP比較表
以下ではおすすめのERP15選を価格・機能・種類に分けて比較表でわかりやすく紹介します。
| 価格 | 主な機能 | 種類 | |
|---|---|---|---|
| スマイルワークス | 初期費用:30,000円 月額:10,000円~ | 販売管理・財務会計 給与計算 | 統合型 |
| Plaza‐i | ※お問い合わせ | 販売管理・管理会計 外貨管理 バイリンガル対応 | 統合型 |
| Microsoft Dynamics 365 | 月額:100,000円~ | 管理会計・外貨管理 生産管理・BIツール | |
| NetSuite | ※お問い合わせ | 管理会計・外貨管理 生産管理・BIツール | 統合型 |
| OBIC7 | ※お問い合わせ | 管理会計・外貨管理 生産管理・BIツール | コンポーネント型 |
| SMILE V | ※お問い合わせ | 販売管理・管理会計 自動実行機能 | コンポーネント型 |
| GRASIAOUS | 月額:38,000円~ | 販売管理・外貨管理 多言語対応 | コンポーネント型 |
| SuperStream | ※お問い合わせ | 外貨管理・管理会計 人事管理 多言語対応 | コンポーネント型 |
| kintone | 月額:ユーザー1人あたり1,000円~ | 生産管理・管理会計 | アプリケーション型 |
| InfiniOne ERP | ※お問い合わせ | 管理会計・生産管理 | アプリケーション型 |
| ZAC | ※お問い合わせ | 管理会計・販売管理 在庫管理・BIツール | 業界特化型 |
| Reforma PSA | ※お問い合わせ | 管理会計・BIツール | 業界特化型 |
| SAP Business One | ※お問い合わせ | 財務管理・管理会計 | 業界特化型 |
| MA-EYES | ※お問い合わせ | プロジェクト管理 在庫管理 | 業界特化型 |
| RobotERPツバイソ | ※お問い合わせ | 管理会計・BIツール 生産管理 | 業界特化型 |
おすすめERP15選徹底比較
以下では上記で紹介した15選のERPの詳しい特徴や向いている企業について紹介させていただきます。
それぞれ違った機能や特徴があるので比較して見てみてください。
スマイルワークス

出典:スマイルワークス公式
スマイルワークスはクラウド型の統合型ERP で主に中小企業の生産性向上・業務効率化が期待できます。
販売管理機能では販売データや給与データを会計の仕分けに自動で入力してくれるので業務の手間を省くことができます。
また、他のERPに比べて低価格で導入できる点もクラウド型ならではの魅力です。
- プロジェクト別の収支管理機能
- いつでもどこでも操作可能
- 最新の法改正に対応
Plaza‐i(プラザアイ)

出典:Plaza‐i公式
Plaza‐i(プラザアイ)は主に日本の中堅・中小企業向けの統合型ERPです。
運用の際に必要な機能をカスタマイズでき、コンサルティングのサポートも行ってくれます。
また、統合型ERPの中でも専門的な業界に特化しており、基本パッケージに必要となるであろう機能が組み込まれているので導入後すぐに使えるのも魅力的です。
さらにマルチカレンシー対応やバイリンガル対応も行っているため外資系の企業も使いやすいシステムです。
- 最低でも20年のサポート
- 誰でも使える業務フレームワーク
- 短時間で確実なシステム導入
Microsoft Dynamics 365

Microsoft Dynamics 365は中堅・中小企業向けの統合型ERPです。
Microsoft社の製品と連携でき、全世界で利用されているシステムです。
カスタマイズが簡単にでき、クラウド型かオンプレミス型かを選択することも可能です。
- Microsoft社のアプリと連携可能
- 最適化されたパフォーマンス
- 多言語・多通貨に対応
NetSuite

出典:NetSuite公式
NetSuiteは全世界で利用される統合型ERPで203の国と地域、29,000社以上で利用されています。
基幹業務プロセスを合理化するために作られたシステムで、業務の効率化がおおいに期待できます。
また、専門的な知識がなくてもノンプログラミングで帳票などを作成できるので誰でも簡単に使うことができます。
- 包括的かつ堅固なERP
- 組み込まれたBIツール
- 拡張性やアップデートに対応可能なデザイン
OBIC7

出典:OBIC7
OBIC7は人事・会計・販売などの企業運営に必要な機能を選んでカスタマイズできるコンポーネント型のERPです。
必要な機能を順次足していくことが可能なので自社に最適なシステムを構築することができます。
また、セキュリティの面でも「暗号化された通信」「複数世代のバックアップ」など充実しているため安心して利用できます。
- 「OBIC7」1つで会社経営を柔軟にサポート
- 安心のセキュリティ対策
- 新たな拠点でも短期間で導入可能
SMILE V

出典:SMILE V
「SMILE V」は株式会社大塚商会が提供するコンポーネント型ERPで40年以上の歴史を持つシステムです。
自動実行機能により、普段の業務を設定した予定時刻に自動で行ってくれるので入力忘れなどを防げるほか、業務の効率化にもつながります。
また、コンポーネント型ERPなので自社に合わせたカスタマイズも可能です。
- 自動実行機能による業務の効率化
- 目的の作業をすばやく起動
- ログを保護し、不正操作を防止
GRASIAOUS

出典:GRASIAOUS
GRASIAOUS(グラシアス)はクラウド型のコンポーネント型ERPで国際会計が可能な外資系の企業に便利なシステムです。
国内外合わせて1200社以上が導入しており、継続的な利用をされています。
実際に光洋マテリカ株式会社という会社は海外に4拠点を展開していますが、GRASIAOUSによりリアルタイムの情報共有を可能にしています。
- アウトソーシング・モニタリングによる見える化
- 専門家の知識を受けながら自計化
- 多言語・多通貨対応
SuperStream

出典:SuperSteream
SuperStreamは主に会計システムと人事業務に特化したコンポーネント型ERPです。
会計と人事のシステム以外にも生産管理や販売管理もカスタマイズすることが可能なので必要なものだけを取り入れ利用することができます。
また、上記のERPと同じく多言語・多通貨に対応しているのも特徴です。
- 会計・人事を中心としたERP
- IFRSに標準対応
- 柔軟で低コストな導入と運用
kintone

出典:kintone公式
サイボウズ株式会社が提供するkintoneはアプリケーション型ERPの特徴である必要なアプリだけを選択し、すぐに導入できる点がポイントです。
100種類以上の無料テンプレートがあるので知識がなくても導入できます。
また部署や立場、スキルの有無にかかわらずどんな人でも利用できる簡単なシステムなので会社内の属人化を防ぐこともできます。
- セキュリティインシデント対応専門チーム常設
- 自社に合った独自のシステム開発可能
- 20,000社以上の導入事例
InfiniOne ERP

出典:InfiniOne公式
InfiniOneは中堅企業向けのアプリケーション型ERPです。
主に販売管理・生産管理・会計のサポートを行い、他の必要な機能を追加することも可能です。
また、情報の一元化がなされており一目で経営状況を把握できるのでリアルタイムでの経営判断を下せます。
- 企業の基幹企業をワンシステムでカバー
- 様々な業種・業界に対応
- 正確でタイムリーな情報をいつでもキャッチ
ZAC

出典:ZAC公式
ZACはクラウド型のERPで主にシステム業・IT業・広告業・クリエイティブ業などの業界に特化したシステムです。
それぞれの業種に特化したシステムがあるため案件・契約・プロジェクト単位で業務進行を行えます。
- 800社を超える豊富な企業の導入実績
- 大企業や法人企業でも導入されるERP
- IPOにも対応できる内部統制の構築可能
Reforma PSA

出典:ReformaPSA公式
ReformaPSAはクリエイティブ業のための案件管理システムです。
業種特化型のERPなので、案件の工数と販売管理が連携されておりプロジェクトの損益管理が容易に行えます。
また、コンポーネント型の特徴でもある必要な機能のみのカスタマイズも行えるので低コストに抑えることも可能です。
- 350社以上の導入実績
- 様々なサポートツールで導入支援を受けられる
- 案件ごとの利益の可視化
SAP Business One

SAP Buisiness Oneは海外に拠点を持つ企業におすすめなERPです。
ビジネスの成長に応じて機能を拡張でき、各プロセスの連携または合理化できる点が特徴的です。
また、リアルタイム分析の機能を使うことで迅速に情報にアクセスすることができ経営状況をすばやく知ることが可能です。
- 利用人数2億人以上
- 堅牢なデータセキュリティ
- 25業種で実証された専門知識
MA-EYES

出典:MA-EYES公式
MA-EYESは企業の業務全般を統合的にサポートする業種特化型ERPです。
MA-EYESは2種類存在し、プロジェクト管理を中心とするプロジェクト型企業向けシステムと広告業界に特化し営業・仕入れ・経理業務をシームレスに連携したシステムが存在します。
また、上記の二つのシステム以外にも追加したい機能などを開発・カスタマイズすることが可能なので自社に適した形にして利用できるでしょう。
- プロジェクト型を基本としたセミオーダー型ERP
- オンラインヘルプやサポートセンターで、ユーザーをバックアップ
- 状況に合わせた機能拡張により、高いROIを実現
RobotERPツバイソ

出典:RobotERPツバイソ
RobotERPツバイソは自律的運転を将来的に目指しているクラウド型のERPで、
既に業務の自動化とデータの自動蓄積を可能としているシステムです。
主にコンサル業・Web事業・士業・建設業などの業種に特化したERPです。
また、マルチデバイス対応なのでPC・スマホ・タブレットからインターネット環境さえ整っていればいつでもどこでも作業を行うことが可能です。
- バラバラなシステムと点在する情報を一元管理
- リアルタイムで多次元の損益管理
- ユーザーのアカウントごとに機能の設定可能
ERP導入のメリット
ここではERPを導入するメリットを2つ紹介させていただきます。
どちらもほとんどのERPが持つ特徴なので上記のおすすめERP15選と比較しながらご覧ください。
- データの一元管理
- リアルタイムの経営状況を知れる
データを一元管理化
1つ目のERPのメリットは全ての経営に関わる情報を一元的に管理できるという点です。
これまで別々のシステムで管理していた予算や在庫、人事や生産などをひとまとめにすることで経営状況の可視化が見込まれます。
また、データの二重入力の手間も省けるため業務の効率化・短縮化にもつなげることができます。
リアルタイムの経営状況を知れる
ERP導入の2つ目のメリットはリアルタイムで経営状況を知れるという点です。
多くのERPは拠点ごとの情報をリアルタイムで共有できるので迅速な情報収集が可能になります。
たとえ海外拠点など離れた場所であってもクラウド型であればすぐに情報共有ができます。
また、働き方改革の一環であるテレワークにも対応しているのが特徴です。
ERP導入の注意点
最後にERPを導入する際の注意点を3つ紹介させていただきます。
どのERPにも当てはまるので詳しく解説させていただきます。
- 運用までのコスト
- 社内状況の把握
- セキュリティ管理
運用までのコストがかかる
ERPを導入する際の注意点1つ目は導入から運用まで金銭的・時間的なコストを要するという点です。
上記で紹介したERPのように導入する際の初期費用や月額料金は決して安いものではないため自社の首を絞めてしまうことになりかねません。
また、運用する際の時間的なコストも発生することが考えられます。
操作性が難しく、従業員が使いこなすまでの時間的なコスト・教育コストなどがかかってしまえば業務の滞りにつながってしまいます。
会社の状況とシステムの実用性を比べながら慎重に導入することが望ましいでしょう。
社内状況を把握しておく
ERPは多種多様な機能が付いており便利であるという反面、機能が多すぎてシステムが複雑になってしまうという弱みがあります。
毎月高いコストを払っているのに不要な機能が多かったり、使いづらくなってしまっては導入する意味がありません。
そうならないためにも、自社が抱える課題をしっかりと把握し必要な機能だけを備えたERPを導入するようにしましょう。
セキュリティ管理をする
クラウド型のERPを導入した場合売り上げなどの重要なデータを外部に保存するため、セキュリティ対策が必要となります。
最近ではサイバー攻撃などで情報が抜き取られるという被害も増加しているので、
最新のセキュリティ対策がなされているかを確認してから導入しましょう。
また、万が一被害にあった際のサポートが充実しているかなども検討しましょう。
まとめ
本記事ではおすすめのERPを15選紹介しました。
どのERPもそれぞれ違った特徴や機能をもっています。
また、カスタマイズし自社に合ったシステムを構築できるERPも多くあります。
価格・機能・種類などを考慮し自社に最適なERPを選びましょう。
